誰も寝てはならぬ

赤坂のデザイン事務所オフィス寺の個性的なアラフォー男二人と仲間たちの日常生活や恋愛事情をユーモラスにゆるーく描いたコメディ漫画。

正式名称
誰も寝てはならぬ
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
レーベル
ワイドKC モーニング(講談社)
巻数
全17巻完結
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概要・あらすじ

イラストレーター大路春樹は友人の川村五郎が経営する赤坂のデザイン事務所オフィス寺に所属している。オフィス寺には山田夏男らさまざまな人々が出入りするが、ひと癖もふた癖もある人ばかり。アラフォー男二人と周囲の人々の日常は、ゆるーくユーモラスに展開していく。

登場人物・キャラクター

大路 春樹 (おおじ はるき)

オフィス寺に所属するイラストレーター。グラフィック・デザイナーの仕事もする。年齢は40歳前後。日本画のテイストを取り入れたイラストで知られ、有名な賞もいくつか受賞している。大阪キタ生まれの大阪キタ育ち。京都の芸術大学を卒業して、東京に出てきた。オフィス寺の社長川村五郎は中学・高校・大学の同級生。 祖父は日本画の大家・大路霾風(おおじばいふう)。バツイチで愛猫・ロシアンブルーの利休之助と暮らしている。子供の頃から可愛らしい顔つきで、年上の女性にもててきた。ずっともててきたため、気になる女性がいても、自分からは積極的にアプローチすることはない。お気楽な性格だが、仕事の面では優柔不断なところがあり、締め切りに追われたり、仕事に行き詰まると失踪する癖がある。 その時の行き先は、競艇場、野球場、釣り堀などである。愛車はランチア・デルタ。外見のモデルとなったのは、WRCドライバーのヘンリ・トイボネン(ただし、84年~85年頃の容姿)。

川村 五郎

デザイン事務所オフィス寺社長。40歳前後。作者曰わく、中途半端な男前。京都の芸術大学で立体造形を学んでいた。ハルキちゃん(川村春樹)とは中学、高校、大学の同級生。フリーのイラストレーターとなったがトラブルで体を壊したハルキちゃんに声をかけてオフイス寺に所属させた。 目から女性をその気にさせる光線(毒)を発射することができるという説があり、とにかくモテる。しかし、醒めるのも早く、離婚を三回経験している。料理上手だが、食べることにはあまり興味なく、「作っておしまい」ということがけっこうある。趣味は自宅マンションのリフォーム。そのマンションでは桜文鳥を二羽飼っている。 幼少時に両親を交通事故で亡くし、叔父夫婦に育てられた。その影響から「健康に平凡で暮らせるのが一番」という思いがあり、ガツガツ儲けることには興味がない。愛車はスバル・レガシイ・ツーリングワゴン。外見のモデルとなったのは、WRCドライバーのマルク・アレン(ただし86年頃の容姿)。

山田 夏男 (やまだ なつお)

オフィス寺に所属するイラストレーター。ハルキちゃん(大路春樹)、ゴロちゃん(川村五郎)とは京都の芸術大学で同期だった。40歳前後。長髪で無精髭。外観にはあまり気を使わない。大変な野球ファンで、甲子園大会とプロ野球が重なる8月にはほとんど仕事をしない。南海ホークスファンだったので、関西の大学に進学したが、程なくしてホークスが九州に身売りされ、傷心のあまり寝込んだ経験がある。 銀座の一等地のビルが実家で、その屋上で鶏を飼っている。重機マニアで、小型ユンボを個人的に所有している。ユンボを主人公にした絵本で「コーダン社児童文学絵本部門大賞」を受賞したこともある。 外見のモデルとなったのは、ニッポンハム・ファイターズ時代の小笠原道広。

大塩 恵 (おおしお めぐみ)

元オフィス寺のスタッフ。38回見合いした末、結局最初の見合い相手と結婚した。現在は夫とともに千葉で農業を営んでいる。装甲車なみにタフな女と呼ばれ、オフィス寺在職中は、ペットボトルに日本酒をつめ、それを飲みながら仕事していた。オフィス寺の庭で勝手に菜園を作り始め、退職後もちゃんと世話されているか確認にやって来ている。 気象予報士のオカちゃん(岡野由真)に、週末農業用の土地を貸している。

