概要・あらすじ
全日本スキー選手権で毎年優勝を争うライバル同士の奥野隆一と佐々木は、練習を兼ねた腕比べで山奥のスキー場に出かける。そこで2人は霧深い雪山のなか、突如出現した猛スピードで走行する謎の大型トラックに追いかけられる。その結果、奥野は負傷して猛吹雪の雪山にたった一人で取り残されてしまう。
登場人物・キャラクター
奥野 隆一 (おくの りゅういち)
スキーヤーの青年。友人でライバルの佐々木とは、全日本選手権での優勝を毎年競い合っている。佐々木に対しては憎しみと親しみの相反する感情を抱いている。雪山で佐々木と練習を兼ねたスキー対決をしていた際、慄然とする現象に遭遇することとなる。
佐々木 (ささき)
奥野隆一のライバルで、全日本選手権での優勝を競い合うスキーヤーの青年。奥野とは毎年試合前に雪山のロッジを訪れ、一緒に練習する親友でもある。雪山での練習中に不可思議な現象に遭遇し、奥野とはぐれてしまう。
エゾシカ
ニホンジカの亜種。シカ科シカ属に分類され、北海道の全域に生息している。体長は140~180センチで、体重は大型の個体で170キロに達する。作中では、人間による自然破壊の象徴的動物として描かれ、市街地の幹線道路を横切ろうとした際に、走行する自動車にはねられる。