青い羊の夢

青い羊の夢

住人がそれぞれの国の言葉で「朝の街」と呼ぶため、本来の名前が忘れられた街。そこでは住民は二大勢力に分かれ、グループ同士が衝突と和解を繰り返し危うい均衡の上で一定の秩序が保たれていた。そんな危険な街を舞台に、憎しみ殺し合う兄妹、そして彼らに惹かれていく青年の関係を描いたハードボイルドBLラブロマン。「別冊花とゆめ」1999年7月号から11月号、「BLコミック 花恋」2007年vol.11から2012年7月号にかけて掲載された作品。

正式名称
青い羊の夢
ふりがな
あおいひつじのゆめ
作者
ジャンル
恋愛
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概要・あらすじ

恋人の「マリア」を殺された青年・界=コウダが、犯人を捜すために足を踏み入れたアカツキは、武装グループのサルトマイナが抗争を繰り返す危険な街だった。しかも、死んだはずの「マリア」はその街で生きており、殺人さえためらわないサルト所属の四天王の1人ビハーン=バーラとなっていた。ビハーンはかつて自分の過去を捨て去ろうと、優しい女医を演じ界と交際していたが、「サルト」から追手がかかったことで自身の過去に決着をつけるため、刺客の遺体を「マリア」に偽装し、界の記憶を改ざんしたうえでサルトへと戻ったのだった。

過去との決別のため、ビハーンは敵対勢力を扇動したり、時に軍に加担して、双子の兄で同じくサルトを率いるラーティ=バーラの命を狙う。

正しい記憶を取り戻し、真実を知った界は、殺し合うことでお互いの愛憎を確かめ合っている2人を止めるため、ラーティの護衛を開始。そして界は、ビハーンよりもラーティとの絆を深め、愛するようになっていく。

登場人物・キャラクター

界=コウダ (かいこうだ)

黒髪ミディアム丈のウェービーなウルフカットで、整った顔立ちの青年。恋人の「マリア」を殺した犯人を捜して、アカツキに足を踏み入れ、情報を入手するためにラーティ=バーラに取り入った。当初は「マリア」ことビハーン=バーラに記憶を改ざんされていたが、やがて真実を知るに至る。その後は愛憎半ばするラーティとビハーンが殺し合うのを止めるため、ラーティの護衛をするようになる。 こうしてラーティと公私をともにするうちに、彼に当初抱いていた憧れの念を好意へと変えていく。ひたむきにラーティを慕い、ラーティが想い続けるビハーンの身も案じ、2人の幸せを願う一途な性格。もともと我流の拳法使いだったが、ラーティとナラダ=カグラに指導を受け、のちに先端に殺傷力のある刃物を付けたチェーンの扱いを習得。 そのチェーンの閃く様から「閃光の界」と呼ばれ、アカツキでもその名を知られる存在となっていく。

ラーティ=バーラ

明るい髪色のミディアム丈のストレートヘアで、中心が濃紺の青い瞳の青年。武装グループ・サルトの四天王を経て、頭(ボス)の座に就いた。名前の「ラーティ」は「夜」という意味を持つ。四天王時代から「鋼鉄のラーティ」と呼ばれ、周囲にその強さを認められていた。アカツキ生まれで早くに親を亡くし、初代の四天王に鍛えられて育った。 双子の妹のビハーン=バーラのことを「唯一愛する女性」と語っており、彼女を得ることが叶わないため、交際相手には同性を選んでいる。これまで戦ってばかりの人生を送っており、自分にも周囲にも常に強さを求めている。ちなみにそれは、生まれ育ったアカツキを少しでも明るいものにしたいと望み、自身の力を何かに役立てたいと考えるがゆえである。 組織を率いる者としての責務のためであれば、自身を慕う界=コウダの身柄を敵に売る冷徹な一面も見せる。ただし、自身を慕う界には好意を抱いており、その行動も苦渋の決断によるものであった。

