概要・あらすじ
はるか昔の中国。幼いころ、村を襲った毒蛇党に父を殺されたラーメンマンは、超人拳法の使い手陳宗明に出会い、弟子入りをする。12年間の厳しい修行に耐えたラーメンマンは、卒業の証「闘龍極意書」を授けられ、見事父の仇毒蛇党を壊滅に追い込んだ。しかし戦いの中で己の未熟さを悟ったラーメンマンは道中で出会った少年シューマイを弟子とし、修行の旅に出る。
登場人物・キャラクター
ラーメンマン
河南省鬼首村出身。幼い頃、馬賊毒蛇党に父を殺された後、崖下に投げ捨てられ、家族と離れ離れになってしまう。偶然出会った超人拳法家陳宗明老師のもとで12年間修行に励み、強さを身につけた。最後の試練として火の中の釜を運んでみせた際、釜の模様「中」が焼印のように額についてしまう。 卒業の証「闘龍極意書」を授けられた際、巻物の最後にある空白部分の意味を3年以内に解き明かすことで、真の超人拳法継承者となれると告げられた。いまだ修行の途上であり、心身ともに未熟であることを自覚している。得意技は「闘龍極意書」に書かれた超人一〇二芸の技猛虎百歩拳、烈火太陽脚、百戦百勝脚、百歩神拳などの他、自ら開発した機矢滅留・苦落血(キャメル・クラッチ)がある。
シューマイ
ラーメンマンと同じく毒蛇党によって両親を殺された少年。ラーメンマンと出会って弟子となり、一緒に旅を続ける。子供らしいわがままさでラーメンマンを困らせることもあるが、洞察力に優れ、戦いにおいては有用なアドバイスをすることもある。修行を進めるうちに、超人一〇二芸のうち、飛燕旋風脚、命奪崩壊拳などのいくつかの技を不完全ながら使うことができるようになる。
陳 宗明 (ちん そうめい)
ラーメンマンや叉焼男に超人拳法を教えた師匠。拳聖の異名を持つ達人で、100歳を超えた今もラーメンマンを凌ぐ強さを誇る。神出鬼没で、ラーメンマンの旅先に現れてはアドバイスや戒めを授ける。
毒蛇党 (こぶらとう)
『闘将!!拉麵男』に登場する馬賊。村々を襲い、強盗殺人を繰り返す集団。首領は毒蛇三兄弟の蛇五(ジャンゴ)、蛇六(ジャム)、蛇九(ジャンク)。大男の蛇九が壁役となり、拳法の達人蛇六が死角から襲い掛かる秘技・幻惑夢壁でラーメンマンの父ソーメンマンを殺害した。
毒狼拳蛾蛇虫 (どくろけんがんだむ)
毒狼拳を使う武術家。弟子を引き連れて道場破りを行っているところを見咎めたラーメンマンによって倒され、左腕を失い、弟子たちにも去られてしまう。復讐のため先祖伝来の巻物に書かれた毒手を身につけ、再びラーメンマンに戦いを挑み、一度はラーメンマンを衰弱に追い込むが、万病洞での治療を経て復活したラーメンマンの「打穴三点崩し」の前に敗れる。 王皇帝が主催する武術トーナメントを経て、ラーメンマンの弱き者を助けようとする意気に感じ、以降はラーメンマンの強力な仲間「拳聖五歌仙」の一人となる。必殺技は鷹の形の気を飛ばす紅千里鷹。愛用の武器は「激男雅女槍」。
魔鬼幽利偉・叉焼男 (まーきゅりー・ちゃーしゅーめん)
ラーメンマンの兄弟子である武術家。陳宗明老師をも上回る実力の持ち主であったが、性格は横暴。ラーメンマンが入門したことで伝承者候補が増えてしまったことに腹を立て、何かにつけてラーメンマンをいびっていた。ある時、老師により伝承者を決める叉焼男とラーメンマンの一対一の勝負が執り行われたが、老師は負けたラーメンマンを伝承者とした。 これを不服とした叉焼男は、道場を出て行き、行方をくらましていた。修行の旅に出たラーメンマンが持つ「闘龍極意書」を狙っている。必殺技は千手孔雀拳。
拉娘 (らーにゃ)
