たそかれの夢

たそかれの夢

「たそかれ(妖怪)」の力を持つ人間達が存在する世界。「たそかれ」の少女を助けたのをきっかけに自らの使命に目覚めた、「たそかれ」の王の力を持つ男子高校生が、強大な敵と戦う姿を描いた和風バイオレンスファンタジー。

正式名称
たそかれの夢
ふりがな
たそかれのゆめ
作者
ジャンル
和風ファンタジー
レーベル
ジャンプコミックスデラックス(集英社)
関連商品
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あらすじ

第1巻

山口県I島にある慈安寺の息子、犬飼冬司は、幼い頃から不思議なものが見えたり、動物と心を通わせる力を持ち、その体質のため周囲になじめず、高校にもろくに行かずに、ふらふらする日々を送っていた。そんなある日、冬司は、海で倒れていた寺島夕女紅蓮を保護し、一時的に自宅に住まわせる。夕女と紅蓮は、以前はベネズエラの日本人村に住んでいたが、そこを村ごと南米の臓器売買組織に誘拐され、殺されそうになっていたところを逃げ出してきたのだという。二人を追って現れたロベスをなんとか撃退した冬司達だったが、夕女はロベスへの憎しみに燃えるあまり、心の中に封印されていた「たそかれ(妖怪)」の力に目覚め、身体がドロドロに溶けてしまう。どうにか夕女を元の状態に戻した冬司だが、そこに夕女の姉的存在であるナエの幽霊が現れる。ナエはすでに殺され、臓器を他人に移植されており、現在は京都府に住む人間がナエの臓器を使用して生きているという。ナエの臓器を持つ人間のところまで行けば、ナエの幽霊とより詳しく話ができると知った冬司は、夕女と紅蓮と共に、京都に向かおうと決意する。そして現地に住む冬司の友人、菅原言音の協力により、冬司達は、ナエの臓器が京都の製薬会社会長の娘、九集麗凪に移植されたのを知る。すぐさま九集邸に向かう冬司達だったが、取りつく島もなく追い返され、紅蓮が発見した謎の洞窟経由で九集邸侵入を決める。しかし、洞窟の中では、夕女の友人達が内臓を抜き取られ、死にかけた状態で捨てられていた。さらに冬司達は、夕女の友人達から、ロベスらの真の目的は臓器売買などではなく、「たそかれ」の特殊な力を持つ夕女の村の人間達の臓器を自分達の身体に移植し、「たそかれ」の力を得る事だと知らされる。そこに、冬司達を追ってやって来た新聞記者の岬アツシと、ロベスの仲間であるジャンゴが現れる。紅蓮の力により、ジャンゴを振り切った冬司達は、ついにナエの臓器が移植されたとされる麗凪の部屋へとたどり着く。

第2巻

犬飼冬司達から事実を知らされた九集麗凪は、ナエを知らないだけでなく、自分の身体に、無理やり殺された人間の臓器が移植されたという事実にショックを受ける。そこに再びジャンゴが現れるが、寺島夕女に出会ってから徐々に目覚めつつあった「たそかれ(妖怪)」の力を使い、冬司がジャンゴを撃退。自分に「たそかれ」の力があったとは知らず、冬司は困惑する。そんな彼の前に麗凪の父親、九集玉衛門が現れる。そして玉衛門は、冬司が「覚(さとり)」と呼ばれる、未来を見通して歴史を意のままに変える力を持つ最強の「たそかれ」であり、そして「たそかれ」達は自然と共存する夢を叶えるため、その力を持つ「覚」のもとへ集まる、と語るのだった。冬司が「たそかれ」絡みの事件に巻き込まれていたのも、それが原因であった。そんな中、トーマス・レクターと名乗る「たそかれ」から、冬司のもとに「冬司の両親を誘拐した」と連絡が入る。両親が誘拐された場所が集英原子力発電所と知った冬司達は、すぐさま現場に向かうが、レクターの目的は原子力発電所をメルトダウンさせ、辺り一帯を死の土地にする事だった。「覚」の力によってレクターの企みはどうにか阻止したものの、冬司は騒ぎを聞きつけた警視庁公安部の人間に、警察署へと連行されてしまう。冬司はそこで、警察官であり「たそかれ」でもある酒童太鋤から、一年前にアメリカのホワイトハウス上空に「以津真天(いつまで)」と呼ばれる「たそかれ」の神であり、文明の終わりを予言する力を持つ鳥が現れたと知らされる。その日以来、あちこちで「たそかれ」の血を引く人間が見つかるようになっており、アメリカの最高権力者である「円卓騎士団」は「たそかれ」の存在を恐れるあまり、対抗手段として対「たそかれ」用兵士を作り始めたのだという。そして、彼らの最大の敵こそ、「覚」の力を持つ冬司であった。自らを狙う、あまりにも強大な敵の存在に愕然とする冬司だったが、そんな中、「円卓騎士団」の手の者である「聖戦士(クルセイダーズ)」により、警察署が襲撃されてしまう。