ビハーン=バーラ

かつて「マリア」を名乗り、界=コウダと恋人関係にあった、ショートヘアの若い女性。交渉材料として何かと性行為を要求されるほど、整った容姿の持ち主。名前の「ビハーン」は「夜明け」という意味を持つ。ラーティ=バーラの双子の妹。普通の生活に憧れ、武装グループ・サルトの四天王の座を捨て、外の世界で記憶を失った1人の女「マリア」として生きようとしていた。 だが、追手がかかったことで過去と決別するため、界の記憶を改ざんしたうえでアカツキに戻った。青い人工キャッツアイが一石はまった指輪をしているが、通常のキャッツアイの指輪のように白い筋が縦でなく横向けになっている特徴的なもの。それを頼りに界は似た指輪を付けているラーティを探し当て、彼が「マリア」殺しの犯人ではないかと疑うこととなった。 ラーティに執着し、ともに在りたいと願いつつも、それが叶わないなら死んで欲しいと望んでいる。その一方で、叶うものならば界と暮らした日々を取り戻したいとも思っている。デジタルコードを操るのが得意で、界の記憶を改ざんして自身を死んだように信じ込ませたのも、その技術によるもの。

ジャッド

明るい髪色にまばらな無精ひげを生やした、中年の男性。界=コウダがアカツキに来る以前から武装グループ・サルトの雇われ用心棒をしていた古株で、順当に出世しナラダ=カグラが抜けた後に四天王の1人となる。以降は周囲からもその強さを認められ、「剛腕のジャッド」と呼ばれるようになった。外見が優男風なため見くびられがちな界の強さを、早いうちから認めていた。 偏見を持たず、裏表のない性格。

ヤン

髪をまとめてアップにしている年配の女性。武装グループ・サルトの管轄地で、食堂の女将をしている。食事を減らされそうになると、大の大人も慌てるほどの料理上手。面倒見が良く、サルトの皆からも慕われている。一般のサルトのメンバーには隠されているが、実は四天王の1人で、卓越した狙撃の技術を持つ。ラーティ=バーラが子供の頃から知っており、口にはしないものの、ラーティが生まれ育った街に愛着を抱いていることも理解している。

シキ

明るい色の髪を肩にかかるくらいに伸ばしている青年。武装グループ・サルトの四天王の1人だが、その事実は隠しており、普段は「なんでも屋」の一般サルト・メンバーとして過ごしている。最初に界=コウダが「マリア」殺しの犯人を追ってアカツキに現れた時から、彼に色々と情報を流していた。食堂で沈んだ様子の界に話しかけて何とか慰めようとするなど、世話好きで人の良い性格。 情報操作と機械整備系の能力に優れ、その実力はビハーン=バーラにも認められている。

サヤ

黒髪をショートカットにした若い女性で、界=コウダの幼なじみ。彼を連れ戻すためにアカツキまで来たが、界がラーティ=バーラを攻撃してきたガルを殺す現場を目撃して動揺。ラーティのそばに居続けたいと望む界の決意の固さを知り、説得を諦めて暮らしている街に帰って行った。

ガル

髪をオールバックにした若い男性。武装グループ・マイナのメンバーで、グループ内で部下を複数持つ立場にあった。もともと、対立しつつも不可侵地区などを取り決め、暗黙の了解のうちに共存していたサルトを、完全に併呑し支配下に置こうと目論んでいる。サヤを利用し、ラーティ=バーラを油断させて拉致し、マイナに寝返らせようと考えていたが、作戦は失敗し界に殺されることとなった。 ちなみにこの作戦には、ビハーン=バーラも協力していた。

ナラダ=カグラ

明るい髪色のストレートヘアを背中まで伸ばした青年。かつて武装グループ・サルトの頭(ボス)の座をラーティ=バーラと争う立場にあったが、ラーティとは昔から仲が良い。現在は宵闇の街のボスの娘であるメリィローザ・ラプターと結婚して「ナラダ・ラプター」となり、宵闇の街を仕切る武装グループ・鴉の頭を務めている。

ガイ

髪をオールバックにした若い男性。ガルの双子の兄で、ハイ・ヌーンにある武装グループ・エンペラーの頭(ボス)。残忍な性格のために人望を失い、ダニエル=ウィルズの反逆に遭って倒されることとなった。