富井 万起夫 (とみい まきお)

オフィス寺所属のデザイナー。狛犬に似た風貌の暗い性格の男性。30歳前後。バスマニアであり、趣味は地方のバス路線乗り継ぎの旅。性格と作風が暗いことからデザイン会社を転々としていたが、紹介でオフィス寺に入社。見習いを経て、正社員に昇格した。しかし、正社員になっても事務所の面倒な雑務の大半を押しつけられている。 アルバイトの巴ちゃんに気があるが、まったく相手にされていない。暗い作風が幸いして、ホラー小説の装幀で高い評価を得たこともある。名前の由来はWRCドライバーのトミ・マキネンから。

頼子 (よりこ)

ハルキちゃん(大路春樹)の遠縁にあたる女性。ハルキちゃんより5歳年上で音楽事務所を経営。ミュージシャンだった夫とは二十数年前に死別。亡夫の残した会社を引き継いで今に至る。オフィス寺には度々差し入れをもって現れる。好みの男性のタイプは薬で倒れる前のエリック・クラプトン。 ジャンゴという名のフレンチブルドッグと暮らす。知り合いだけを相手にしたモグリの料理屋も密かに営んでいる。実はゴロちゃんの初恋の人であったことが後に判明した。

寧寧 (ねね)

20代前半の女性。路上で詩集を売っていたところをゴロちゃん(川村五郎)に声をかけられ(目当ては妹の巴の方だった)、オフィス寺のアルバイトとなる。後、正社員に昇格。パソコン全般に強く、シスアドの資格も持っている。ダメで冴えない男と付き合うことが多いのだが、彼女のアドバイスで男のセンスが向上したとたん、よその女に取られるという顛末を繰り返している。 勘が鋭くジャンケンが異常に強い。美人だが天然ボケの妹のことをいつも心配している。実家は熱海で旅館を経営しており、その場所でカフェか輸入雑貨店を開くのが将来の夢。

(ともえ)

姉の寧寧と共にオフィス寺で働くアルバイト。髪が長くて、面長、長身、細身の美女というゴロちゃんの好みの女性ゆえ、3ヶ月ほどくどかれていた。しかし、彼女はくどかれていることにまったく気づかず、さすがのゴロちゃんもあきらめざるをえなかった。様々な男性を引き寄せる魅力の持ち主で、ちょっとお使いに出ただけで、何人もの男性にナンパされてしまう。 ただ本人は天然ボケタイプで、いつも姉の寧寧に心配されている。写真に興味があり、その方面ではマジメに努力している。

柴垣 (しばがき)

税理士。オフィス寺の経理を担当している。長野県の山奥出身。鉄道オタクで、男性の友人と仲良く旅行に行っているところを目撃され、ゲイ疑惑が持ち上がった。しかし本人はゲイではないと言い張っている。霊感があって、幽霊を度々見る。オフィス寺の女優の霊も見たことがある。

中村 (なかむら)

オフィス寺に装幀の仕事を度々持ち込んでくる。ゴロちゃん(川村五郎)とは新卒で入社した会社の同期で、オフイス寺の立ち上げメンバーのひとり。しかし、中枢社員が謀反を起こして辞めた際、力を入れていた仕事まで持って行かれそうになったため、やむを得ず一緒に退社した。しかし、その後ヨリを戻し、装幀の仕事などを共にするようになった。 オフィス寺のメンバーとはそこかしこでばったり会うので、「よう会うおっさん」と呼ばれている。自宅を軽井沢にかまえ、東京に新幹線通勤している。軽井沢住人の人脈で、『世界幻覚キノコ大全』『日本根菜図鑑』といった不思議なテイストの本の仕事を持ち込んでくる。 下矢凪の主催するウマズイ連の一員でもある。愛用のバイクはカワサキ・マッハⅢ。外見のモデルはロックバンド・ジェネシスのマイケル・ラザフォード。

平井 りら (ひらい りら)

