まんがの装丁屋さん

漫画単行本のカバーや帯、POPなどのデザイナーにスポットを当てた4コマ漫画。女性だらけのデザイン会社にデザイナーとして勤める事になった男性を主人公として、著者や編集者達と苦闘しながら本を作っていく人々の姿を描く。作者の小石川ふに自身も、漫画家でありながら単行本の装丁も手掛けるデザイナーである。コミックスには、「まんがホーム」2014年1月号から2017年7月号にかけて不定期で掲載された作品、まんがタイムジャンボ2015年11月号に掲載された作品、描き下ろしが収録されている。

正式名称
まんがの装丁屋さん
ふりがな
まんがのそうていやさん
作者
ジャンル
作家・漫画家
レーベル
まんがタイムコミックス(芳文社)
関連商品
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あらすじ

第1巻

漫画とデザインを愛する斉藤麦は、勤めていたデザイン会社が倒産し、学生時代よりあこがれていたデザイナー、冬坂律の会社「冬坂デザイン」の面接を受ける。麦はナイスミドルな男性を想像していたが、面接担当として現れた律はアラサーの美女だった。履歴書に書かれた麦の字を見た律は、麦の手書きの字を今手掛けている装丁に活かす事を思いつき、面接そっちのけで麦にさまざまな文字を紙に書かせた。結果麦は、この文字が評価されて無事デザイン会社に採用されるのだった。

第2巻

やり手の女性編集者の井上から漫画単行本の装丁を依頼された冬坂律は、さっそくラフを仕上げて手渡す。この漫画をメガヒットさせると自信満々の井上だったが、激怒した著者からラフに没を食らい、困り果てて「冬坂デザイン」に戻って来る。律はスタッフと協力しながらラフの修正にあたる事となる。いい本を作るため、井上も冬坂デザインに泊まり込んで助言し、全員が一丸となって装丁を完成させる。

第3巻

斉藤麦は、ついに念願の装丁の仕事を手掛ける事になった。その打ち合わせで初めて顔を合わせた著者は、高校時代の同級生だった。張り切ってラフを仕上げた麦だったが、そのラフは担当編集者の井上によってふるいにかけられて除外され、著者の手元に届く事はなかった。この事実を知った著者に不信感を抱かれてしまった井上は、「冬坂デザイン」に抗議。社長の冬坂律が井上に謝罪をする事態となる。自分の作った作品が日の目を見なくても、頑張り続けられる事もデザイナーに必要な気質だと律に諭された麦は、いい本を作りたいという気持ちを最優先にしていなかった事を反省し、デザイナーとしてまた一歩成長する。

登場人物・キャラクター

斉藤 麦 (さいとう むぎ)

漫画単行本の装丁を手掛けるデザイン会社「冬坂デザイン」に新入社員として入社した若い男性。専門学校を卒業後に就職したデザイン会社が3か月で倒産し、その後半年ほど自宅でデザイン素材を作るアルバイトをしていた。その後、学生時代からあこがれていたデザイナーの冬坂律の会社「冬坂デザイン」の面接を受け、同社で唯一の男性社員となる。気弱な性格だが、漫画とデザインをこよなく愛し、雑用をこなしながらも、いつか自分が装丁を手掛けた単行本が書店に並ぶ事を夢見ている。

冬坂 律 (ふゆさか りつ)

漫画単行本の装丁を手掛けるデザイン会社「冬坂デザイン」の社長兼トップデザイナーの女性。アラサーの独身で、数々の人気漫画の装丁を手掛ける売れっ子。ふだんはクールな性格だが、漫画とデザインをなによりも愛しており、仕事にかける情熱は人一倍。デザイナーとしては一流だが、イラストを描くのは下手。冬坂律自身も多数のデザインを手掛けつつ、社員である後輩デザイナー達の育成に奮闘している。

春香・ボールドウィン (はるか ぼーるどうぃん)

デザイン会社「冬坂デザイン」でマネージャーを務める女性。「冬坂デザイン」で唯一の既婚者で、夫は英国紳士らしい。冬坂律とは大学の同期で、律の人柄に惹かれていっしょにデザイン会社を起ち上げた。ぼんやりしているように見えるが、しっかり者の敏腕マネージャーで、律が甘えられる数少ない人物の一人。

秋本 ヒナ (あきもと ひな)

デザイン会社「冬坂デザイン」に勤務するデザイナーの女性。おっとりとした性格をしている。年齢は28歳。朝が弱いらしく、会社に泊まった際は布団を囲むように大量の目覚まし時計を置いている。冬坂律の事を崇拝していると言っていいほど尊敬しており、律に目をかけられている斉藤麦をライバル視している。もともとはほかのデザイン会社に勤めていたが、デザインは二の次のやっつけ主義の会社と人間関係に嫌気が差し、退社した。本人いわくコミュ障であまりしゃべるタイプではないが、愛する漫画とデザインの事となると饒舌になる。

二之宮 千夏 (にのみや ちなつ)

デザイン会社「冬坂デザイン」に勤務するデザイナーの女性。年齢は27歳。明るい性格でロックと漫画、楽しい事が大好き。新たに入社して来た斉藤麦に対しては、初めての部下という事でよく面倒を見ている。自分のデザインを誉められる事にまだ慣れていないようで、麦に褒められるたびに喜びつつも赤面している。

サマンザ

デザイン会社「冬坂デザイン」で飼われているメス猫。黒猫だが、口のまわりと足先だけは白い。社を訪れる人々からも愛されているようで、斉藤麦からは「冬坂デザインの営業部長」と呼ばれる事もある。

三田 (みた)

出版社「翔立社」の編集者を務める男性。自身が担当する漫画単行本の装丁を「冬坂デザイン」によく依頼している。冬坂律、春香・ボールドウィンとは大学時代からの付き合い。律からは「えろめがね」呼ばわりされるほど女好きの軽い性格で、律をはじめ「冬坂デザイン」の女性達に片っ端から声を掛けているが、まったく相手にされていない。

井上 (いのうえ)

出版社「櫻院館」の編集者を務める女性。豪腕で知られ、無茶な手段で作家に仕事をさせるという噂もあるやり手。担当する作家からの要望で、単行本の装丁を依頼するために「冬坂デザイン」を訪ねて来るが、辛辣で無礼な口ぶりのため冬坂律とぶつかる。特に会話時には相手の発言につねに食い気味で言葉を話すため、相手をいらだたせる事が多い。自分の仕事ぶりには絶対の自信を持っている。

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