ダニエル=ウィルズ

ミディアム丈の明るい髪色のストレートヘアで、眼鏡をかけた青年。ガイの部下で、エンペラーのNo.2の立場にいたが、人質に対する残忍な扱いや、暴力的で短絡的なガイの支配に不満を持って反逆し、頭(ボス)の地位を奪った。誘拐してきた少年たちを着飾らせて、眺めたり触れたりして楽しむ性癖の持ち主。実は、ガイに反逆したのには真の理由があり、誘拐した少年たちの中に、大都市ラダの市長アリオ=ロドスの孫フローリアが含まれていたことをラーティ=バーラに知られたことがそもそもの発端。 それをネタに脅されて、ガイに捕らわれた界=コウダの身柄奪還に協力すること、ガイを排斥することを約束させられたという経緯がある。

サリア

明るい髪色の襟足の長いウルフカットの青年。武装グループ・サルトで男娼街を統率する立場にある。2年前、界=コウダがサルトに来る直前、ほとんど専属状態の上客だったラーティ=バーラが軍に目を付けられて連行されそうになった際、身代わりを買って出たことがある。その時からラーティを愛しており、ラーティとともに清潔で法の整備された街に移ろうと考え、市民権と引き換えに界=コウダとビハーン=バーラを敵対する軍に売った。 だがラーティは他所に移り平和な暮らしをすることを望んでおらず、手酷く振られることとなった。

カーナ=ガルビス

黒い短髪で眼帯をつけた青年。武装グループ・マイナで統括を務める。裏切者を嫌い、身内を大事にしているため人望も厚い。クリストファーの企てに協力したビハーン=バーラに殺された。

ドッグ・D

ミディアム丈の明るい髪色の青年で、前髪は目を覆うほどに長い。武装グループ・マイナのメンバーで、特に高い戦闘能力を誇り、その強さから「マイナの凶犬」の異名を持つ。カーナ=ガルビスの後を継いでマイナの頭(ボス)となった。ゲイルとフィーダの襲撃を受けた際、共通の敵であるゲイルとフィーダを退けるために加勢したラーティ=バーラら、サルトのメンバーの協力も得て2人を倒した。 しかし、界=コウダを道連れにしようとしたゲイルから界を庇い死亡する。

コヨーテ

ミディアム丈の黒髪をセンター分けにした青年。武装グループ・マイナの新参者だが、頭(ボス)のカーナ=ガルビスのお気に入りで、戦闘能力も高く、強さは認められている。ドッグ・Dと行動をともにしており、親しくしていた。だがマイナがゲイルフィーダの襲撃に遭いドックが危機に瀕している際に抜けてしまった。 そのため、マイナのメンバーからは裏切者扱いをされている。コヨーテは通り名で、「狼・ウエイツ・レシーノス」が本名。連邦総裁レシーノスの息子で、連邦軍内の階級は大佐。

クリストファー

黒髪をセンター分けにした青年。連邦の軍人で、アカツキ内の武装グループ・サルトとマイナの抗争を利用し、共倒れさせようと企てた。だがコヨーテにより取引の画像をサルト、マイナ両方の支配地で流され報復を受けて処刑された。

メリィローザ・ラプター (めりぃろーざらぷたー)

胸のあたりまでの長さのウェービーな髪をした、小柄で若い女性。宵闇の街を仕切るグループ鴉の先代の頭(ボス)の娘。ナラダ=カグラと結婚したことで、現在はナラダが鴉の頭となっている。気性が激しく気位も高く、ナラダのことは顔が好みなだけで、本体はオマケだと言い切る。口笛で鴉を自在に操り人にけしかけることができる他、鞭の使い手でもある。

ゲイル

黒い短髪で顎ひげを生やした青年。後始末をせず死体を見せしめのように置いて行くことから「scatter(散らかし屋)」の異名を持つ、連邦軍の裏方面の特殊部隊に所属している。公に処理できない問題を力ずくで片付ける部隊だが、実際は軍の将軍の私兵。肉体融合タイプの義手となった右手をはじめ、体の各所を機械化しており、成人男性の首を片手で折るほどの怪力の持ち主。 ゲイルと、寝返って味方になったビハーン=バーラ、さらにフィーダの3人だけで武装グループ・マイナを襲撃し、大打撃を与えた。

