概要・あらすじ
洛中を騒がす大泥棒の石川五右衛門は、盗んだ宝を背負い、時の天下人・豊臣秀吉の屋敷である聚楽第からの景色を楽しんでいた。屋根の上で追い詰められているにも関わらず、五右衛門は、秀吉の家臣木村常陸介に、また来ると関白に伝えろと言い放ち、鳥のように空を飛び逃げてしまった。翌日、秀吉に変装し酒宴の席に現れた五右衛門だが、それを本物の秀吉に見破られてしまう。
秀吉に追い詰められ、傷を負った五右衛門は、逃げた先で秀吉の側室・茶々と一瞬の邂逅を果たす。五右衛門はついに捕らえられ、茶々に触れた罰として釜煎りの刑に処される。しかし、愛用の煙管で鉄釜を叩き割った五右衛門は「お前が愛して止まないお宝も根こそぎ頂きに参上する」と言い放ち、再び空へと逃げ去ったのであった。