ラーメンマンの妹。17歳。赤ん坊の時に毒蛇党の襲撃により、兄ラーメンマンと生き別れになってしまうが、鬼首村の老人に拾われ、幸せに暮らしていた。だが、玉王一味が村の川に石化の毒を流し、その解毒薬である赤子茸を独占。拉娘は育ての老人のためを思い、一人玉王たちのところへ乗り込んでしまう。
破壊鬼玉王 (はかいきぎょくおう)
少林寺を破門になり、将棋七鬼衆と共に大林寺拳法を創始した拳法家。鬼首村鬼面山に拠点を構え、村の川に毒を流すことで少林寺拳法の強者が自分たちに挑戦してくるのを待っていた。将棋七鬼衆共々、ラーメンマンの心突釘裂脚に敗れる。その後拳法家としては再起不能となってしまったため、天才的な発明能力でラーメンマン型の巨大ロボット拉麵男・鬼鑼悪やラーメンマンのクローン拉麺男・懢蝱を生み出し、ラーメンマンに戦いを挑む。
ザーサイ
大人だけを殺める地獄の殺人者として中国全土に悪名を轟かせている男。唯一自分を脅かす存在であるラーメンマンを恐れ、嵩山少林寺の床石を削り取って作った怨石にラーメンマンの持つ「闘龍極意書」の文字とそこに宿る力を吸わせ、ラーメンマンの弱体化を図る。その正体はラーメンマンが修行時代に仲良くなった村の孤児たちのリーダー格だった少年ザーサイ。
流星拳砲岩 (りゅうせいけんほーがん)
ラーメンマンの使う超人拳法に勝るとも劣らないとされる散弾流星脚の使い手。常に背中に背負っている大甕を空中に投げ上げ、それを飛び蹴りで叩き割ることで、甕の破片を雨あられと降らせる。父母を砲岩に殺された少年ギョーザがラーメンマンに特訓を受けることで身につけた、散弾流星返しによって敗れた。 その後は心を入れ替え、陶芸家となって甕を作る一方で、ラーメンマンの強力な仲間「拳聖五歌仙」の一人となる。
チューチャイ
タイ出身のムエタイ最強の男。幼い弟妹の食事代を稼ぐため王皇帝のトーナメントに参加し、ラーメンマンに出会う。性格は優しく、正義感が強い。トーナメントの後は、ラーメンマンの強力な仲間「拳聖五歌仙」の一人となる。得意技は「シャムの回転案山子」、「チューチャイ三段蹴り」など。 愛用の武器は「肉体麵打斬刀」。
パーコーメン
年に一度皇帝に献上する犬を運ぶ任務を担う男。皇帝の権威を嵩に着て、沿道の村々の食料を略奪、無理難題を押し付け、逆らう者は処刑していた。その正体はラーメンマンの幼馴染パーコーメン。動物を愛する少年だったが、誤解から孤独を深め、動物を愛する心を失ってしまっていた。ラーメンマンにその点を突かれて倒されてしまう。 以降は改心し、ラーメンマンの強力な仲間「拳聖五歌仙」の一人となる。得意技は「傷刻牢獄」など。愛用の武器は「岩砕拉飛抓」。
拉麺男・懢蝱 (らーめんまん・らんぼー)
破壊鬼玉王が、ラーメンマンの爪とラーメンマンが猛虎百歩拳で生み出した虎、そして自らの血をラーメンマン打倒装置(別名・最強拳士製造装置)に入れることで制作したラーメンマンのクローン。ただし、そのパワーや格闘技テクニックはラーメンマンの数倍とされている。 巨大なテニスラケット状の武器斬人饠血刀と、マジックハンド状の武器蛇腹圧殺手を使い、流星拳砲岩、傷刻牢犬操たちを次々に圧倒。ラーメンマンに迫る。
その他キーワード
闘龍極意書
超人拳法の極意超人一〇二芸が記された巻物。代々の継承者が自分の編み出した技をこの闘龍極意書に書くことが慣わしとなっている。すなわち巻物を受け継いだだけでは超人拳法の真の継承者とは言えず、自らも新しい技を開発しなくてはならない。巻物の材質は代々の達人の霊魂を糸にした霊糸であるため、体に巻きつければ超人スーツと化し、時には武器になることもある。
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