闇金ウシジマくん

10日で5割という法外な金利で金を融資している、無届けの貸金業者(闇金)、カウカウファイナンスを訪れる顧客たちの人間模様を描く。数話から長い時には20話以上の話をひとつのエピソードとして章立てし、サブタイトルには「ギャル汚くん」「風俗くん」など、物語のメインキャラクターにちなんだキーワードが付けられている。また、主人公の丑嶋馨ではなく、メインキャラクターの視点で描かれ、そこに丑嶋馨や従業員たちが密接に絡んでくるという展開で物語は進む。裏社会や格差社会など、社会の闇を描いた作品で、裏社会で使われている隠語的な用語も頻繁に飛び交う。

正式名称
闇金ウシジマくん
作者
ジャンル
経済・金融
レーベル
ビッグコミックス(小学館)
巻数
既刊40巻
関連商品
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概要・あらすじ

10日で5割という法外な金利で金を融資している、無届けの貸金業者(闇金)・カウカウファイナンスに新人として元ホストの高田が加入する。人間味を感じさせないカウカウファイナンスの社長丑嶋馨に戦々恐々の高田。そんな高田も徐々に仕事に慣れていき、柄崎貴明加納ら先輩たちとともに貸し付けおよび取り立て業務に奔走。

そして、事務所には今日も金に困った、明日の生活をも知れぬ人々が続々と訪れるのだった。

登場人物・キャラクター

丑嶋 馨 (うしじま かおる)

無届けの貸金業者(闇金)・カウカウファイナンスの社長。短髪に顎鬚、丸型の眼鏡を掛け耳にはピアスと、見た目は完全にアウトロー。眼鏡の奥には鋭い目をのぞかせており、普段から無口で無表情と人間味をあまり感じさせず、筋骨隆々とした身体も相まって、凄みを感じさせる威圧感を放つ。 金の貸し付けや取り立ても積極的に行い、債務者に対しては偽名・田嶋を名乗る。大量の兎を飼ってよく世話しており、毎日体を鍛えるためにジム通いをしている。世の中は奪い合いで、自分は奪う側に回るという考えに一貫。そのために精神、肉体ともに強くあるよう生きている。金に対してはシビアで、貸した金は何があっても絶対に取り立て、時には債務者を絶望的な状況にまで落とすが、男気を見せる人物に対しては興味を示し、利息を無くすなど寛大な処置を取ることもある。 なお、舐めた態度の顧客や、敵対した人物に対しては徹底的な追い込みを掛け、そのツケを払わせる。

柄崎 貴明 (えざき たかあき)

カウカウファイナンスの従業員。丑嶋馨の同級生でもある。いかつい顔をした巨漢で、かつては格闘家を目指していたため腕っ節が強い。男としての丑嶋馨に惚れており、たまにけっして性的に惚れているのではないと、自分に言い聞かせることがある。会社では金銭の管理を任されており、金の貸し付けや取り立ても行う。 電話のし過ぎで耳から膿が出たという逸話を持つほど仕事熱心。債務者に対しては偽名・柄原を名乗る。初期の頃は同僚の加納と行動することが多かった。仲が悪いわけではないが、まったく会話がなく、両者ともそれを気にしていた。

加納 (かのう)

カウカウファイナンスの従業員。丑嶋馨の同級生でもある。長髪に髭と怪しい風貌で、無口で何を考えているのかよくわからない雰囲気を醸し出す。肥満体型の女性が好み。初期の頃は柄崎貴明と組んで、主に債務者への取り立てを行っていた。途中から高田と組むことが多くなる。 柄崎貴明とは仲が悪いわけではないが、まったく会話がなく、両者ともそれを気にしていた。債務者に対しては偽名・加山を名乗る。

高田 (たかだ)

カウカウファイナンスの従業員。連載開始時は新入社員だったが、すぐに業務に慣れた姿を見せるようになった。甘いマスクを活かし、女性を中心に貸し付けおよび取り立て業務を担当。瑠偉斗の源氏名でホストをやっていたが、未成年の客を自殺に追い込んでしまい、それを悔いて退職したという過去を持つ。 債務者に対しては偽名・高木を名乗る。面倒見がよく、新たにカウカウファイナンスに入社した加賀勝の世話係を担当した。

加賀 勝 (かが まさる)

