概要・あらすじ
石川珠理は母親の石川頼子に女手一人で育てられた少女。しかし、頼子が亡くなったことで、珠理は身寄りをなくしてしまう。誰が珠理を引き取るかで親族たちが相談しているところに、珠理と同じ学校に通う少年、桐生大也が現れる。桐生は頼子の遺言によって珠理は自分の婚約者になったと言い始める。文武両道で容姿もよく、学校の生徒からは「王子」と呼ばれているが、強引な面もある桐生のことを、最初は嫌な奴だと思う珠理。しかし、彼と接するうちに珠理も徐々に桐生に好意を抱き始め、彼のことを母親が唯一遺してくれた遺産だと思うようになるのだった。そんな中、珠理は桐生のマンションで頼子の遺言を見つけ、中を読んでしまう。そこには、頼子が一時期、桐生の家政婦をしていたことが書かれていたが、珠理との婚約については何も書かれていないのだった。戸惑う珠理は、桐生から意外な真実を聞き出すことになる。
登場人物・キャラクター
石川 珠理 (いしかわ じゅり)
幼い頃に父親を事故で亡くし、母親の石川頼子に女手一人で育てられた少女。頼子を病気で亡くしたことで、身寄りをなくしてしまう。数年前から母親が病気がちなためにアルバイトをしており、学生ながらそれなりに生活力がある様子。婚約者を名乗る桐生大也のことは、当初は強引な姿勢から腹黒い嫌な奴と思っていた。しかし、彼と接するうちに徐々に好意を抱き始めている。
桐生 大也 (きりゅう だいや)
石川珠理の婚約者を名乗る少年。石川珠理とは同じ学校に通っている。容姿端麗で文武両道なことから、同じ学校の生徒からは「王子」と呼ばれている人気者。父親は病院を経営しており、裕福だが放任主義。そのため中学生の頃からマンションで一人暮らしをしている。