第3巻

犬飼冬司達は警察署に現れた「聖戦士(クルセイダーズ)」を撃退するが、残党に寺島夕女を誘拐されてしまう。「円卓騎士団」は夕女の子宮を現在製作中の新たな「聖戦士」に移植し、聖戦士の女王と呼ばれる最強の戦士を生み出そうとしていたのである。「円卓騎士団」は現在、他の国が逆らえないほどの権力を握っており、その支配下にある日本の権力者達は、「円卓騎士団」の命令通り「たそかれ(妖怪)」を排斥するか、「円卓騎士団」に逆らい「たそかれ」との共存への道を歩むかで、意見が真っ二つに割れていた。そんな中、冬司達に、「たそかれ」擁護派の筆頭である剣城総介が現れ、「円卓騎士団」の本部がアメリカのニューヨークにあるという情報をもたらすのだった。その頃、「円卓騎士団」本部で目を覚ました夕女は抵抗を試み、未完成の聖戦士の女王と対峙する。その聖戦士の女王の頭部には、夕女がベネズエラの日本人村で姉のように慕っていたミエコのものが使われていた。怒りにかられた夕女は、一度は聖戦士の女王を圧倒するが、不死身の「たそかれ」である「以津真天(いつまで)」の細胞まで移植されていた聖戦士の女王に敗北。さらに聖戦士の女王に強姦され、子供である「蛭子」をその身に宿してしまう。その場にたどり着いた冬司は聖戦士の女王を倒すものの、その直後に「蛭子」が生まれてしまう。「蛭子」は地球を暗黒の世界に変えようと考えており、地球に住む普通の人間達を無理やり「たそかれ」に変えてしまう。冬司達は「蛭子」を倒して「たそかれ」が自然と共存できる世界を作るため、「蛭子」の手のものだらけになった街へと向かうのだった。

登場人物・キャラクター

犬飼 冬司 (いぬかい とうじ)

山口県I島にある慈安寺の息子。17歳の男子高校生。「覚(さとり)」という妖怪の血を引いている「たそかれ(妖怪)」でもある。前髪を目が隠れそうなほど延ばした、肩につくほどの茶色のセミロングヘアにしている。幼い頃から、動物と心を通わせたり、幽霊のようなものを見る不思議な力を持っていた。そのせいで周囲となじめず、霊感少年として笑われ、遠巻きにされていた。 そのため、現在の暮らしを息苦しく感じており、実家の寺を継がずに、外の世界を見たいと考えていた。そんなある日、海で倒れていた寺島夕女と、同行していた紅蓮を助ける。その直後、夕女の姉的存在であるナエの幽霊に出会い、自分は偶然この事件に巻き込まれたのではなく、何らかの運命的なものが関わっていると感じて、夕女達に同行しようと決意する。 その過程で、自らに封印された「たそかれ」の王ともいえる強力な存在「覚(さとり)」の力に目覚めていく。

寺島 夕女 (てらしま ゆめ)