カウカウファイナンスの従業員。暴走族相沢連合の頭・愛沢浩司と諍いになったことで丑嶋馨と知り合い、自分を買ってもらう形でカウカウファイナンスに入社した。そこで才能を発揮させてスムーズな仕事ぶりを見せるが、母親がカウカウファイナンスから借金しており、屈辱的な目に合わされた。 それで丑嶋馨を恨むようになり、カウカウファイナンスから離れる。その後、カウカウファイナンスの顧客名簿を盗んでマサマサファイナンスなる個人的な貸金業者を始めるが、愛沢浩司に捕まって殺されそうになったところを高田に救われ、丑嶋馨に謝罪。カウカウファイナンスに復職した。 だが、心の底では丑嶋馨を憎み続けており、復讐の機会を窺っている。

小百合 (さゆり)

カウカウファイナンスの従業員。事務を担当している。業務中は小奇麗なスーツ姿で清楚な雰囲気だが、私服は派手。出番が少なく目立たない存在だが、ガサ入れの気配を感じ、社内が緊急事態になった際に、多額の現金と通帳を託されてレンタルルームに向かうなど、丑嶋馨からの信頼は厚い。

戌亥 (いぬい)

丑嶋馨と懇意にしている情報屋で、丑嶋馨とは小学生の頃からの付き合い。柄崎貴明や加納とも親しい間柄である。常に着崩したスーツ姿で、切れ者風の雰囲気を漂わせている。駄菓子が好物で、丑嶋馨に情報を提供する際には路上で落ちあい、大量の駄菓子を食べながら話をする。 職業柄、裏社会の繋がりが広く、ヤクザの滑皮にも情報を提供していた。実家がお好み焼き屋を経営しており、しばしば丑嶋馨に食べに来るよう誘っている。

金主 (きんしゅ)

1ヶ月15%の金利で、丑嶋馨にカウカウファイナンスの資金源となる大金を貸していた資産家の占い師。ヤクザとも繋がっており、丑嶋馨が逆らえない存在と言える。高級マンションに住み、ホスト風のイケメン集団を侍らせている。普段は利息だけを丑嶋馨に払わせていたが、突然借金の完済を求めた。 それが原因となって丑嶋馨は苛立ちを募らせ、留守宅の家の鍵を破壊したり、債務者に対して語気を強めたりなど、荒れた取り立てを行うように。

滑皮 秀信 (なめりかわひでのぶ)

カウカウファイナンスのバックに付いているヤクザ、猪背組の幹部候補生。初登場時はジャンパー姿のチンピラ風の風貌だったが、再登場した際にはスーツにネクタイ姿のエリートヤクザ風に変貌していた。地元が丑嶋馨と同じで、愚連隊・悶主陀亞(モンスタア)連合の元総長。後輩たちには上納金を収めさせている。 丑嶋馨より上の世代であり、学生時代に直接絡むことはなかったが、両者の間には詳細不明の因縁がある。自分の組を持つことに必死で、組長に高級車を献上。だが、すぐに組長の愛人の手に渡り、その愛人もカウカウファイナンスの債務者であったため、丑嶋馨の手に渡った。丑嶋馨の謀略により、猪背組若頭・熊倉義道が愚連隊・ORAORAEIGYOUの総長・鼓舞羅(こぶら)に襲われ、鼓舞羅を射殺。 諸々の責任を取り、右手の小指を詰めた。

愛沢 浩司 (あいざわ こうじ)

暴走族・愛沢連合の頭。取り巻きの若者たちからは恐れられている存在だが、ヤクザの滑皮秀信に恐喝されており、200万円を要求されている。愛車の大型スクーターを盗んだ犯人の少年・加賀勝に慰謝料を支払わせるために丑嶋馨の元を訪ねた。だが、結局千円しか手に入らず、加賀勝はそのままカウカウファイナンスに入社する。 その後、個人で貸金業者をやっていた加賀勝を脅して金を手に入れようとするが失敗。滑皮秀信が隠した銃を勝手に持ちだして丑嶋馨から直接金を奪おうとするものの、丑嶋馨の罠に嵌まって滑皮秀信に捕縛されてしまう。その落とし前を付けるために生命保険をかけられ、走行中のトラックに飛び込むという末路を迎えた。 のちに松葉杖をついた、以前とは違う覇気のない姿で再登場を果たす。

肉蝮 (にくまむし)

夏場でもファーコート姿で顔をフードで覆っている異様な風体の大男。片手小指一本逆立ちをこなす強靭な肉体を持ち、身体には般若の面や蝮の刺青が彫られている。言動が異常でイベントサークル・バンプスの代表である小川純を恐喝。小川純が丑嶋馨と関わっていたことで丑嶋馨鉢合わせとなり、包丁を片手に諍いを起こす。 だが、ワゴン車で跳ねられた挙句、フットスタンプを受けて腕を折られ、持っていた包丁を奪われて喉元に突きつけられたために降参。これにより丑嶋馨に深い恨みを抱き、復讐を誓う。