フィーダ

明るい色の短髪をセンター分けにした青年。後始末をせず死体を見せしめのように置いて行く行為にちなみ、「scatter(散らかし屋)」の異名を持つ、連邦軍の裏方面の特殊部隊に所属している。公に処理出来ない問題を力ずくで片付ける部隊だが、実際は軍の将軍の私兵。両端に刃のついた三日月型の刃物の使い手で、刀一つの投擲で3人の首を飛ばすほどの異常な技術を持つ。 ゲイルと、寝返って味方になったビハーン=バーラ、さらにフィーダの3人だけで武装グループ・マイナを襲撃し、大打撃を与えた。

ニーノ=ダクト

明るい色の短髪を後に流し、額を出した髪型をしている青年。人を痛めつけるのが大好きな好戦的な性格。ドッグ・Dの弟で、ドッグが死んだ後にマイナの頭(ボス)となった。界=コウダを庇って兄が死んだ経緯から、界を逆恨みしている。直情的で分かり易い性格ということもあり、子供にはよく懐かれる。

ジン

背中の半ばまでの長さの黒髪ストレートの青年。ヤンの孫で、年齢的に引退を望んだ彼女の跡を継ぎ、武装グループ・サルトの四天王に選出された。最初は界=コウダに対し、ラーティ=バーラに色仕掛けで取り入っただけだと偏見を持って接していたが、行動をともにするうちに考えを改め、報われないと知りつつ好意を抱くまでになった。 下着姿の若い女性を直視できず、照れて目を逸らすなどうぶなところもある。

フローリア

ダニエル=ウィルズに誘拐されていた少年。誘拐され監禁されていた際、出て行くと残虐な仕打ちをすると脅されていたため、室内から出ようとすると嘔吐するなど不調を引きずったままでいる。両親は彼を死んだものと早々に諦め、無傷で帰って来たにも関わらず汚れた子は要らないとフローリアを突き放した。それらが原因で人の愛を信じられなくなっており、すべての原因を作ったハイ・ヌーンをはじめ、同じような武装グループで自治をしているマイナ、サルト、鴉の支配地をもとの姿であるフローリア・シティとして再統合することで、消滅させたいと願っている。

アリオ=ロドス

ひげを蓄えた初老の男性で、大都市の1つであるラダ市の市長を務めている。誘拐されやっと戻って来た孫のフローリアを心から案じているが、フローリア自身は誘拐の際に受けた心理的な傷が原因で人を信じきれず、アリオ=ロドスが心からの慈しみを捧げているのに気付かずにいた。自暴自棄になり、面白半分に武装グループ・マイナの支配地に再び潜り込んだフローリアによる自作自演の狂言誘拐を真に受け、警官隊も動員して彼を取り戻そうとしたが、ベルナルディーノの企みにより射殺される。

レシーノス

短い髪をオールバックにした初老の男性。連邦総裁の立場にあり、息子の「狼・ウエイツ・レシーノス」に対しても、作戦上の名である「コヨーテ」と呼ぶ。コヨーテに、キラー衛星イシスの乗っ取りを企んでいるベルナルディーノの作戦阻止を命じている。

ベルナルディーノ

短髪をセンター分けにした、初老の男性。連邦の上院議員を務めている。両親ともに一番の大都市の名家の出で、連邦大学も首席で卒業し、軍学校も首席卒業した経歴を誇る。そのため、プライドが非常に高い。家柄も経歴も劣るたたき上げのレシーノスに総裁選で負けたことをひどく恨んでおり、キラー衛星イシスを入手してレシーノスを失脚させようと企んでいる。

(のぞみ)

明るい色の髪をミディアム丈にした青年。前髪は目を覆うほどに長い。キラー衛星イシスを作った博士たちの末裔。イシスをコントロールするための端末は、望やソーマ、玉兎のDNAに反応して起動する仕組みになっている。

