魔女娘ViVian

魔女娘ViVian

美少女魔女2人に求婚されている少年は、武術の修行中のため、女性と接することを固く禁じられている。2人を拒みながらも、その魅力に惹かれて悩む姿を明るく描く、三角関係ラブ・コメディ。「週刊少年ジャンプ」1996年49号から1997年43号にかけて連載された作品。

正式名称
魔女娘ViVian
ふりがな
まじょっこびびあん
作者
ジャンル
ラブコメ
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概要・あらすじ

伝説の島「アヴァロン島」の魔女の娘は、14歳になると人間の男性と結婚し、その男性を奴隷にすることを許される。魔女と結婚した男性は、生体エネルギーを奪われて衰弱してしまうため、ずばぬけて屈強な男性が選ばれるのが通例となっていた。魔女ビビアンのために長老が選んだのは、彼女の理想にぴったりのあかり一休だった。

だが長老のミスにより、一休はビビアンの大親友・アラウネの結婚相手としても選出される、というダブルブッキングが発生する。かくして、一休をめぐり、2人の美少女が恋の火花を散らすのだった。

登場人物・キャラクター

ビビアン

14歳の少女。伝説の島「アヴァロン島」にある魔女の村からやって来た。ちょっとドジだが、いつも元気いっぱいで、明るい性格の持ち主。ショートカットで、胸が大きい。魔法の成功率は限りなくゼロに近いが、パワーだけは並外れている。魔法を使う際の呪文は、「ムチムチプリン」。あかり一休に惚れこみ、結婚を迫る。

あかり 一休 (あかり いっきゅう)

14歳の少年。700年の歴史を誇る古寺「大惨寺」で、武術の修行を積んでいる。赤ん坊のときに「大惨寺」の前に置き去りにされ、住職のあかり伝休によって育てられた。正義感の強い美少年。師匠の伝休にこそ及ばないものの、武術の腕前もかなりのもの。ビビアンとアラウネの美少女2人から求婚されるが、修行中の身のため、女性に触れるのは固く禁じられている。

アラウネ

14歳の少女。伝説の島「アヴァロン島」にある魔女の村からやって来た。ビビアンの大親友だった。しかし、そのプライドが高さから、あかり一休をめぐってライバル関係になったため、友情は消滅。ロングヘアのお嬢様で、胸が小さいことが唯一の悩み。魔法を使いこなすテクニックには秀でているが、パワーは低い。魔法を使う際の呪文は、「デルデルデルモ」。

あかり 伝休 (あかり でんきゅう)

700年の歴史を誇る古寺「大惨寺」で、住職を務める老人。あかり一休の育ての親であり、武術の師匠でもある。人間離れした身のこなしで、一休がスキをついて攻撃しても、軽々とかわしてしまう武術の達人。一休の修行のためと称して、ビビアンとアラウネを寺に住まわせる。自分の部屋に、3人一緒に寝られる布団を用意するなど、スケベな一面がある。 一方で、一休が女の子に触れると、容赦なくせっかんする。

丈 飛鳥 (じょう あすか)

あかり一休が通う取込中学校の男子生徒。ヤクザ「亜々壮会(ああそうかい)」の御曹司。本名は「鈴木一夫」だが、「丈飛鳥」の名を自称している。スポーツ万能で成績もトップクラス、なおかつ容姿端麗。取込中学校の影の生徒会長兼番長を務めている。コンピューターソフトウェア会社を興し、長者番付1位にもなるなど、商才にも長けている。 ビビアンに想いを寄せて求愛するが、相手にされていない。しかし本人は、まったくそのことに気付いていない。

日陰 百合子 (ひかげ ゆりこ)

あかり一休が通う取込中学校の女子生徒。病気がちでめったに学校に来ない。数学のテストで、ビビアンと共に100点を取るほど頭脳明晰。いきなり倒れたり、立ったまま心臓が止まっていたりと、体の弱さは相当なもの。病院でもらった薬を、お腹いっぱいになるほど服用している。普通の生活を送るために、武術を習って体力をつけようと、一休に頼み込んで稽古を共にする。 のちに、魔法によるトラブルから救ってもらったことをきっかけに、一休に想いを寄せるようになる。

