警部補ダイマジン

警部補ダイマジン

コウノコウジの代表作『クロコーチ』の数年後の現代日本が舞台。法で裁けない悪人を秘密裏に殺害したベテラン刑事の台場陣と、その事実を隠ぺいする見返りとして、彼に協力を求める平安才門が率いる特殊組織「特命捜査対策班」のメンバーたちが、日本転覆を目論むテロリスト集団「44」に立ち向かう姿を描いたピカレスクサスペンス。表向きはいがみ合いながらも、時には法を犯してでも正義を追い求め続ける陣と才門の、破天荒な活躍が大きな見どころとなっている。また、現代日本に蔓延(まんえん)している社会問題や、実際に発生した歴史的大事件をもとにしていたりと、時事要素も色濃く反映されている。日本文芸社「週刊漫画ゴラク」2019年1月18・25日合併号より連載の作品。2023年7月にテレビドラマ化され、台場陣を生田斗真が演じる。

正式名称
警部補ダイマジン
ふりがな
けいぶほだいまじん
原作者
リチャード・ウー
漫画
ジャンル
警察官・刑事・検察官
 
サスペンス
レーベル
ニチブンコミックス(日本文芸社)
巻数
既刊20巻
関連商品
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

台場 陣 (だいば じん)

警視庁捜査一課に所属している警部補の男性。年齢は38歳。がっしりとした体型で、ボサボサ頭に無精髭(ひげ)を生やしている。尋常ではない怪力を誇ることから、同僚からは「ダイマジン」と呼ばれている。短気で大雑把な性格ながら、洞察力や判断力に長(た)け、刑事として重要な資質を備えていることから捜査一課のエースとして知られている。一方で弱者に寄り添い、巨悪を倒すためなら法を犯すこともやむなしと考えている。またプライベートは少々無精なところがあり、過去に一度離婚した経験がある。かつて警視総監の地位を使って殺人事件をはじめ、各種犯罪を隠ぺいしていた天羽大を自殺に見せかけて殺害した。その事実を知る警視の平安才門から、事件を隠ぺいする見返りとして特命捜査対策班に所属するように求められる。当初は平安の一方的な捜査方法に不満を抱いていたが、平安が追っているテロ組織「44」が法で裁けない悪であることを実感すると、彼や特命捜査対策班の仲間たちに信頼を寄せるようになる。

平安 才門 (ひらやす さいもん)

未解決事件を専門に扱う「特命捜査対策班」に所属している警視の青年。頭脳明晰ながら飄々(ひょうひょう)とした性格で、人を喰(く)ったような言動が目立つため、台場陣をはじめとした特命捜査対策班のメンバーたちから反感を買うことが多い。一方で正義を追い求める気持ちは本物で、その信念は仲間たちからも認められている。わずかな手がかりから真相を暴き出す天才で、天羽大が殺害された現場を見ただけで犯人を特定した。法で裁けない巨悪を討つためには、法に縛られない圧倒的な存在が必要不可欠と考えており、陣を特命捜査対策班に招き入れた。また、陣が天羽を殺害した事実を脅迫のネタに使っているものの、平安才門自身はその殺人は間違った選択ではないと考えている。父親を知らず、事故で寝たきりになった母親が残していた手紙を手がかりに、その行方(ゆくえ)を追っている。そんな中、テロ組織「44」が父親となんらかのかかわりがあると知り、その全貌を暴くために奔走する。

クレジット

関連

クロコーチ

汚職警官・黒河内圭太警部補と若きキャリア清家真吾管理官が、権力者たちが隠し続けてきた未解決事件を捜査してゆく警察ミステリー。様々な事件が絡まり合いながら真相へとたどり着く精巧なストーリー構成をしている... 関連ページ:クロコーチ

書誌情報

警部補ダイマジン 20巻 日本文芸社〈ニチブンコミックス〉

第1巻

(2019-06-28発行、 978-4537139419)

第6巻

(2020-10-29発行、 978-4537142969)

第7巻

(2021-01-29発行、 978-4537143362)

第8巻

(2021-03-29発行、 978-4537143522)

第13巻

(2022-06-29発行、 978-4537145205)

第14巻

(2022-09-29発行、 978-4537145496)

第15巻

(2022-12-27発行、 978-4537145861)

第16巻

(2023-03-29発行、 978-4537146233)

第17巻

(2023-06-29発行、 978-4537146608)

第18巻

(2023-09-28発行、 978-4537147001)

第19巻

(2023-12-27発行、 978-4537147483)

第20巻

(2024-03-29発行、 978-4537147919)

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