概要・あらすじ
サバンナエアコンで業務用エアコンの営業マンとして勤務する北尾太郎は、毎月仕事で訪れる霞ヶ関にある裁判所のエアコンのメンテナンスのため、裁判所を訪れていた。エアコンのメンテナンスをしている時に、裁判所内の喫茶店で傍聴人がしていた裁判の話に興味を持ち、裁判を傍聴してみることにした。初めて傍聴した裁判は、北尾太郎にとってものすごくリアルな人間ドラマがありおもしろいものだった。
平凡な毎日を送っていた北尾太郎は人間の本質が見える裁判の傍聴にハマり、機会があるたびに裁判の傍聴をしに裁判所に出向くようになっていった。
登場人物・キャラクター
北尾 太郎 (きたお たろう)
サバンナエアコンに勤務している28歳、業務用エアコンの営業マン。たいして面白いことも悲しいこともなく平坦な毎日を送っていたが、仕事中に偶然耳にした裁判の話に興味を持ち、裁判の傍聴に魅力を感じるようになっていく。
舞岡 さゆみ (まいおか さゆみ)
北尾太郎の大学の後輩で24歳女性。北尾太郎が裁判の傍聴の魅力を語ったのがきっかけで傍聴に興味を持つ。傍聴の際は弁護士や被告の言動でころころ感情が変わってしまう感受性が豊かな人物。
シゲさん
眼鏡をかけた男性。本名も年齢も不明。北尾太郎はシゲさんの外見から75歳ぐらいではないかと推測している。過去の事件の資料や新聞の切り抜きの入っている鞄をいつも持ち歩いている。裁判傍聴歴15年の傍聴の大ベテランで、霞ヶ関の裁判所の主のような人。教えたがりではあるものの、いばらず、常に笑顔で温厚で腰が低く親切である。
戸塚 智之 (とつか ともゆき)
アパートで一人暮らしをしている21歳男性。無口で常に暗い表情をし人付き合いが苦手で、中学生になるまで友達はいなかった。唯一の友達の言う事を断れない弱気な性格だが、意外に行動力があり、友達を守るためには考えるよりも先に体を動かす事ができる。
藤沢 研一 (ふじさわ けんいち)
目が細く、長髪の21歳の男性。ゲームオーバーになるだけで逆上するような短気な性格。また、自分勝手で思い込みが激しく、相手が嫌がっていても気付けず、都合が悪くなると罪を全部友達になすり付ける臆病で卑劣な人間。
美和 (みわ)
黒髪のロングヘアで可愛いが、無愛想で自分から発言をすることはあまりない無口な女子大学生。15歳で初めて裁判を傍聴し、その事件の担当弁護士に憧れる。それ以来頻繁に裁判を傍聴し、法律の勉強もしている。
川崎 鉄平 (かわさき てっぺい)
美和の大学の後輩で法律サークルに所属する20歳の男性。裁判の傍聴よりも女性を見ている方が楽しいと感じるため、今まで裁判の傍聴はしたことがないが、どうせなら女の犯罪事件を傍聴したいと思っている女好き。
小田原 努 (おだわら つとむ)
番地組傘下の新潮組組長の53歳男性。自分の信じた道や自分の義に背かず、美しく生きたいと考えている。自分を犠牲にしてでも新潮組のために意地を貫いて闘う組長で、構成員たちから慕われている。
北尾 トロ (きたお とろ)
実在する本作の原作者で、裁判の達人としても各メディアで活躍中の男性。
千原 ジュニア (ちはら じゅにあ)
『裁判長! ここは懲役4年でどうすか』の第39話で裁判を傍聴する男性として登場する。実在する吉本興行所属の人気お笑いコンビ千原兄弟のボケ担当の男性。傍聴マニアでよく裁判の傍聴に行く。最初に傍聴した裁判はひったくり事件だったとのこと。
星川 梨沙子 (ほしかわ りさこ)
29歳の女性検察官。幼い顔立ちからは想像できないが、被告人への追求に迷いがなく、傍聴人の中にはベビーフェイスの鬼検事と呼ぶ人もいる。また、東京地方裁判所の検事の中で一番厳しいと言う傍聴人もいる。
函南 憲二 (かんなみ けんじ)
東京地方裁判所裁判官の52歳男性。傍聴人の数や事件の内容によって態度を変える裁判官がいる中、どのような裁判でも感情に流されずに冷静に対応する。仕事で溜まったストレスはバッティングセンターで発散しバランスをとっている。
倉見 吉郎 (くらみ よしろう)
東京地方裁判所裁判官の55歳の男性。薄い髪の毛と広いおでこで一見頼りなさそうな容姿だが、たくさん事件を抱えているにもかかわらず、小さな事件の被告人のためにも手を抜かない人情味あふれる裁判官。その仕事っぷりから最高の裁判官の1人と言われている。
場所
東京地方裁判所 (とうきょうちほうさいばんしょ)
霞ヶ関にある実在する裁判所。東京地方裁判所は日々多くの裁判が行われており、行われる裁判の傍聴は誰でもでき、途中入廷も途中退廷も自由である。
クレジット
- 原作
-
北尾 トロ