魔法のアイドルパステルユーミ

魔法のアイドルパステルユーミ

花の妖精に魔法の力を与えられた少女が、魔法を駆使して自分自身や周囲の人々を救っていく。少女の成長をテーマとし、ギャグ要素も含んだファンタジー作品。TVアニメ『魔法のアイドルパステルユーミ』と連動したコミカライズ作品で、基本設定はTVアニメと同様だが、ストーリーはほぼオリジナルのものとなっている。「ちゃお」1986年4月号から11月号まで、「ちゃおマイラブ」1986年初夏の号と盛夏号に掲載された作品。

正式名称
魔法のアイドルパステルユーミ
ふりがな
まほうのあいどるぱすてるゆーみ
作者
ジャンル
魔法使い・魔法少女
関連商品
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概要・あらすじ

花園ユーミは花屋を経営する両親の影響で、花や自然を心から愛していた。ある日、野原で遊んでいたところ、お花の国からやって来た妖精のかき丸ケシ丸に出会い、魔法が使えるようになる道具をもらう。ユーミはその道具を駆使して、自分自身や周囲の人々、さらにはお花の国の妖精たちの問題を解決していく。魔法の力で不思議な経験をしたり、多くの人と触れあいながら、ユーミは成長していくのだった。

登場人物・キャラクター

花園 ユーミ (はなぞの ゆーみ)

花屋を経営する両親を持つ女の子。学校に通う傍ら、実家の花屋のお手伝いをしていて、父親からは跡を継いでほしいと思われている。花園ユーミ本人は、花屋ではなく漫画家になりたいと考えており、漫画雑誌への投稿を繰り返しているが、なかなかうまくいっていない。実家の花屋でアルバイトをしている三沢恭平に想いを寄せているものの、相手にされないことを悩んでいる。 花屋を継ぐ気はないものの、花や草木のことを愛して大切にしている。その愛を感謝され、お花の国からやって来た妖精のかき丸とケシ丸から魔法の道具をもらった。これにより魔法が使えるようになり、周囲の問題を解決するため奔走するが、失敗してトラブルを巻き起こすこともある。

三沢 恭平 (みさわ きょうへい)

花園ユーミの実家の花屋でアルバイトをしている青年。少々軽めな性格だが、実は文武両道で、周囲からの評判もいい。ユーミに想いを寄せられているが、そのことにはまったく気付いていない。そのため、ユーミの母親からユーミと結婚し、婿養子として跡継ぎにならないかと言われた時には、ユーミには弟の三沢健太がお似合いだと発言するなど、彼女を無自覚的に傷つけることもある。

三沢 健太 (みさわ けんた)

三沢恭平の弟。花園ユーミのクラスメイト。ユーミとは幼なじみで仲が良い。兄とは性格がまったく似ておらず、気が小さくてのんびりしている。頭が良くて運動神経も抜群な兄に対して、テストの点数も悪く、運動音痴。兄と小さい頃から比べられることが多く、日陰者的な扱いを受けてきた。幼なじみのユーミのことが好きで、付き合いたいと思っている。 ユーミだけは自分のことをきちんと見てくれる存在だと思っていたので、ユーミが自分ではなく兄の恭平に惹かれていることを知って、傷付いている。

北泉 麻里香 (きたいずみ まりか)

花園ユーミのクラスに転校して来た少女。両親が外国へ転勤となったため、おばにあたる袋小路さんの家に居候することになり、ユーミの学校へと転校して来た。転校前は、お嬢様しか通えないことで評判の学校に通っていた。そのため、平均的な学校に通うクラスメイトを見下している。ユーミの外見や持ち物、実家の花屋の手伝いをしていることなどをからかって、彼女を怒らせることもある。 三沢健太に一目惚れをし、彼を恋人にしたいと思っている。そのため、健太が愛しているユーミに敵対心を持っている。

袋小路さん (ふくろこうじさん)

花園ユーミと同じ町に住んでいるお金持ちの中年女性。花粉症を患っており、症状を悪化させる花を憎んでいる。その憎しみは花屋に対しても向いていて、ユーミの花屋に愛犬をけしかけて品物を滅茶苦茶にしたり、手榴弾を投げ込んだりすることがある。ただし、ユーミの花屋に勤める三沢恭平のことは気に入っていて、彼を自分の燕にしたいと思っている。 姪の北泉麻里香を預かっている。

ケシ丸 (けしまる)

お花の国からやって来た妖精。魔法の力を花園ユーミに与え、その後はユーミと一緒に生活するようになる。大きさは手の平サイズで、いつもかき丸と行動をともにしている。胸元にピンクのリボンを付けている。性格は粗暴で、口も悪い。ユーミを傷つけるようなことも容赦なくずけずけと口にするため、彼女と喧嘩になることもある。喧嘩をした際には、かき丸の持つ魔法のペンを奪い取り、ユーミの顔を豚のようにするなどの嫌がらせをすることもある。

かき丸 (かきまる)

お花の国からやって来た手のひらサイズの妖精。花を愛する花園ユーミに感謝の気持ちを伝えて、魔法の道具を与えた。その後は、ユーミと一緒に生活するようになっている。ケシ丸と常に一緒に行動していて、人の顔を滅茶苦茶にできるペンを首からさげている。そのペンのインクはケシ丸の尻尾で拭わないと消えない。性格は真面目で、いつも丁寧な言葉で喋る。 ユーミが落ち込んでいるときは慰め、彼女が間違ったことをしているときは、はっきりと注意する。ケシ丸とユーミが喧嘩しているのを仲裁することが多い。

その他キーワード

魔法のステッキ (まほうのすてっき)

かき丸とケシ丸がプレゼントしているステッキ。花を愛している少女に、その愛へのお礼としてプレゼントするもので、ペンダントと対になっている。普段は手の平サイズの大きさだが、「えいっ」と掛け声をあげて振ると、持ち主に合わせたサイズに変化する。空中などに絵を描くことができ、絵を描いた後に「パステルポップルポッピンパー」と呪文を唱えれば、絵が本物になる。 たとえば、リンゴを描くと、それが本物になって食べることもできる。ただし、ある一定の時間が経つと跡形もなく消えてしまう。さらに、一度描いたものには二度と魔法が使えず、同じものを二度描いても、二度目は絵のままで本物になることはない。

ペンダント

かき丸とケシ丸がプレゼントしているペンダント。花を愛している少女に、その愛へのお礼としてプレゼントするもので、魔法のステッキと対になっている。チューリップをかたどった形をしている。魔法のステッキで出したものが消える間際になると、点滅しながら音を鳴らし、消えてしまうことを教えてくれる。また、かき丸たちは知らないが、このペンダントに細工をすると、魔法のステッキから出したものを永久に消えなくすることも可能。

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