概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
近藤 静也 (こんどう しずや)
背は低く童顔。下着メーカー・プリティでデザイナーをしていたが、父親の死亡に伴い、ヤクザ・新鮮組の三代目を襲名することになる。争いを好まず、ヤクザ稼業よりプリティの仕事を優先することで子分たちからは「静かなるドン」と陰口を叩かれることもあるが、母・近藤妙から英才教育を仕込まれたヤクザとしての才は非常に高く、本気で怒った際は誰にも止められない。 ヤクザという存在を嫌っており、日本中の極道組織を解体するという夢を持っている。デザイナーとしては、珍妙なデザインを提案しては没になることが多いが、ヒット作を生み出すこともしばしばある。
秋野 明美 (あきの あけみ)
プリティのチーフデザイナーを務める女性で、近藤静也にとっては憧れの存在。新鮮組三代目としての静也に助けられたことから、正体が同僚だとは知らないまま想いを寄せるようになる。同僚としての静也は、同い年ではあるが頼りない弟のように思っている。芯が強く、女侠客の近藤妙を前にしても物おじしないほど。
鳴戸 竜次 (なると りゅうじ)
新鮮組内でナンバー2の「貸元頭」を務めるヤクザ。酒・女・博打好きの破天荒な性格のため他の幹部からはあまり評価が高くないが、龍宝国光をはじめとする部下からの信頼は絶大であり、「鳴門うずしお軍団」と呼ばれる部下たちは新鮮組内でも最武闘派として名を轟かせている。近藤静也のことは出会った当初から非常に高く評価しており、忠実な部下として何度もその危機を救う。 登場当初は、いつも「王将」の駒が柄のスーツを後ろ前に着ているという姿だった。
龍宝 国光 (りゅうほう くにみつ)
鳴戸竜次の腹心の部下であり、絶対の服従を誓っているヤクザ。 「龍宝を手に入れた者は、天下を制す」と評されたほどの才を持ち、特に射撃に優れる。鳴戸とは対照的に生真面目でクールな性格で、両耳につけたピアスには青酸カリが入っており、いざというときには自ら命を絶つ覚悟を持っている。当初は新鮮組総長としての近藤静也に懐疑的だったが、後にその器の大きさを知り忠誠を誓う。
近藤 妙 (こんどう たえ)
いつも和服にサングラスを着用している女性で、近藤静也の母親。かつては、常にニトログリセリンを持ち歩き「ニトロのお妙」の異名をとった女侠客だった。新鮮組内での影響力は非常に強く、生倉新八たち幹部も全く頭が上がらない。静也に対しては、その才能からヤクザ稼業に専念してほしいと思っており、何度もプリティを辞めさせるように画策する。
生倉 新八 (なまくら しんぱち)
新鮮組の大幹部であるヤクザだが、性格は臆病で強い相手にはすぐ寝返り、一般の老人との喧嘩に負けたこともあるほど腕っ節が弱い。しかし野心は人一倍強く、何度も近藤静也から総長の座を奪おうとしては失敗している。「付け届けの生倉」と呼ばれるほど各親分衆への付け届けを欠かさない。
猪首 硬四郎 (いのくび こうしろう)
新鮮組の古参である化石組出身のヤクザであり、突撃隊長を務める巨漢の男性。近藤静也の教育係として幼い頃から側におり、静也に対する忠誠心は非常に強い。
馬場 花子 (ばば はなこ)
プリティの経理課に所属する女性社員。顔も性格も悪いが経理としては非常に優秀。近藤静也が自分に気があると思い込んだのをきっかけに、何度もアタックをかけてきていた。警察官の兄に溺愛されている。
川西 (かわにし)
プリティの社員でデザイン部部長を務めている、ハゲ頭に眼鏡の男性。近藤静也にとっては直接の上司に当たる。部下には厳しく上司にはゴマをする典型的な中間管理職だが、非常に家族思いであり、家族を食べさせていくためならサラリーマンとして苦労にも耐える気概も持っている。その姿勢は静也にも一目置かれている。
海腐 雄二 (かいふ ゆうじ)
西日本最大の暴力団・鬼州組の六代目であるヤクザ。世界的な殺し屋にひけをとらないほどの剣の達人であり、判断力や胆力にも優れた最強の敵として近藤静也たち新鮮組と対立する。
白藤 龍馬 (しらふじ りょうま)
西日本最大の暴力団・鬼州組の四代目である坂本健の息子。母親の希望により高知の漁師の元で堅気として育てられていたが、海腐雄二により任侠の道へと引き込まれる。組織上は近藤静也と激しく対立しているが、考えなどには近しい所があり、その実力はお互い認め合っている。秋野明美に対しては、見た目が母親にそっくりであることから特別視をしている。
ビトー・アレキサンダー
表向きは実業家だが、真の顔はアメリカン・マフィアのボスである男性。神がかり的な強運を持っており、殺そうとしても必ず不可解な妨害が入って失敗することから「神に護られた男」と呼ばれる。日本のヤクザ界を制圧しようとして来日し、近藤静也たちと戦いを繰り広げる。
集団・組織
新鮮組 (しんせんぐみ)
『静かなるドン』に登場するヤクザ組織。近藤静也の祖父が創設し、父の代で関東最大の組織にまで発展した。構成員は1万人を数える。
プリティ
『静かなるドン』に登場する株式会社。弱小の下着メーカーであり、近藤静也や秋野明美、川西らがデザイン部に所属している。社長はあまり頼りがいがなく、副社長でもある社長夫人が実質的に社内を仕切っている。
書誌情報
静かなるドン 全13巻 実業之日本社〈マンサン コミックス〉 完結
第1巻
(1999年2月発行、 978-4408164809)
第2巻
(1999年6月発行、 978-4408164953)
第3巻
(1999年9月発行、 978-4408165059)
第4巻
(2000年2月発行、 978-4408165271)
第5巻
(2000年6月発行、 978-4408165424)
第6巻
(2000年9月発行、 978-4408165530)
第7巻
(2000年12月発行、 978-4408165639)
第8巻
(2001年3月発行、 978-4408165745)
第9巻
(2001年6月発行、 978-4408165905)
第10巻
(2001年9月発行、 978-4408166087)
第11巻
(2002年2月発行、 978-4408166360)
第12巻
(2002年9月発行、 978-4408166797)
第13巻
