陰陽師

陰陽師

平安時代を舞台に、陰陽師安倍晴明の活躍を描くファンタジー漫画。夢枕獏の同名小説の漫画化作品。原作にはいない晴明の妻、真葛も重要な脇役として登場する。後半にいくほど原作から離れ、古代エジプトでの前世が描かれるなどSFテイストの展開に。続編に『陰陽師 玉手匣』がある。写実的で、線の細い流麗な絵柄が特徴。また、描写は綿密な史実考証に基づいている。SF作品に与えられる第37回星雲賞受賞作。

概要

平安時代、稀代の陰陽師安倍晴明はその友源博雅と共に毎度鬼や怨霊の絡む都の問題解決に当たりながら、それぞれの魂を成長させていく。

登場人物・キャラクター

主人公

父は大膳大夫の安倍益材、母は人間ではなく、葛の葉という狐の子と噂される陰陽師。色白で長身、ポーカーフェイスで腹が読めないタイプ。貴族のたしなみもあり、万事対応がスマートで、一見友人の源博雅とは対照的。... 関連ページ:安倍 晴明

主人公

10代の少女。鬼が見える見鬼のため、安倍晴明の屋敷に住み始める。度胸が座っており、負けず嫌いで、怨霊相手でも容赦しない。祐姫と双六をしたり、菅原道真のオヤジを碁で負かしたりしている。非常に弁が立つ。一... 関連ページ:真葛

安倍晴明の無二の友。醍醐天皇の第一皇子、克明親王を父とする。今生天皇の甥にあたる。曾祖父は藤原北家の藤原基経。管弦の道を究めた殿上人だが、男女の機微の分からない朴念仁。そのため、詩歌は下手。楽器を持た... 関連ページ:源 博雅

主上

今生天皇、のちの村上天皇。よく楽の会を催しており、源博雅の管弦の才を愛でている。臣籍降下した親戚の博雅を通じて、たびたび安倍晴明に内密の相談を持ちかける。晴明には、よく「あの男」呼ばわりされている。

賀茂 忠行

安倍晴明の師。陰陽寮に勤める陰陽師。温厚な人物。賀茂保憲の父で、師でもある。

賀茂 保憲

賀茂忠行の息子で、安倍晴明の兄弟子にあたる。凡庸だが努力家で、陰陽師としてそれなりの能力と地位を築くが、晴明の非凡な才と父の寵愛に嫉妬し、痛めつける。10代の頃の晴明は一時、自分に執着する保憲の念に悩まされた。だが、保憲もまた自分の内面をみつめ、晴明に対する執心を手放すことで魂のステージを上げる。

菅公

『陰陽師』に登場する怨霊。菅原道真のなれの果て。眷属を従えた怨霊の元締。白菊好き。大宰府に左遷した藤原時平を深く怨んでおり、いじめている。怨霊になった今も理屈っぽく、勉学や詩歌を重んずる。

寿水

元は図書寮の役人の坊主。両親の病死をきっかけに、隠居がわりに出家。桂川近くの妙安時に籠って般若経の写経をしていたところ、百日余りすぎたところで怪異にあう。羅の単姿で妙に色っぽい口なし女が、夜毎現れるようになり、源博雅を通じて安倍晴明に相談。

盗人。播磨国で坊主をやっていた頃に金無垢の如来を盗み出したのが始まり。返り血ばかり浴びているため、赤毛の異名がある。油屋に強盗に入って失敗した後、破れ寺のような晴明宅に入りこむが安倍晴明にからかわれ、... 関連ページ:赤毛の犬麻呂

藤原 成平

女好きの公家で源博雅の身内。広沢の遍照寺で安倍晴明と遭遇した際に、方術の腕を試そうとして仕返しにあう。朱雀大路の七条大路を過ぎた辺りで、牛の牽かない牛車に遭遇。後日退治しようとして、逆に啖われる。

『陰陽師』に登場する怨霊。民部卿元方の娘でプライドが高く、キレやすい性格。主上の第一皇子広平親王の母。中宮安子の憲平親王に東宮の座を奪われ、息子広平親王にも死なれて、父元方と憤死。成明と憲平に祟ってい... 関連ページ:祐姫

『陰陽師』に登場する化生の者。賀茂忠輔の孫娘、綾子の元に通うする妖物。人の姿をしているが、尾が生えている。女童に化けたカジカを供に連れている。実は、堀を魚を荒らすので忠輔に退治された獺の一家の生き残り... 関連ページ:黒川主

賀茂 忠輔

鴨の上流に住む鵜匠。両親を流行り病でなくした孫娘綾子と二人で暮らす。鵜飼いとしては一度に20羽異以上の鵜をさばくといわれる腕前。綾子が夜中に化生のものと逢瀬を重ねているのを目撃し、退治しようとする。

智応

八条大路の西のはずれに住む憑きもの落としで評判の方士。黒川主を縛り上げることに成功する。右目をえぐって眠ったままの綾子を起こす方法を吐かせようとするが、喉を喰いちぎられ、水遁の術で逃げられて重症に。

その他キーワード

玄象

『陰陽師』に登場する楽器。付喪。亡き醍醐天皇が秘蔵とした唐渡りの琵琶。唐から渡ってきた旅の楽士漢多太の作。生前の妻スーリヤにうりふたつの女官玉草に懸想した鬼の漢多太が、偶然見つけて宮中から盗み出した。... 関連ページ:玄象

クレジット

原作

ベース

陰陽師

書誌情報

陰陽師 全13巻 〈ジェッツcomics〉 完結

第1巻

(1999年7月発行、 978-4592132110)

第2巻

(1999年7月発行、 978-4592132127)

第3巻

(1999年7月発行、 978-4592132134)

第4巻

(1999年9月発行、 978-4592132141)

第5巻

(1999年9月発行、 978-4592132158)

第6巻

(1999年9月発行、 978-4592132165)

第7巻

(1999年10月発行、 978-4592132172)

第8巻

(1999年10月発行、 978-4592132189)

第9巻

(2000年3月発行、 978-4592132196)

第10巻

(2001年6月発行、 978-4592132202)

第11巻

(2002年12月発行、 978-4592132219)

第12巻

(2005年8月発行、 978-4592132226)

第13巻

(2005年10月発行、 978-4592132332)

SHARE
EC
Amazon
logo