概要・あらすじ
ある時代の中国。村を盗賊に襲われ家族を惨殺された幼い拉麵男は、生きのびて超人拳法の老師と出会い、10数年におよぶ修行に耐え抜き、奥義書闘龍極意書を授かるに至る。身につけた技と知識によって親のかたきを倒した拉麵男は、いまだ自分が拳法家として修行が足りないことを自覚し、押しかけて弟子入りしてきた孤児のシューマイを連れて世の中を巡り、強敵との激戦や友と育む絆によって技と心を成長させていく。
登場人物・キャラクター
拉麵男 (らーめんまん)
武術家。超人拳法の師範代。額に「中」の字がある。幼い頃に家族を賊に殺された後、陳老師のもとで修行を積んで拳法の達人になった。理知的で冷静だがやや頑なでもあり、かえって感情が制御できなくなる未熟も残す。 修行の旅は、自分とよく似た境遇の孤児シューマイを弟子にとったことで、人を導く師としての成長も生んでいく。
チューチャイ
武術家。ムエタイ使いとしては最強クラスの男。腹をすかせる家族のために御前大会に出場したおり、拉麵男と知り合い、味方となって共に戦っていく。肘打ち、膝打ちなどムエタイ特有の技を駆使する。
砲岩 (ほーがん)
武術家。背負った大型の瓶を宙で蹴って割り砕き、破片を散弾のように相手へ撃ちこむ技の使い手。ギョーザの父母の仇であり、拉麵男に師事したギョーザによって敗れる。後に悔い改めて拉麵男に加勢して共闘することになる。
蛾蛇虫 (がだむ)
武術家。拉麵男と戦って敗れたさい左腕を失い、門下生に見限られたことで復讐心を燃やす。毒を染みこませた右手で敵の身体を蝕む技を身につけて再戦へ臨むも、また負ける。紆余曲折のすえ最終的には拉麵男最大の共闘者として活躍することになる。
陳 宗明 (ちん そうめい)
高齢だが屈指の強さをもつ武術家。超人拳法の継承者であり、拉麵男の師匠。修行を終えて技の面では達人となるも精神的に未熟なところを残す弟子・拉麵男をたびたび叱咤し、教え諭す。
シューマイ
拉麵男の修行の旅に同行する弟子。まだ幼い男児。盗賊に身内を殺され孤児になった、拉麵男と似た境遇の子。拉麵男の強さと人格に惹かれ、弟子入りする。年齢ゆえの駄々をこねることはあるが、拉麵男の戦いを間近に見続けて技のクセをよく把握して助言を贈ったり、みようみまねで超人拳法の技をあるていど身につけていくなど聡明な面も示す。
玉王 (ぎょくおう)
武術家。人々をむやみに死傷させ、略奪、搾取をいとわない邪悪な拳法宗派の長。鎖かたびらを着込んで急所攻撃を防ぐ、人質をとる、機械の拳士を刺客にするなど様々な策略を講じて戦いを有利に運ぼうとする。 拉麵男に一度敗れてもこりず、幾度も挑んでくる。
傷刻牢 犬操 (しょうこくろう けんそう)
皇帝に届ける犬を世話する役職につく男。酷暑で水不足に苦しむ民衆に対し、立場をたてに搾取に及んでいた。拉麵男と顔を合わせて幼なじみだと互いに気づくが、非道なおこないのため戦いになる。その後、動物を愛する優しい心を取り戻し、拉麵男との友情も復活。 共闘者となる。敵を檻に放り込んで内部の棘針で傷をつける技の使い手。
拉娘 (らーにゃ)
拉麵男の妹。幼少期、生まれた村が盗賊に襲われたさい兄と生き別れになり、旅の芸人一座に拾われ成長した。再会を果たして拉麵男を兄かもしれないと察するが、拉麵男は真相を伏せたままにする。
その他キーワード
超人拳法 (ちょうじんけんぽう)
『闘将!!拉麵男』に登場する拳法。極めた者は常人をはるかに超越した達人となる拳法。前後左右へ自在に対応できる多彩な蹴り技を主にするほか、敵の肉体のツボを狙った一撃必殺の突き技、さらに念力による遠隔攻撃や透視、幻術、石化といった魔術の性質をもつ技もある。 伝承者のために奥義をしたためた闘龍極意書が存在する。
闘龍極意書 (とうりゅうごくいしょ)
『闘将!!拉麵男』に登場する書物。形状は巻物。超人拳法における102の技の極意を記した奥義書。最新の継承者が新しい技を1つ独自開発することで更新されていく。拉麵男の代で技数が103になる。
百歩神拳 (ひゃっぽしんけん)
『闘将!!拉麵男』に登場する必殺技。拉麵男の得意技。極度の意識集中によって生じた念動力を敵に放射して、百歩離れた位置からでも敵を倒せる遠隔攻撃。
クレジット
原作
闘将!! 拉麺男 (たたかえ らーめんまん)
ゆでたまごの代表作『キン肉マン』に登場するキャラクター、ラーメンマンを主役としたスピンオフ作品。ただし『キン肉マン』とは世界観の異なるパラレルワールド的な作品であり、『キン肉マン』に登場するラーメンマ... 関連ページ:闘将!! 拉麺男