ゴロちゃん(川村五郎)の2番目の妻。元オフィス寺スタッフ。現在はデザイン事務所を経営している。ゴロちゃんとの離婚後も、「よい仕事をするから」と割り切ってオフィス寺と仕事をしている。ゴロちゃんとケンカしながら仕上げたデザインは特に評判がよく、大きな賞をいくつも受賞している。 ベルギー人の血が入ったクォーターで学生時代はモデルのバイトをしていた。料理がまったくできない。

大路 霾風 (おおじ ばいふう)

ハルキちゃん(大路春樹)の祖父。日本画家の大家で花鳥画、美人画を得意とする。大阪でハルキちゃんの父母と同居している。90歳をこえても矍鑠としており、毎年夏には天井画を仕上げるため、北陸の海沿いの寺に訪れる。この時、ハルキは助手をつとめる。

ハルキの母親 (はるきのははおや)

ハルキちゃん(大路春樹)の母親で、大阪在住。編み物がうまく、近所の主婦などを集め、家で編み物教室を主宰している。自称「オージニッティングアカデミー校長」で、名刺も持ち歩いている。たまに上京してきてハルキの生活に文句をつける。

岡野 由真 (おかの ゆま)

20代後半の気象予報士。朝のニュース番組でお天気コーナーを担当している。コメントが丁寧でお年寄りの受けが大変いいお天気キャスター。ハルキちゃん(大路春樹)に携帯電話を拾ってもらったことで知り合い、以来、オフイス寺に出入りするようになった。ハルキちゃんとヤーマダくんが彼女に好意をいだいているが、ショートヘアなのでゴロちゃん(川村五郎)のターゲットにはなっていない。 オフィス寺に出入りするようになってコメントが面白くなったとの評判を得た。お酒に異常に強く、まったく酔わないため、ロシア人の肝臓を持つと言われる。ストレス解消のため、週末は千葉の大塩の畑を借りて、農作業をしている。

園子 (そのこ)

ハルキちゃん(大路春樹)の長姉。年齢はハルキちゃんより6つ上。既婚者で娘がひとりいる。神戸在住。ビーズ刺繍作家として活躍しており、本も出している。最新著書の装幀はオフィス寺が引き受け、マキオちゃん(富井万起夫)が担当した。和服を着ていることが多い。ヨリちゃんとは姉妹同然の仲。 車のA級ライセンスを持っている。

大路 絵里 (おおじ えり)

ハルキちゃん(大路春樹)の次姉。年齢はハルキちゃんより3つ上。祖父大路霾風のマネージャーをつとめている。ずっと独身でハルキに縁結びの御守りを買ってくるよう頼んだこともあった。ヨリちゃんとは姉妹同然の仲。

佐伯 亜美 (さえき あみ)

ハルキちゃん(大路春樹)、ゴロちゃん(川村五郎)、ヤーマダくんの大学の先輩。美術科ではなく哲学科の学生だった。イギリスの美術館で学芸員をした後、帰国。銀座の実家佐伯画廊を切り盛りしている。ハルキちゃん、ゴロちゃんにとって憧れの先輩であり、高嶺の花。 イギリスの学芸員時代、ハルキちゃんの祖父大路霾風の絵の展示企画も行った。ヤーマダくんとは銀座の実家が近所で、祖父同士が幼馴染み。川で鉱石を拾う趣味がある。愛車は黒のポルシェ911。

山田 九郎佐衛門 (やまだ くろうざえもん)

ヤーマダくんの祖父。銀座・山田九郎佐衛門商会会長。銀座のビルを住居として暮らす老人。屋上で烏骨鶏を飼っている。選挙の度に泡沫候補を応援し、ビルに選挙事務所を構えさせるという変な趣味を持つ。オカちゃん(岡野由真)がTVに出ているお天気キャスターであることに、最初に気がついた。

利休之助 (りきゅうのすけ)

『誰も寝てはならぬ』に登場する猫。ハルキちゃん(大路春樹)の飼い猫。ロシアンブルーの雄猫。時々ハルキちゃんとオフィス寺に同伴出勤する。胃弱で、丁寧にすりつぶしたエサしか食べない。その上、食べている時、背中をさすってもらわないと機嫌が悪い。ハルキちゃんと利休之助の仲があまりに親密なことが、妻との離婚の原因のひとつとなった。