(2003年6月発行、 978-4408167404)
静かなるドン 全16巻 実業之日本社〈実業之日本社漫画文庫〉 完結
第1巻
(2005年8月発行、 978-4408612447)
第2巻
(2005年8月発行、 978-4408612454)
第3巻
(2005年9月発行、 978-4408612461)
第4巻
(2005年9月発行、 978-4408612478)
第5巻
(2005年10月発行、 978-4408612485)
第6巻
(2005年10月発行、 978-4408612492)
第7巻
(2005年11月発行、 978-4408612508)
第8巻
(2005年11月発行、 978-4408612515)
第9巻
(2005年12月発行、 978-4408612522)
第10巻
(2006年1月発行、 978-4408612539)
第11巻
(2006年2月発行、 978-4408612560)
第12巻
(2006年3月発行、 978-4408612577)
第13巻
(2006年4月発行、 978-4408612584)
第14巻
(2006年5月発行、 978-4408612614)
第15巻
(2006年6月発行、 978-4408612621)
第16巻
(2006年7月発行、 978-4408612638)
静かなるドン 既刊3巻 実業之日本社〈マンサン コミックス〉 連載中
第1巻 YAKUZA SIDE STORY
(2011年発行、 978-4408173481)
第2巻
(2011年発行、 978-4408173498)
第3巻
(2011年発行、 978-4408173504)
静かなるドン 全54巻 小学館〈小学館文庫〉 完結
第1巻
(2013年12月発行、 978-4091963017)
第2巻
(2013年12月発行、 978-4091963024)
第3巻
(2014年1月発行、 978-4091963031)
第4巻
(2014年1月発行、 978-4091963048)
第5巻
(2014年2月発行、 978-4091963055)
第6巻
(2014年2月発行、 978-4091963062)
第7巻
(2014年3月発行、 978-4091963079)
第8巻
(2014年3月発行、 978-4091963086)
第9巻
(2014年4月15日発行、 978-4091963093)
第10巻
(2014年4月15日発行、 978-4091963109)
第11巻
(2014年5月15日発行、 978-4091963116)
第12巻
(2014年5月15日発行、 978-4091963123)
第13巻
(2014年6月13日発行、 978-4091963130)
第14巻
(2014年6月13日発行、 978-4091963147)
第15巻
(2014年7月15日発行、 978-4091963154)
第16巻
(2014年7月15日発行、 978-4091963161)
第17巻
(2014年8月12日発行、 978-4091963178)
第18巻
(2014年8月12日発行、 978-4091963185)
第19巻
(2014年9月13日発行、 978-4091963192)
第20巻
(2014年9月13日発行、 978-4091963208)
第21巻
(2014年10月15日発行、 978-4091963215)
第22巻
(2014年10月15日発行、 978-4091963222)
第23巻
(2014年11月15日発行、 978-4091963239)
第24巻
(2014年11月15日発行、 978-4091963246)
第25巻
(2014年12月13日発行、 978-4091963253)
第26巻
(2014年12月13日発行、 978-4091963260)
第27巻
(2015年1月15日発行、 978-4091963277)
第28巻
(2015年1月15日発行、 978-4091963284)
第29巻
(2015年2月14日発行、 978-4091963291)
第30巻
(2015年2月14日発行、 978-4091963307)
第31巻
(2015年3月14日発行、 978-4091963314)
第32巻
(2015年3月14日発行、 978-4091963321)
第33巻
(2015年4月15日発行、 978-4091963338)
第34巻
(2015年4月15日発行、 978-4091963345)
第35巻
(2015年5月15日発行、 978-4091963352)
第36巻
(2015年5月15日発行、 978-4091963369)
第37巻
(2015年6月13日発行、 978-4091963376)
第38巻
(2015年6月13日発行、 978-4091963383)
第39巻
(2015年7月15日発行、 978-4091963390)
第40巻
(2015年7月15日発行、 978-4091963406)
第41巻
(2015年8月12日発行、 978-4091963413)
第42巻
(2015年8月12日発行、 978-4091963420)
第43巻
(2015年9月15日発行、 978-4091963437)
第44巻
(2015年9月15日発行、 978-4091963444)
第45巻
(2015年10月15日発行、 978-4091963451)
第46巻
(2015年10月15日発行、 978-4091963468)
第47巻
(2015年11月13日発行、 978-4091963475)
第48巻
(2015年11月13日発行、 978-4091963482)
第49巻
(2015年12月15日発行、 978-4091963499)
第50巻
(2015年12月15日発行、 978-4091963505)
第51巻
(2016年1月15日発行、 978-4091963512)
第52巻
(2016年1月15日発行、 978-4091963529)
第53巻
(2016年2月13日発行、 978-4091963536)
第54巻
(2016年2月13日発行、 978-4091963543)