犬飼冬司が海で助けた少女。穏やかな心優しい性格をしている。前髪を眉が見えるようにM字に切り、肩につくほどまで伸ばした桃色のセミロングヘアにしている。ロベスとジャンゴからは、臓器売買の商品として扱われていたため、「ミンチ28号」と呼ばれていた。もともとはベネズエラの小さな日本人村に住んでいたが、ある日、紅蓮やナエらと共に、ロベスらに誘拐されてしまう。 そこで日本人や日系臓器移植用の内臓を作るために殺されそうになっていたが、紅蓮と共に逃げ出し、山口県I島に流れ着いたところで、偶然発見した冬司に助けられた。誘拐されているあいだにロベスに強姦され、実姉同然に思っていたナエを殺されたのがきっかけで、「たそかれ(妖怪)」の力に目覚めた。 「たそかれ」としての力を暴走させると、全身が濃硫酸のようになり、触れたものを溶かし尽くす力を持つ。その際は同時に自分の身体もドロドロに溶けてしまうが、精神的に安定すれば元の人間の姿に戻る。そのため、当初は自分を「狂骨(きょうこつ)」という「たそかれ」だと考えていたが、実は、海を自在にあやつる力を持つ「龍神(りゅうじん)」の末裔である、瀬戸内一族の人間である。 寺島夕女自身の正体を理解してからは、身体を濃硫酸化させるだけではなく、水を自在に扱える技術も身につける。ベネズエラの日本人村には医者がいなかったために医者の代わりもしており、医療の心得もある。両親はもともと愛媛県の山奥の出身で、不況のため、村ごとベネズエラへ移住したと聞かされていた。 父親は5年前、母親は3年前に亡くなっている。

菅原 言音 (すがわら ことね)

京都府に住んでいる17歳の男子。犬飼冬司の友人。前髪を目の上で切り、肩につくほどのセミロングヘアを、首の付け根の位置で一つに結んでいる。眼鏡をかけており、頬がこけ、少しえらが張っている。父親は京都のコンピューターメーカー「ムゲザ」の社長を務めている「菅原一郎」。IQ250の天才だが、頭がよすぎるがゆえに周囲になじめず、協調性に欠ける。 そのため、菅原言音に協調性をつけたいと考えた父親の意向で、地元の学校ではなく、母親の出身地である山口県I島の中学校に進学し、冬司と知り合った。しかし中学3年生の頃、授業中に教師と言い争いになり、教師に大けがを負わせる事故を起こして、I島から京都府に連れ戻された。その後は進学せずに自宅で独自の研究を続けていたが、そこでナエの情報を求めて京都府へやって来た冬司と再会する。 「人間が地球上でもっとも醜悪な生き物」と考えており、妖怪についても独自の研究を行っていた。そのため、冬司達に有益な情報を与える事が多く、ナエの臓器移植先が九集麗凪であると突き止めた。

紅蓮 (ぐれん)

寺島夕女の仲間で、ともにベネズエラからやって来た狼。性別はオス。言葉はしゃべれないが、犬飼冬司や夕女とは簡単な意思疎通ができる。ロベスとジャンゴからは臓器売買の「商品」扱いされており、「ミンチ35号」と呼ばれていた。正体は「鵺(ぬえ)」の「たそかれ(妖怪)」で、怒ると「鵺」の姿に変身する。 夕女と共にロベスに誘拐されて以来、夕女を守るべく行動し続けていた。ジャンゴとの戦いで大けがを負ってからは、一時的に九集玉衛門の家で療養する。夕女が「円卓騎士団」に誘拐されたのを機に、戦線に復帰する。

岬 アツシ (みさき あつし)

新聞「瀬戸内日報」で生活・教育の記事担当をしている若い男性記者。ナエの元恋人。前髪を眉上で短く切り、癖のあるクリクリのショートカットヘアにしている。ある日、仕事で少年非行の実態を取材している最中に犬飼冬司の存在を知り、さらに冬司が行方不明になっている事に関心を持って独自に調査を開始。同時期に冬司の唯一の友人である菅原言音の存在も知り、京都府まで追いかけたところ、九集麗凪の臓器移植に関する事件に巻き込まれた。 5年前にベネズエラ旅行をし、ナエと紅蓮とはそこで知り合った。ナエとはビザの期限切れという形で別れたものの、必ず再会して結婚したいと思っていた。

九集 麗凪 (くじゅう れいな)

薬品メーカー「九集製薬」の会長を務めている九集玉衛門の娘。年齢は23歳。前髪を上げて額を全開にし、ロングヘアを後ろで一つにまとめた髪型をしている。重い病気を患っており、治療のためにジャンゴの勧めでハワイで臓器移植手術を受け、身体にナエの臓器を宿した。その結果、ナエと精神まで共有してしまった。これにより、ナエの人格に切り替わって話す事もできる。

九集 玉衛門 (くじゅう たまえもん)