今井 笑子 (いまい えみこ)

オカちゃん(岡野由真)と同じ会社に勤める気象予報士。元レースクイーン。異常なまでの大食いで、数々の店で完食したらタダに挑戦し、軽々とクリアしている。サバサバした性格で、年上にもタメ口っぽい口調で話す。

下矢凪 (しもやなぎ)

ハルキちゃんの住むマンションの一室で邑書房という会員制予約式の本屋を営んでいる老人。店では、主に思想や哲学の洋書や専門書を扱っている。有名な左翼思想家で作家だったが、副業で始めた本屋がいつの間にか本業となってしまった。慣れるとウマイ独特の食べ物を愛好する集団「ウマズイ連」を主催している。 「よう会うおっさん」ことナカムラはんもこの会の会員である。和服美人の姪がいて店を手伝っている。

下矢凪の姪 (しもやなぎのめい)

邑書房店主・下矢凪の姪。時々、叔父の店を手伝っている和服姿の美女。ただし、叔父の左翼思想家としての活動にはノータッチの主義を貫いている。ハルキちゃんは彼女のことが少し好き。相撲ファンで、後に大相撲の大関と結婚する。

集団・組織

オフィス寺 (おふぃすてら)

『誰も寝てはならぬ』に登場するデザイン事務所。東京・赤坂にあり、ゴロちゃん(川村五郎)が社長を務めている。主要スタッフは6名ほど。赤坂の庭付き、幽霊付きの一軒家をオフィスとして格安で借りている。業界では一流の仕事をしているが、変人揃いのゆるい雰囲気の事務所として知られている。会社をやめて独立したゴロちゃんが仲間と立ち上げた会社だが、程なく謀反を起こされ、7人中5人に退社されてしまった過去がある。 この時、即戦力として加入したのが、ヤーマダくんで、その後ハルキちゃん(大路春樹)が加わった。どこに行ってもよく会う人・ナカムラはんやゴロちゃんの2番目の妻平井リラも一時この会社に所属していた。

場所

ケニアラーメン

『誰も寝てはならぬ』に登場するラーメン店。赤坂にあるオフィス寺のメンバー行きつけの店。ラーメンが美味いのはもとより、清潔で、常にテレビに競艇が流れていることからハルキちゃん(大路春樹)のお気に入りの店となった。最初は「ケニア」という名前のコーヒー専門店だったが、まかないで作るラーメンが美味いと評判をとり、店で出すようになった。 当初はラーメンも出すコーヒー店だったが、バクチ好きのマスターが借金を踏み倒して失踪した後、従業員たちが店を引き継ぎ、現在のケニアラーメンとなった。WRCレーサーワルデガルドに似た男とひげ面の双子の兄弟の3名で店をまわしている。双子の店員の外見はWRCレーサーのトーゼリウス兄弟がモデル。

書誌情報

誰も寝てはならぬ 全17巻 講談社〈ワイドKC モーニング〉 完結

第1巻

(2004年4月発行、 978-4063375428)

第2巻

(2004年10月発行、 978-4063375541)

第3巻

(2005年4月発行、 978-4063375695)

第4巻

(2005年11月発行、 978-4063375862)

第5巻

(2006年4月発行、 978-4063375961)

第6巻

(2007年4月発行、 978-4063376180)

第7巻

(2007年10月発行、 978-4063376272)

第8巻

(2008年3月発行、 978-4063376364)

第9巻

(2008年7月発行、 978-4063376463)

第10巻

(2008年11月発行、 978-4063376555)

第11巻

(2009年5月発行、 978-4063376708)

第12巻

(2009年11月発行、 978-4063376784)

第13巻

(2010年5月発行、 978-4063376944)

第14巻

(2010年11月発行、 978-4063377057)

第15巻

(2011年5月発行、 978-4063377224)

第16巻

(2011年11月発行、 978-4063377347)

第17巻

(2012年1月発行、 978-4063377392)

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