ラナン

2000歳を超える魔女。ビビアンの祖母。伝説の島「アヴァロン島」にある魔女の村からやって来た。巨大なコンパクトを使って厚化粧をし、皺(しわ)を隠しているため、10代に見える。魔女のなかでも一、二を争うほどの魔法の使い手。魔法を使う際の呪文は、「バアバババア」。所属するゲートボールクラブのメンバーと東京見物に現れたが、実はそれ以外に大きな目的を持っていた。

長老 (ちょうろう)

3000歳の魔女の長老。伝説の島「アヴァロン島」にある魔女の村に住む。「アヴァロン島」の魔女のしきたりでは、14歳になると、人間の男性と結婚することが許される。長老は、その相手を魔法によって水晶に映し出すことができる。ビビアンとアラウネの結婚相手として、あかり一休をダブルブッキングしてしまう。

サラ

伝説の島「アヴァロン島」にある魔女の村出身の少女。魔女学校ではビビアンやアラウネと仲良しで、サラを含めて「落ちこぼれベスト3トリオ」と呼ばれていた。自分のことを、気が弱くておとなしく、引っ込み思案でノロマだと分析している。奴隷はまだいなかったが、キモに気に入られたため彼を奴隷にした。

キモ

ネイティブアメリカンの少年。魔女学校卒業生の同窓会で行われた格闘大会に居合わせた。あかり一休がカールを軽々と持ち上げるのを見て、彼に興味を持つ。元々は別の魔女の奴隷としてやって来たが、サラを気に入り、彼女の奴隷となる。凄腕の魔法使いで、手に気を集めて弾くことができる。父親が、世界を放浪していたあかり伝休に敗れ、それ以来、酒浸りになって失意のうちに亡くなった。 そのため、伝休を倒すことを目標にしている。一休がその弟子と知り、俄然やる気を見せる。

アニタ

伝説の島「アヴァロン島」にある魔女の村出身の少女。魔女学校卒業生の同窓会を執り行い、ビビアンに同窓会のお知らせの手紙を送った。同窓会では、余興として奴隷自慢格闘大会を行うため、奴隷同伴で出席するようにと記した。ビビアンを「ヘボ魔女」呼ばわりし、馬鹿にしている。カールを奴隷としており、彼があかり一休と戦う際、凶暴になって常に馬鹿力を出せる「バーサーカー」の魔法をかけた。 冷酷な性格ながら、魔女としては優等生。

カール

アニタの奴隷で、筋肉隆々の大男。アニタに従属し、魔女学校卒業生の同窓会で行われた格闘大会で、あかり一休と対戦。ルールでは、一試合につき、魔女が1回だけ魔法で援護ができる。そのため、凶暴になって常に馬鹿力を出せる「バーサーカー」の魔法をかけられ、持てる力を120%発揮して戦いに臨んだ。この魔法は、体にかかる負担が大きく、下手をすると死に至る。 アニタには、「カールが死んでも、また新しい奴隷を見つければいい」と切り捨てられた。勝負では一休に敗北し、アニタに用なしだと殺されそうになるが、その寸前に一休に助けられる。

アンドロコフ・サノバビッチ (あんどろこふさのばびっち)

ロシア人の45歳の男性。長老のミスでダブルブッキングされたあかり一休に代わり、ビビアンとアラウネの結婚相手の予備として候補に挙がる。恐ろしくブサイクなうえに、ブラジャーを頭にかぶっている変態おやじ。一休を射とめられなければ、アンドロコフ・サノバビッチと結婚しなくてはならなくなるため、ビビアンとアラウネは、お互いに必死でサノバビッチを押しつけ合う。

その他キーワード

奴隷 (どれい)

魔女と結婚する男性のこと。伝説の島「アヴァロン島」の魔女は、14歳になると、大人の魔女として認められる。同時に、人間の男性との結婚が許されるので、魔女たちは、長老が魔法で選んだ男性を誘惑する。魔女の魔性の魅力に心を奪われた男性は、全身全霊を尽くして魔女に従う奴隷と化し、その奴隷を魔女が夫とする。完璧な女性上位の結婚である。 魔女と結婚した男性は、生体エネルギーを魔女に貢ぎ続ける必要があるため、ずばぬけて屈強な男性がふさわしいとされる。そこで魔女たちは、長老が魔法で選んだ相手としか結婚できず、これは魔女の村の掟となっている。

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