薬品メーカー「九集製薬」の会長を務める年老いた男性。九集麗凪の父親。スキンヘッドで顎ひげを長く伸ばしている。中国の「たそかれ(妖怪)」である「九尾の狐(きゅうびのきつね)」の血を引く一族の一人だが、日本の妖怪とはかかわりなく生きてきた。しかし、娘の麗凪が重病を患って困っていた際、ジャンゴに臓器移植を勧められ、ナエの内臓を麗凪に移植すると決意する。 「たそかれ」について明るく、ナエを訪ねてやって来た犬飼冬司達に、冬司が「覚(さとり)」であると教えたり、負傷した紅蓮の療養先として九集邸を貸したりと、数々のサポートを行う。

酒童 太鋤 (さかわろ たすく)

警視庁公安部テロ対策課課長を務める若い男性。正体は「たそかれ(妖怪)」で、鬼の王である「酒呑童子(しゅてんどうじ)」の血を引いている。髪型は前髪を左寄りの位置で斜めに分けたショートカットヘアにしている。一見クールな雰囲気を醸し出し、落ち着いてはいるが、敵と見なしたものに対しては情け容赦のない性格。集英原子力発電所でトーマス・レクターが起こした事件を聞きつけて現場に駆け付け、犬飼冬司らを警察署へ連行する。 しかし、実際は協力者であり、冬司らに「たそかれ」達の真の敵がアメリカの最高権力者「円卓騎士団」である事などを知らせた。警察署に刺客である「聖戦士(クルセイダーズ)」が現れて以降は、冬司と共に戦うようになる。蛇骨女茜とは幼い頃、共に剣城総介に引き取られて以来、兄妹同然に育ってきた。 しかし、茜が高校進学以降毎日総介に強姦され、苦しんでいたとは知らなかった。

蛇骨女 茜 (じゃこつめ あかね)

警視庁公安部で働く若い女性。酒童太鋤の仲間。正体は「たそかれ(妖怪)」で、「蛇骨婆(じゃこつばばあ)」の血を引いている。前髪を左寄りの位置で斜めに分け、腰まで伸ばしたストレートロングヘアにしている。一見物静かな雰囲気を漂わせているが、「蛇骨婆」の淫乱だが情が深い性質を受け継いでおり、敵に攻撃されても性的な喜びを感じてしまう特異体質。 また、「毒の身体(ポイズンボディ)」の持ち主で、自分の身体に侵入した敵をその毒で撃退する。犬飼冬司らとは、トーマス・レクターが集英原子力発電所で起こした事件により、酒童太鋤が冬司らを重要参考人として連行した際に、警察署で知り合った。刺客である「聖戦士(クルセイダーズ)」が警察署に現れて以降は、冬司と共に戦うようになる。 太鋤とは幼い頃、共に剣城総介に引き取られて以来、兄妹同然に育ってきた。しかし、その裏で、高校生になった頃から毎日、総介に強姦される日々を送っており、太鋤だけには打ち明けられずに苦しんでいた。

ナエ

寺島夕女の友人。岬アツシの恋人だった若い女性。前髪を目の上で切り、胸まで伸ばした巻き髪ロングヘアにしている。夕女や紅蓮らと共にベネズエラの日本人村で暮らしていたが、ロベスとジャンゴら南米の臓器売買組織により村ごと誘拐され、強姦され、生きたまま内臓を抜かれて亡くなった。夕女とは非常に親しく、夕女から姉のように慕われていた。 アツシが旅行で偶然ベネズエラを訪れた際に知り合い、恋に落ちたが、アツシのビザの期限が切れたので別れた。幽霊として山口県を訪れ、犬飼冬司にSOSを送った。現在は九集麗凪に、臓器だけではなく精神までも移植された状態となっており、亡くなった現在でも、麗凪の身体を通じて会話ができる。

ロベス

南米の臓器売買組織に所属する中年の男性。その階級により、主に「ロベス大尉」と呼ばれている。前髪を上げた額を全開にした撫でつけ髪をしている。残酷で身勝手な性格で、売買用の臓器を獲得するために、寺島夕女らが住むベネズエラの小さな村を襲い、住民を誘拐した。しかし、誘拐した人々を日本へ運ぶ途中、夕女と紅蓮に抵抗されて船が難破し、二人を追って犬飼冬司の住む山口県I島へやって来た。 やがて夕女と紅蓮の居場所を突き止め、連れ戻そうと襲い掛かるが、ロベスへの怒りで「たそかれ(妖怪)」の力に目覚めた夕女に撃退され、逃げ出した。最終的には、もはや組織には不要と判断され、ジャンゴによって殺された。