ソーマ

短い黒髪をセンター分けにした少年で、キラー衛星イシスを作った博士たちの末裔。イシスをコントロールするための端末は、望やソーマ、玉兎のDNAに反応して起動する仕組みになっている。

玉兎 (ぎょくと)

明るい色の髪をミディアム丈にした少年で、キラー衛星イシスを作った博士たちの末裔。イシスをコントロールするための端末は、望やソーマ、玉兎のDNAに反応して起動する仕組みになっている。

ヘルメス

淡い色の髪を両肩を覆う位の不揃いな長さに伸ばした青年。キラー衛星イシスを作った存在であり、同世代に見える界=コウダらよりも実年齢は上。自身を「魔術士」と称し、イシスを起動させられる望とソーマ、玉兎のことも理解している。ヘルメス自身は、イシスを起動させることを望んでいない。

集団・組織

サルト

アカツキを二分する武装グループの1つ。アカツキ内のもう1つの武装グループ・マイナとは小競り合いを繰り返している。グループの中で優れた実力のあるものを四天王に据えており、その名は他の組織にも伝わるほどの影響力を持つ。グループの指揮は、頭(ボス)と四天王によって行われることとなる。なお、もともと頭とともに組織を運営する「元老院」が存在したが、ラーティ=バーラが頭を継いだ際、当時の「元老院」の長老たちは権限を奪われることとなった。 ラーティは隠居するように仕向けただけだったが、その決定を不服に感じた4人の長老たちの1人がラーティ暗殺を企て、それに反対した他の長老たちをすべて殺害。だが、その長老も獲物を横取りされるのを嫌うビハーン=バーラに殺されてしまったことで、従来の「元老院」の仕組みはサルト内部から消えた。

四天王 (してんのう)

武装グループ・サルトを頭(ボス)とともに仕切る、腕の立つ実力者の4人を指す。確たる選定方法は定められておらず、欠員が出た際に頭が任命し、他の四天王メンバーに認められれば新たに加わることができる。かつてサルトの頭だったナラダ=カグラの父親が死亡した際、新たな頭を任命する際に「元老院」の長老たちは、葬儀を利用して次期頭候補だったナラダとラーティ=バーラを対立させ弱体化を企てた。 勢いのある2人に権力をそのまま譲るのでなく、代替わりに乗じて「元老院」の支配力を強めようというのが目的だったが、その目論見をラーティとナラダに見破られ、「元老院」は逆に全権を取り上げられることとなった。そのため、現在は頭と四天王がサルトのトップ集団であり、かつてあった「元老院」の仕組みは消失している。 当初の四天王のメンバーはラーティ、ビハーン=バーラ、シキ、ヤンだったが、ビハーンが抜け、その後をナラダが引き継ぎ、長老たちを排斥した際にラーティが頭になり、ナラダも他組織の頭の娘と結婚して抜けた。また、ヤンが引退して孫のジンがその後を継いだため、最終的にはシキ、ジン、ジャッド、界=コウダが四天王となった。

マイナ

アカツキを二分する武装グループの1つ。立て続けに頭(ボス)を失い、ニーノ=ダクトが現在の頭となっている。サルトと小競り合いを繰り返しているが、共有で施設を使っていたりと、過去に取り交わした約束を守っており、暗黙の了解として一定の共存関係にはある。軍の特殊部隊を名乗るゲイルとビハーン=バーラ、フィーダの3人の襲撃を受けて大打撃を被った際にはサルトと共闘関係を結ぶなど、普段は抗争を続けていても、根底には武装グループ同士の連携が存在している。

エンペラー

州の治安部隊から干渉を受けない、放置された都市を三分する街の中の一区域であるハイ・ヌーンを支配する武装グループ。従来はマイナ寄りの姿勢を見せていたが、ダニエル=ウィルズが新しい頭になってからは、中立の立場を取っている。

(からす)

