錬金術師です。自重はゴミ箱に捨ててきました。

錬金術師です。自重はゴミ箱に捨ててきました。

夏月涼の小説『錬金術師です。自重はゴミ箱に捨ててきました。』のコミカライズ作品。田舎から王都に出てきた規格外の腕を持つ錬金術師のレイスが、錬金術を使って人助けをしたり、たまに騒動を巻き起こす姿を描いたスローライフコメディ。「マンガUP!」の2019年7月から連載の作品。

正式名称
錬金術師です。自重はゴミ箱に捨ててきました。
ふりがな
れんきんじゅつしですじちょうはごみばこにすててきました
原作者
夏月 涼
作画
ジャンル
ファンタジー
関連商品
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あらすじ

第1巻

王都で暮らす少女のラフィーは、妹のシルヴィアの病気を治すために万能薬「エリクサー」を必要としていたが、店主からは売ってもらえなかった。失意のまま店をあとにしたラフィーは、所持金を盗まれて無一文となり気落ちする中、空腹で行き倒れた錬金術師のレイスと出会う。食事をおごってもらって元気の出たレイスから「お礼に何でも欲しいものを錬金術で作る」と提案されたラフィーは、藁にもすがる思いで「エリクサー」を希望する。レイスからエリクサーを手渡されたラフィーは、すぐさま自宅に戻ってシルヴィアに飲ませる。無事に症状がよくなり動けるようになったシルヴィアを見てレイスは安堵し、王都での生活費を稼ぐ手段を考え始める。エリクサーはまだ何本も持っているが、エリクサーを売ると目立ちすぎて悪どい連中に目をつけられ、命を狙われる危険性があることをラフィーから聞いて断念。そして、一般的なポーションを売ることに決め、通常の数百倍のスピードでポーションを作り始める。ラフィーとシルヴィアは、レイスの錬金術の規格外の腕に驚愕するが、レイスはそんな二人を気にすることなくポーションを作り続ける。

第2巻

再び病状が悪化して動けなくなったシルヴィアを完治させるため、レイスラフィーはレイスがかつて住んでいた家に材料を取りに向かっていた。家は森の中にあるが、森には魔物が出現するようになり、二人は道中でスケルトンと大量のブラッドウルフに襲われる。苦戦するものの魔物を退治して目的の材料を回収した二人は、すぐにシルヴィアのもとへと戻り、レイスが作った特製ポーションをシルヴィアに飲ませる。するとシルヴィアの病気はすぐに完治し、スケルトン討伐の報酬を得たレイスは、特製ポーションを作った経験から、その報酬を使って王都に自分の工房を作ることを決意。デイジーから紹介されたニコラの指揮の下、立派な工房が完成する。そんな中、工房で充実した日々を送っていたレイスに、師匠のルリメスから手紙が届くのだった。

関連作品

小説

本作『錬金術師です。自重はゴミ箱に捨ててきました。』は、夏月涼の小説『錬金術師です。自重はゴミ箱に捨ててきました。』を原作としている。原作小説版は、夏月涼が「小説家になろう」に投稿していた同名小説で、KADOKAWA/MFブックスから刊行された。イラストはひづきみやが担当している。

登場人物・キャラクター

レイス

田舎から王都にやってきた錬金術師の男性。師匠のルリメスからは「レイ君」と呼ばれている。限られた錬金術師が、数年で1本作れるかどうかという希少な万能薬「エリクサー」を簡単に作ったり、常人なら1時間はかかるポーション精製を数秒で終わらせるなど、規格外の優れた腕を持つ。しかし、自分の腕を特別だと思っていないため、ポーションを大量に作ったり、エリクサーを気軽に使うといった、一般人から見ると驚愕の行動を取る。そのため、王都で知り合ったラフィーやデイジーからは目立たないよう自重するようにと、よく注意されている。

ラフィー

王都に住む冒険者の少女。最年少で冒険者ランク最上位のSランクになった凄腕の人物で、剣での戦闘を得意としている。シルヴィアの姉だが、記憶をなくしたうえに身寄りがないシルヴィアを引き取ったため、実の姉妹ではない。それでもシルヴィアのことを第一に考えており、彼女の病気を治すために奔走している。シルヴィアの病気を治してくれたレイスに恩義を感じており、世間ずれしているレイスの世話をしたり、苦言を呈している。

シルヴィア

王都に住む冒険者の少女。年齢は15歳。冒険者ランクは最上位のSランクで、魔法を得意としている。ルリメスからは「シーちゃん」と呼ばれている。昔ゴブリンにさらわれたところをラフィーに助けられ、名前以外の記憶を失っていたうえに身寄りもなかったため、ラフィーに引き取られ姉妹として暮らしている。そのため実の姉妹ではないが、二人の仲は非常にいい。魔力が徐々に結晶化して身体が動かなくなり、最終的に結晶が心臓に出現して死に至る「魔力晶病」にかかっている。万能薬「エリクサー」で一時的によくなるもの完治せず、再び発症した際にレイスが作った特製ポーションで無事に完治する。

アメリア

王都にある冒険者ギルドで窓口業務を担当する女性。ラフィーやシルヴィアとは昔からの知り合いで、姉妹のように仲がいい。二人からの信頼も厚く、シルヴィアの病気を治すための材料をレイスとラフィーで取りに行くあいだ、重症のシルヴィアの看病を行なった。

デイジー

王都でお店を営んでいる女性。十代前半に見えるが、年齢は20歳前後。偏屈な性格で人付き合いが苦手ながら、冒険者時代からの知り合いであるニコラとは今でも交流がある。冒険者ギルドに出した依頼をレイスが受けたことでレイスと知り合う。レイスの錬金術の腕を見て、彼から錬金術を教わるようになる。

ニコラ

工房作りの専門家の女性。デイジーとは冒険者時代からの知り合い。美少女や美女が大好きで、デイジーに対して過剰なハグやキスを繰り返す。デイジーからは「変人」と評されているが、工房作りの腕は優秀。冒険者を辞めて職人となる道を示してくれたルリメスを目標にしており、いつか再会したいと思っている。

ルリメス

レイスに錬金術を教えた女性。「堕落英雄」という二つ名を持ち、レイスからは「師匠」と呼ばれている。王国を襲った巨竜の群れを一人で撃退したエピソードを持つ最高峰の魔導師で、錬金術も魔法と組み合わせて行う。錬金術の腕はレイスより遥かに高く、自由奔放な性格の持ち主。お酒が大好きで、金遣いは荒くて家事をまったくしないため、レイスからは「ダメ人間」と評されている。

クレジット

原作

夏月 涼

構成

黒田 ぺすと

キャラクター原案

ひづき みや

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