風の三郎

風の三郎

プロでも打てない魔球を投げる少年・武蔵三郎が、自分と同じく最強の野球選手になるべく育てられたチームメイトを探して全国を旅する熱血野球漫画。主人公の三郎は中学2年生の一見きゃしゃな少年だが、炎が起こるほどの豪速球を投げることができる。リアル路線ではなく、現実離れしたプレイが中心となった作品。

正式名称
風の三郎
ふりがな
かぜのさぶろう
作者
ジャンル
野球
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概要・あらすじ

中学生の武蔵三郎は炎の豪速球を投げることのできる少年。その才能はプロ野球選手も驚かせるほど。自分と同じく最強の野球選手が存在することを祖父に知らされた三郎は、チームメイト探しの旅に出る。一癖も二癖もある仲間たちが集結しチームを結成した三郎たちの前に、アメリカから謎の強豪野球チームが現われた。

実は彼らの祖父たちアメリカ人チームと三郎の祖父たち日本人チームは50年前に熱戦を繰り広げ、孫の代に再び戦おうと誓い合っていたのだ。長き因縁のある両者が激突する試合が今、始まる。

登場人物・キャラクター

武蔵 三郎 (むさし さぶろう)

中学2年生の男子。幼いころから祖父に鍛えられ、凶器のような炎の魔球を投げることのできる少年。並のキャッチャーでは受けたら死んでしまうほどの豪速球を投げるので、実力は封印してきた。マイペースな性格だが負けず嫌いで、プロ野球選手の高橋慶彦と勝負したことで野球魂に火が付いた。祖父から、全国に自分と同じく最強に鍛えられたチームメイトが存在すると聞かされ、彼らを仲間にするため旅に出る。

高橋 慶彦 (たかはし よしひこ)

広島カープ所属のプロ野球選手。最多連続試合安打日本新記録をつくり、日本シリーズでMVPも取った実力派スラッガー。疲労回復のため訪れた田舎の温泉地で偶然三郎を見かけ、その才能をたちまち見抜いた。三郎に野球の勝負を持ちかけ、三郎の豪速球をプロの意地で何とかファウルチップした。 その後最強メンバー探しの旅の途中の三郎と再会し、甲子園のマウンドで再戦した。その時は3球目で何とかファウルを打てた。三郎がプロ野球選手になるものと大きな期待を寄せている。

若狭 潮 (わかさ うしお)

15歳の少女。大企業・若狭産業会長の孫娘。祖父の使命を継ぎ、三郎と共に、最強のチームメイトを探す旅に出た。チームのオーナーという立場。祖父から財産をゆずられているので資金は豊富。シャワー姿や下着姿などサービスシーンを多く披露する。

常陸 太郎丸 (ひたち たろうまる)

相撲取り。最強のキャッチャーとして相撲部屋で鍛えられてきた男。野球に興味はなく相撲の道で横綱を目指すつもりでいたが、三郎の球を受けて気絶してしまい、彼の実力を思い知った。そして丸坊主となり相撲部屋を抜け、三郎と潮の仲間となった。三郎の全力を込めた球を受けると最初のうちは気絶してしまっていたが、厳しい特訓の末に捕球できるようになった。

飛騨 兵吾 (ひだ ひょうご)

山奥で祖父にショートとなるべく育てられた少年。祖父が死んだ後は「炎の球を投げる者がいつか必ず迎えに来る」という遺言を守り、山の中で野生児のように暮らしていた。人間離れした俊敏さで、忍者のようなジャンプ力を持つ。

日向 浩二郎 (ひゅうが こうじろう)

漁師の祖父と暮らす少年。17歳。バッターとして育てられていたはずだが、三郎たちが会いに来た時にはバッティング未経験だった。しかし才能は本物で、少し教わっただけで高校球児の球を軽くホームランした。美貌の潮を口説くことしか興味がなかったが、三郎の球を打てなかったことで野球魂に火が付いた。 四番打者で守備位置はファースト。

伊賀 甚八 (いが じんぱち)

17歳だがチンピラたちを束ねる親分の座に着いており、地元の人々に恐れられている。男は「男気と度胸と腕っぷし」が大事だと考えており、三郎の男気を試すため、潮たちを監禁した。しかし救出に来た三郎の豪速球によって子分たちは全滅。その威力に感心した甚八は仲間となった。守備位置はレフト。 小さい頃から刀を使い慣れている居合の名人であり、バッティング技術も高い。

駿河 辰徳 (するが たつのり)

甲子園出場が決まった藍沢高校野球部の四番打者。大人気で、スカウトからも注目を集めている。三郎たちは駿河という名字の者を探しており、次のメンバーはてっきり彼のことだろうと思い、辰徳の前に現われた。だがそれは勘違いで、メンバーは同姓の駿河伸九郎の方だった。藍沢高校野球部の連中に自分たちの使命を笑われた三郎たちは怒り、彼らに試合を申し込んだ。

駿河 伸九郎 (するが しんくろう)

藍沢高校の野球部に所属している少年。しかし小柄で気が弱く、補欠に甘んじている。三郎たちのチームメイトで守備位置はサードだが、まだ能力は開花しておらず、野球は下手。藍沢高校と三郎たちの行なった試合では三郎チームに参加したが、足を引っ張ってばかりだった。だがいつか覚醒することを誓い、三郎たちに同行する。

山城 六寛 (やましろ ろっかん)

山奥で修行中の坊主。三郎たちのチームメイトで守備位置はセカンド。六寛を連れてゆく許可を住職から得るため、三郎たちは滝行などの厳しい修行に挑んだ。

石見 壮死郎 (いわみ そうしろう)

繁華街のさびれたバーでバーテンをしている男。育ちが悪く様々な悪事を重ねてきたらしい。三郎たちのチームメイトで守備位置はライト。しかしそのポジションを不服とし、四番エースの座を要求した。炎の変化球を投げ、三郎を圧倒した。一度は負けを認めた三郎だったが特訓して新たな魔球を開発し、壮死郎を負かした。 敗北を認めた壮死郎は仲間となった。

加賀 北斗 (かが ほくと)

三郎たちの探していた最後のチームメイトであり、なんと女子高生。今までどんなスポーツでも男に負けたことはなかったというほどの運動神経の持ち主。守備位置はセンター。チーム加入をを要求する三郎の積極さに惚れ込み、仲間入りした。勝手に三郎をお婿さん扱いしてベタベタし、潮に嫉妬を抱かせる。

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