州の治安部隊から干渉を受けない、放置された都市を三分する街の中の1つの区域・宵闇を支配する武装グループ。メリィローザ・ラプターは鴉の総首の娘で、サルトのナラダ=カグラを婿に取り現在の総首に据えている。昔からサルトのナラダとラーティ=バーラ、ラーティの双子の妹であるビハーン=バーラとは交流があり、お互いの人となりをよく理解し合っている。

場所

アカツキ

州の治安部隊から干渉を受けない、放置された都市フローリア・シティを三分する街の1つ。アカツキエリア内でサルトとマイナに分かれて勢力争いが繰り広げられつつも、それぞれのグループの管理下で自治が成立している。

ハイ・ヌーン (はいぬーん)

州の治安部隊から干渉を受けない、放置された都市フローリア・シティを三分する街の1つ。武装グループ・エンペラーが自治管理している。従来はマイナ寄りの姿勢を見せていたが、ラーティ=バーラがサルトの頭(ボス)になった際、珍しくラーティからの会談の申し入れに応じた。だがその当時のエンペラーの頭は界=コウダが殺したガルの双子の兄のガイであり、界の身柄を引き渡せば、アカツキ内の抗争に干渉しないと契約を交わした。 私怨で界を虐待するガイの姿はエンペラー内で反感を買い、かねてからの暴力的で短慮な政治にも憤りを感じていた層がダニエル=ウィルズを筆頭に反乱を起こし、新しい頭はダニエルが継いだ。

宵闇 (よいやみ)

州の治安部隊から干渉を受けない、放置された都市フローリア・シティを三分する街の1つ。武装グループ鴉が自治管理している。メリィローザ・ラプターは鴉の総首の娘で、サルトの頭(ボス)だったナラダの息子ナラダ=カグラを婿に取り、現在の頭首に据えている。他の2つの街に比べ、森林などの自然資源が残る稀少な街。 森には鴉がたくさん住んでおり、「鴉」のグループ名はそれに由来するといわれている。

フローリア・シティ (ふろーりあしてぃ)

今は3つに分かれて権力争いをしているアカツキ、ハイ・ヌーン、宵闇がもともと1つの都市だった時の行政上の正式名称。

その他キーワード

四天王の指輪 (してんのうのゆびわ)

「マリア」と名乗っていたビハーン=バーラが身に着けていた指輪。界=コウダはそれを覚えており、ラーティ=バーラの着けている指輪が似ていると探り当て、マリアを殺した犯人かと疑った。「マリア」が着けていたのは人工の青いキャッツアイを白い模様が横になるように取り付けてあるもので、中央の白い筋に一筋赤いラインがある。 だが、ラーティの着けているものは白い筋があるのみと微妙に特徴が異なる。サルトの四天王が受け継いでいるものだが、今は形式上の引き継ぎのみで、シキやジャッドのように身に着けない者もいる。

界のペンダント (かいのぺんだんと)

界=コウダが身に着けていたペンダント。肌身離さず持っている、「マリア」ことビハーン=バーラから贈られた品。界が額を怪我し、マリアの手当を受けた際に小さなチップを埋められており、そのチップがペンダントから送られる偽の情報を受信することで、記憶の改ざんが行われていた。界はマリアが殺されたと信じ込んでいたが、それはペンダントとチップによって植え付けられた偽情報だった。

シキの防御ピアス (しきのぼうぎょぴあす)

界=コウダの頭に埋め込まれた、ビハーン=バーラが制御するチップの機能を阻害する機能を持つピアス。チップを介して、界はビハーンの居場所を知ることが可能だが、信号を送られるとダメージを受けることもあるため、目的に応じて付けたり外したりしている。

イシス

遠隔操作の攻撃型人工衛星。地上にある、「アルテミス」「ヘカテ」「セレネ」と名付けられた3つの端末から操作が可能。宵闇内の鴉本部ビルに「アルテミス」が、ハイ・ヌーン内のエンペラー本部ビルに「ヘカテ」が、アカツキ内のサルト本部ビルの地下に「セレネ」がそれぞれ置かれているが、端末を起動できるのはイシスを作った博士の末裔である望、ソーマ、玉兎の3人のみとなっている。

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