ジャムボ

ジャムボ

飛行中の旅客機という閉鎖された空間での異常事態時に起きる人間模様を描くパニック・ストーリー。作品発表当時に国際問題化していた南アフリカ共和国のアパルトヘイト(人種隔離)政策に対する、手塚治虫の強い抗議の意志が込められた社会派漫画。「中一時代」1970年1月号に掲載された作品で、手塚治虫漫画全集の『ザ・クレーター』第3巻に収録されている。

正式名称
ジャムボ
ふりがな
じゃむぼ
作者
ジャンル
心理戦・頭脳戦
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概要・あらすじ

南アフリカからシンガポールに向かう旅客機に毒グモが紛れ込んだということで、機内は騒然となる。そんななか、南アフリカの白人新聞記者は差別意識丸出しに、毒グモ出現を黒人による謀略だと決めつけ、ナイフを振り回し暴れ始める。日本人の青年技師はパニック状態となった機内で差別主義者を制し、毒グモを退治するために立ち上がる。

登場人物・キャラクター

青年技師 (せいねんぎし)

旅客機に乗り合わせた日本人の有能な電波技師。パニック状態となった機内において、あからさまな人種差別発言をする白人の新聞記者と激しく対立し、毒グモを退治するために冷静に行動する正義漢。

レドス教授 (れどすきょうじゅ)

旅客機に乗り合わせたケープタウン大学の教授。ハゲ頭に巨大なダンゴ鼻という容貌が特徴の初老のインテリ。旅客機に紛れ込んだ毒グモの生態に詳しく、日本人の青年技師と共に毒グモ退治に尽力する。

新聞記者 (しんぶんきしゃ)

旅客機に乗り合わせた新聞社「ヨハネスバーグデイリー」の白人記者。極端な排外主義者で黒人を忌み嫌い、アジア人も「黄色ん坊」と軽蔑している。パニック状態となった機内で良識ある乗客たちと対立する。

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