電波オデッセイ

電波オデッセイ

トラウマを抱えた少女が、目の前に現れたオデッセイに相談することで立ち直り、悩んでいる周囲の人を励ましていくさまを描いたヒューマンドラマ。単行本1巻には「番外編 えんがちょコーナー てん子、クケダイちゃんスペシャル」が収録されている。復刊ドットコムから全3冊で復刊されている。

正式名称
電波オデッセイ
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ、人間ドラマ
関連商品
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概要

一人暮らしの中学生の原純子は、学校に行かず日々「死にたい」と願っていた。幼なじみの北森要一郎が毎日訪れても、彼女は全く元気にならない。ある日、純子の目の前に、幻影のような青年オデッセイが現れた。彼は純子が「この星に観光に来てる旅行者」だと告げる。それ以来純子は突然明るくなり、周囲の「電波」という声をものともせず、学校に通いはじめる。

学校には太っていじめられていた丘本トモ子や、病弱体質の野川美千代らがおり、彼女らのコンプレックスを克服させるために純子は積極的に声をかけ、仲良くなっていく。一方野川のことを好きな北森は、落ち込んでいた彼女を励ますために「ODYSSEY」の名で手紙を送り、純子はそれを応援。徐々に純子を中心とした友達の輪ができていく。

しかし純子本人は幼少期に受けたトラウマが足を引っ張り続け、苦しみから逃げられないまま。高校に入ってから、父親が純子の目の前に現れたことで、家族の問題と自分自身のトラウマを乗り越える決意をする。

登場人物・キャラクター

主人公

学校にいかず部屋にこもっていた、一人暮らしの少女。髪の毛は茶髪に染めており、言葉遣いは荒い。幼少期に知らない人から暴行を受け、その姿にショックを受けた母に見捨てられてしまい、殺してほしいと苦しんでいた... 関連ページ:原 純子

メガネをかけた少年。生真面目な学級委員。小学生の頃から幼なじみの原純子の団地のすぐ下の階に住んでおり、不登校気味だった彼女に全教科のノートをコピーして渡していた。純子がオデッセイの電波を聞いて突然明る... 関連ページ:北森 要一郎

オデッセイ

メガネをかけ白衣を着た正体不明の青年。原純子の目の前に幻のように度々現れる。純子のことを「この星に観光にきてる旅行者」だと告げ、不登校気味だった彼女を奮い立たせた。純子は彼にいつも相談しており、他の人からは何もない空間に話しかけているように見えている。

ぽっちゃり体型のメガネの少女。内気でしゃべるのは苦手。学校では「トン子」と呼ばれていじめられており、学校にいるのを嫌がり、人を見るたびに激しい被害妄想に襲われている。本が好きで、幼いころ孤独だった原純... 関連ページ:丘本 トモ子

犬の耳のようなショートヘアの図書委員。おとなしく、丁寧語で話す。身体が弱い。北森要一郎が好意を抱いている相手。女性教員の甲野に強く憧れている。字がヘタなのがコンプレックスで、甲野から返却された作文に多... 関連ページ:野川 美千代

てん子

おかっぱで四白眼の少女。友達がおらず陰気。学校ではノートにこっそりハイテンションなマンガを描いている。クラスメイトに見られた時はドン引きされたが、原純子に喜ばれてマンガ家を目指す。純子に話しかけられてからは、北森要一郎や丘本トモ子とも話すようになった。

原純子と北森要一郎のクラスメイトの少年。短髪で、髪を逆立てており、北森には「クラスの不良」と呼ばれていた。実際は温厚な人物で、大のロック好き。チカにこっそり好意を抱かれている。純子が価値をわからず売っ... 関連ページ:長谷川

ピージー

長谷川の友人。バンド発表をするため実行委員会で裏から工作をした。1年のときにコンビニでエロ本を立ち読みして以来、その雑誌名である「P.G.」をアダ名にされた。女子と仲良くしたいという思いがとても強く、暴走しがち。

チカ

髪の毛をおだんごにしている少女。長谷川のことが好きで、嫉妬深い。原純子が彼と話しているのを見て腹を立て、クラスの女子を巻き込んで彼女をいじめた。思い通りにいかず苦しみつづけ、純子とつかみあいのケンカになる。

甲野

メガネをかけたショートヘアの女性国語教師。野川ミチヨが憧れている。生徒思いで、みなのいいところをしっかり見ているため、評判がいい。野川の作文を見て、漢字の間違いにチェックを入れたところ、彼女が落ち込んでしまったので、声をかけた。以降さらに親しくなり、彼女が入院してからはお見舞いに行っている。

岸田

スカした雰囲気の男性英語教諭。北森要一郎に厳しい言葉を浴びせかけ、彼を失意させてしまった。後に北森がテストで良い点を再び取るようになった時、自分のおかげだと勘違いして彼を怒らせた。

クマジ

北森要一郎と原純子の男性担任教師。茶髪で不登校気味な純子をあまり良く思っておらず、厳しい言葉をかける。いじめを行っていた男子生徒を殴った純子に、内申の話を持ちだして言うことを聞かせようとした。彼にイヤミを言われる度に、純子は機転を利かせてスルーしている。

原純子の父

原純子が高校に入学してから、突然現れた。メガネをかけ髪を伸ばし、よれよれのパーカーを着ている。いつもうろたえていて頼り甲斐がなく、娘に再会した時には「生きていたのか?」と驚いた。妻が死んだことを告げ、彼女が娘を「あの子はもういないの」と言いふらしていたことを打ち明ける。

原 澄江

原純子の母親。娘が幼いころ知らない人に暴行を受けたことにショックを受け、彼女から離れていった。周囲には「あの子はもういないの」と言いふらしたため、祖父らは原純子が死亡したと思い込んでいた。

原純子の祖父

原澄江の父親で、原純子の祖父。病院で寝たきりになっており、娘と孫の区別がついていない。原澄江が娘を連れて実家に帰ってきた時、優しく迎え入れた。原純子は死んだと思い込んでいる。

北森要一郎の母

メガネをかけ、髪の毛を後ろで縛っている。思春期に差し掛かった息子に手を焼いており、厳しい言葉で叱りつけている。だが、親子仲はとてもよい。原純子のことを以前から知っており、彼女の様子をしばしば気にかけては、食事に呼んでいる。

セイジ

北森要一郎のおじ。メガネをかけており短髪。お酒を飲むと気前が良くなるが、北森にはあまり好かれていない。北森のことを「よー」と呼び、彼に液晶テレビを買って与えた。

トモ子の母

太り気味の母親。幼いころから娘には清楚できれいな服を用意して着せていた。いじめられて嘔吐し、不登校になった丘本トモ子の心情がわからず、「おかあさんみたいだから自分がイヤなんだ」と泣いていた。

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