酒場ミモザ

酒場ミモザ

京都の片隅にある小さなバーミモザで、酒や料理と共に交される人間模様をハートフルに描いた漫画。

正式名称
酒場ミモザ
ふりがな
さかばみもざ
作者
ジャンル
 
ヒューマンドラマ
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概要・あらすじ

京都三条にある椅子7席のみの古びたバーミモザ。売れない画家のウチは、美大以来久しぶりに足を運んだ。人はこの店を「時代おくれ」と呼ぶ。初老のマスターが提供するのは、酒と暖かな会話。そして常連客達は柿の葉ずし、夏菓子、豆腐、芋棒など季節の食べ物を持ち寄ってはお互いに振る舞っている。四季折々の豊かな風情と人情が満ちたこの店に、今日も人は集い出す。

登場人物・キャラクター

ウチ

ショートヘアーの女性。京都にある美大を卒業し、アルバイトをしながら絵を描いている。久しぶりにバーミモザを訪ね、以来度々足を運ぶようになる。ミモザの常連客達が持ち込む風情豊かな料理を味わい、それぞれの人生に触れる。

マスター

オールバックで眼鏡をかけ、左頬にほくろのある初老の男性。京都で古びたバーミモザを営んでいる。若狭出身で、鯖ずしなど料理も得意。常連客が持ち込む料理を店で振舞っている。妻との間にやよい、夕子という娘がいる。

前川 (まえかわ)

チューリップハットを被り、歯が所々抜けた中年男性。バーミモザの常連客。マスターからもらった真鴨の卵を自分で孵し、「キョーコ」と名付けて飼っていたが、野生動物保護法によって手放さなければならなくなる。

村岡 (むらおか)

やや薄くなった髪に眼鏡をかけた中年の男性。バーミモザの常連客。日本文化に詳しく、日本の住居の美しさをマスターやウチに語る。

久世 (くぜ)

バーミモザの常連客。マスターから料理を習い、自分で作ったものをミモザに持ち込み、ウチにも振舞う。

しの

髪を結った和服姿の若い女性。バーミモザの常連客。他の常連達の目を奪うほど美人。気が強く、大阪人が饂飩をおかずにご飯を食べる様子を「気色わるい」という。

ワタル

オールバックの若い男性。バーミモザの常連客。23歳。新京極で露天商を営んでいる。マスターに指輪や黒眼鏡、アロハシャツなど派手な衣装をプレゼントする。

マサミ

ソバージュヘアを束ねた女性。バーミモザの常連客。京都の美大出身で、谷と同窓生であり、ウチの先輩にあたる。子育ての合間に絵を描いている。夫の白河は仕事をやめてミステリー小説を書いている。

(たに)

オールバックに丸眼鏡をかけ、顎鬚を生やした男性。バーミモザの常連客。京都の美大出身で、白河、マサミの同窓生であり、ウチの先輩にあたる。好きな事を仕事にしたいと豆腐料理の店を開き、開店前にマスター、白河、久世、ウチを招待する。

白河 (しらかわ)

無精髭を生やした男性。バーミモザの常連客。京都の美大出身で、谷、妻のマサミの同窓生であり、ウチの先輩にあたる。仕事を辞めてミステリー作家を目指している。

カベさん

舞台の演出・脚本の仕事をしている男性。普段は東京に住み、仕事などで京都を訪れた時にバーミモザに顔を出す。バー半平太を営む小菊に惚れている様子で、ミモザで知り合ったウチと共にワタルの店で手土産を探す。

小菊 (こぎく)

長い黒髪の女性。京都でバー半平太を営んでいる。自分のお店を終えた後にミモザに顔を出す遅い常連客。

増田 (ますだ)

ウェーブのかかった髪を一つにまとめた女性。クロス職人。以前は大阪で一般事務職をしていた。友人の左官屋の紹介で初めてバーミモザを訪れる。常連客である吉田の家のクロス貼りを請負うことになり、ウチはマスターの勧めで、彼女の助手を務める。

岡本 キク子 (おかもと きくこ)

ショートヘアーの中年女性。神奈川県出身で、かつて京都の大学に通っていた。その頃付き合っていた彼と共にバーミモザの常連だった。25年ぶりにマスターと再会し、ミモザを訪れ、ウチと共にグラスを傾ける。

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