概要・あらすじ
ウィーンに住む少年ブロージー・セールマンは、ある日、財産家の親戚ブルクハルト家に、病弱な少年エミール・ブルクハルトの話相手として呼ばれる。誰とも打ち解けず、自殺願望さえほのめかすエミールだったが、次第にブロージーに心を開き、ブロージーもまたエミールに惹かれていく。
登場人物・キャラクター
ブロージー・セールマン
親戚の病弱なエミールの話し相手としてブルクハルト家に招かれる。正義感が強く真っ直ぐな少年。エミールと仲良くなるにつれ、エミールへ恋に似た感情を抱くようになる。
エミール・ブルクハルト
病弱で心臓が悪い12歳の少年。容姿は美しく、高飛車な性格。雪の日に産まれ、両親の死後、財産家の祖父に引き取られた。「雪の日に少年のまま美しく死ぬ」事を望む。
少女 (しょうじょ)
ブロージーがブルクハルト家を訪れた雪の日に出逢った少女。エミールによく似た容姿である。
ブルクハルト老人
ブルクハルト家の当主。エミールの祖父であり、ブロージーとも血縁関係にある。財産家で、両親を亡くしたエミールを跡継ぎとして引き取る。実の孫だがエミール自身に興味はなく、あくまで血縁に連なる跡継ぎさえいれば良いという考えの持ち主。