ジャンゴ

南米の臓器売買組織に所属する男性。ロベスの仲間で、その階級により、主に「ジャンゴ中尉」と呼ばれている。前髪を上げて額を全開にした撫でつけ髪をしている。釣り目で三白眼なのが特徴。幼い頃から「悪魔になりたい」という願望を抱いており、16歳の時に強姦殺人を行って以来、女性と子供を計18人も殺害した凶悪犯。しかしそれでも悪魔にはなれず、21歳の時に逮捕される。 その際、警察をも動かす人間に「死刑にならない代わりに、人体実験の被験者となり、他人の臓器を移植してみないか」と持ち掛けられる。それを受け入れて「たそかれ(妖怪)」の人間の臓器を移植され、「たそかれ」の力を獲得する。そして、悪魔のような姿に変身できるようになり、驚異的な戦闘能力を手に入れた。 最終的には犬飼冬司の「覚(さとり)」の力により浄化され、死亡する。

トーマス・レクター (とーますれくたー)

集英原子力発電所の技術顧問を務めている男性。「恐怖の主」の通称で知られている。正体は「たそかれ(妖怪)」だが、なんらかの「たそかれ」の血を引いているのではなく、人工的に生み出された「たそかれ」である。前髪を上げて額を全開にした撫でつけ髪にしている。集英原子力発電所でメルトダウンを起こし、それに犬飼冬司を巻き込んで殺そうと企んだ。 もともとは英国貴族で、女王から軍隊の統率を代々任されるほどの軍事貴族として名を馳せていた人物。しかし、娘のトレイシーに非常に厳しい教育を施した結果、外での訓練中にトレイシーが死亡。それを機に夫婦関係が破綻し、さらにその直後、不倫関係にあった妻と執事を殺した過去を持つ。長らく自分は娘にも妻にも愛されなかったと思い込んでいたが、冬司の「覚(さとり)」の力により、それは誤解であったとわかる。 冬司にメルトダウンを止める方法を教えたのちに浄化され、死亡した。

剣城 総介 (けんじょう そうすけ)

日本を代表する政治家。日本の権力者達における「たそかれ(妖怪)」擁護派の筆頭の年老いた男性。酒童太鋤と蛇骨女茜の後見人で、幼い頃に二人を引き取って以来、現在まで育てた人物でもある。また、旧日本帝国海軍大佐であり、元内閣官房長官を務めていた。前髪を上げて額を全開にし、肩につくほどまで伸ばした巻き髪セミロングヘアをしている。 三白眼で、顔にはいくつもの傷跡がある。「たそかれ」の擁護派として九集玉衛門に接触し、犬飼冬司に「円卓騎士団」の本部を教えた。そのため一見味方のように思えるが、実際は「たそかれ」の力をアメリカへの個人的な復讐に利用しようと企んでいる。

聖戦士の女王 (くるせいだーずくいーん)

アメリカの最高権力者「円卓騎士団」が対「たそかれ(妖怪)」用に生み出した最強の「聖戦士(クルセイダーズ)」。寺島夕女やナエの仲間である、ベネズエラの日本人村の「たそかれ」100名の身体をつなぎ合わせて作られた人工の「たそかれ」。頭部は夕女が親しくしていたミエコという女性のものを利用している。若い女性の身体をしているが、男性としての機能を持っており、女性に子供を産ませる事ができる。 さらに、不死身の「たそかれ」である「以津真天(いつまで)」の細胞を移植されているため、決して死なない。本来はその身体に夕女の子宮を移植して完成するはずであったが、夕女に抵抗されたため、目的を変え、夕女を強姦し、夕女に自分の子供を産ませようと試みた。 その頭脳はコンピューターでできており、夕女を襲うという行動もインプットされたもののはずであった。しかし「以津真天」の細胞の力により、インプットされた行動よりも、地球を滅ぼせという「以津真天」の意思によって動くようになる。「以津真天」の細胞の力により基本的には不死身だが、犬飼冬司に聖戦士の女王の中の「以津真天」の細胞を「以津真天」に返されて倒された。

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