飯匙倩 (はぶ)

暴力団・薮蛇組の組員で、覚醒剤の売人。ファッションに興味をもつ若者たちに資金を提供して出店させ、その上前をはねるというシノギも行う。冷酷で残忍な性格をしており、店の売上を誤魔化すなど裏切り者に対しては容赦の無い制裁を加える。読者モデルのG10(ゴト)に詐欺行為を働かれ、共謀者と睨んだ中田広道を拉致監禁し、金を返すよう要求。 その際に丑嶋馨と鉢合わせして諍いを起こすが、まるで相手にならず一方的に殴られてしまう。この一件を起点に丑嶋馨に深い恨みを抱くようになる。

竹本 優希 (たけもと ゆうき)

丑嶋馨の中学校時代の同級生。転校してきた丑嶋馨にクラス全員でリンチを加えようと目論んだ際に唯一加わらず、丑嶋馨が地元で有名な悪童・鰐戸三兄弟と対決する際に母親の形見である兎を預かってくれたため、丑嶋馨が恩義を感じている人物。中学時代は優等生だったが、日雇いとしてその日暮らしするようになり、金を借りるために丑嶋馨と再会。 その後、鰐戸三兄弟が経営する悪徳貧困ビジネス・誠愛の家に入居し、丑嶋馨と鰐戸三兄弟の抗争に巻き込まれた。極端な博愛主義者であり、丑嶋馨の生き方を否定。最終的に誠愛の家のすべての負債を背負うことになり、丑嶋馨の手で時給5万円という過酷な労働施設に送られた。

集団・組織

カウカウファイナンス

『闇金ウシジマくん』に登場する組織。無届けの貸金業者、いわゆる闇金。10日で5割という法外な金利で金を融資している。正規の街金業者から金を借りれなくなった多重債務者の最後の砦であり、高金利にもかかわらず客足は途絶えない。融資額は高くても100万円程度と比較的少額で、最初の融資額は10万円を限度としている。 また、パチンコ中毒者たちに対しては、逃げられるリスクが高いため、1日3割で貸し付けを行う。ガサ入れを避けるため、連載途中から事務所の場所を移転した。

書誌情報

闇金ウシジマくん 既刊40巻 小学館〈ビッグコミックス〉 連載中

第1巻

(2004年9月発行、 978-4091873415)

第2巻

(2005年9月発行、 978-4091873422)

第3巻

(2005年12月発行、 978-4091873439)

第4巻

(2006年5月発行、 978-4091802149)

第5巻

(2006年10月発行、 978-4091806482)

第6巻

(2006年12月発行、 978-4091807885)

第7巻

(2007年3月発行、 978-4091810601)

第8巻

(2007年6月発行、 978-4091812094)

第9巻

(2007年9月発行、 978-4091813862)

第10巻

(2008年2月発行、 978-4091817099)

第11巻

(2008年5月発行、 978-4091818577)

第12巻

(2008年8月発行、 978-4091820952)

第13巻

(2008年12月発行、 978-4091822161)

第14巻

(2009年4月発行、 978-4091823878)

第15巻

(2009年7月発行、 978-4091824998)

第16巻

(2009年10月発行、 978-4091826046)

第17巻

(2010年2月発行、 978-4091828897)

第18巻

(2010年6月発行、 978-4091831903)

第19巻

(2010年10月発行、 978-4091833990)

第20巻

(2010年12月発行、 978-4091835178)

第21巻

(2011年5月発行、 978-4091837943)

第22巻

(2011年9月発行、 978-4091840196)

第23巻

(2011年12月発行、 978-4091841599)

第24巻

(2012年5月発行、 978-4091844538)

第25巻

(2012年8月発行、 978-4091846105)

第26巻

(2012年12月発行、 978-4091847676)

第27巻

(2013年3月発行、 978-4091848888)

第28巻

(2013年7月発行、 978-4091852571)

第29巻

(2013年12月発行、 978-4091856647)

第30巻

(2014年3月発行、 978-4091858757)

第31巻

(2014年5月14日発行、 978-4091861795)

第32巻

(2014年10月30日発行、 978-4091865182)

第33巻

(2015年2月27日発行、 978-4091867902)

第34巻

(2015年6月30日発行、 978-4091870643)

第35巻

(2015年11月30日発行、 978-4091873392)

第36巻

(2016年2月29日発行、 978-4091874757)

第37巻

(2016年6月30日発行、 978-4091876409)

第38巻

(2016年9月20日発行、 978-4091877727)

第39巻

(2017年4月28日発行、 978-4091894885)

第40巻

(2017年7月28日発行、 978-4091896063)

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