鹿楓堂よついろ日和

鹿楓堂よついろ日和

清水ユウの代表作の一つで、『甘美男子茶房』『甘美男子』と設定や登場人物を同一とするパラレルストーリー。東京郊外の古風な喫茶店「鹿楓堂」を舞台に、店主のスイ、従業員のぐれ、ときたか、つばきの四人が来店客の悩みに寄り添いながら解決していく物語。スイの実家である大企業「イーストサイドグループ」との確執や、ときたかのトラウマ克服など、メインキャラクターの成長も描かれ、来店客との交流を通じて四人の過去や人間関係が徐々に明らかになっていく。本作は、和菓子や日本茶といった和のテイストを特徴とする、グルメと人間ドラマを融合させた作品。食事シーンでは、和菓子や陶器の質感が細密に描写されている。数十年の歴史を持つ老舗である鹿楓堂では、先代店主の京極の理念を受け継ぐ形で、規模拡大より質を重視する経営哲学が描かれる。新潮社「ゴーゴーバンチ」Vol.1(2013年10月9日)からVol.20(2017年12月9日)まで連載。その後「月刊コミック@バンチ」に移籍し、2018年3月号から2018年5月号まで、同誌が「月刊コミックバンチ」へとリニューアルされた2018年6月号から2024年5月号まで、同誌がWEBマンガ誌へとリニューアルした「コミックバンチKai」で2024年5月3日から連載。2018年4月にテレビアニメ化され、2022年1月にはテレビドラマ化された。

正式名称
鹿楓堂よついろ日和
ふりがな
ろくほうどうよついろびより
作者
ジャンル
その他料理・グルメ
 
ヒューマンドラマ
レーベル
バンチコミックス(新潮社) / Bunch comics(新潮社)
関連商品
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作品の概要

基本情報

清水ユウの代表作の一つで、『甘美男子茶房』『甘美男子』と設定や登場人物を同一とするパラレルストーリー。

要旨と舞台設定

東京郊外の古風な喫茶店「鹿楓堂」を舞台に、店主でお茶担当のスイ、珈琲・ラテアート担当のぐれ、料理・陶芸担当のときたか、スイーツ担当のつばきの四人が、来店客の悩みに寄り添いながらそれを解決していく物語。

ストーリー展開

物語は1~2話完結型で展開され、来店客との交流を通じて四人の過去や人間関係も徐々に明らかになっていく。スイの実家である大企業「イーストサイドグループ」との確執や、ときたかのトラウマ克服など、メインキャラクターの成長も描かれる。

ジャンル的特徴と位置づけ

本作は、和菓子や日本茶といった和のテイストを特徴とする、グルメと人間ドラマを融合させた作品。登場人物は、眼鏡をかけたインテリ系スイ、おじいちゃん趣味のときたか、寡黙なつばき、自称ラテアートの達人、ぐれと、個性的な性格設定が成されている。

作品固有の表現技法と特徴

食事シーンでは料理や菓子の質感が細密に描写され、陶器の表現にも重点が置かれている。

世界観の構築と設定

鹿楓堂は数十年の歴史を持つ老舗で、先代店主の京極京之介の理念を受け継ぐ形で運営されている。近隣の老舗茶屋「あまがみや」との交流や、スイの実家「イーストサイドグループ」との対比を通じて、規模拡大より質を重視する経営哲学が描かれる。

連載状況

新潮社「ゴーゴーバンチ」Vol.1(2013年10月9日)からVol.20(2017年12月9日)まで連載。その後「月刊コミック@バンチ」に移籍し、2018年3月号から2018年5月号まで、同誌が「月刊コミックバンチ」へとリニューアルされた2018年6月号から2024年5月号まで、同誌がWEBマンガ誌へとリニューアルした「コミックバンチKai」で2024年5月3日から連載。

メディアミックス情報

テレビアニメ

第1期:2018年4月から6月までTOKYO MXほかで放送。

テレビドラマ

第1期:2022年1月から3月までテレビ朝日系列で放送。キャストは、スイを小瀧望、ときたかを葉山奨之、ぐれを佐伯大地、椿(本作の「つばき」)を大西流星が演じている

和風喫茶を舞台にした心温まる人間ドラマ

東京郊外に佇(たたず)む古民家風の和風喫茶「六楓堂」は、店主のスイをはじめとする四人のイケメン和服男子が営む、食事もできる甘味処(どころ)である。訪れる客は四人の外見に惹(ひ)かれた女性客、同業者や身内などさまざまだが、誰しもが多かれ少なかれ悩みを抱えていた。そんな人々が六楓堂の甘味と接客に癒され、いつしか悩みを忘れて元気になるハートフルストーリーが展開される。

読者をホッとさせる飾らない和菓子

本作で描かれる料理はほとんどが和菓子で、作り方やレシピが詳しく描写されるシーンは少ない。しかし、客に提供されるプレートの美しさや、それを口にした客の反応が、その美味しさを物語っている。

スイと双子の兄・東極八京の確執

六楓堂は元々スイの祖父が経営していた店で、幼い頃にスイと双子の兄である東極八京は、よく遊びに来てはあんみつなどに舌鼓を打っていた。スイは当時の思い出を忘れることができず、祖父が亡くなったあとも六楓堂で一人暮らしをしながら店を引き継ぐことにした。しかし、かつて良好な関係だった八京と決別しており、八京もスイの行動を快く思っていなかった。東極グループの御曹司(おんぞうし)兼副社長の八京と六楓堂の接点はないものの、部下にあたるパティシエの角崎が独断で六楓堂を訪れ、兄弟それぞれの動向を観察している。

登場人物・キャラクター

スイ

和風喫茶「鹿楓堂」の店主を務める男性。もともと祖父・京之介が営んでいたお店を引き継ぎ、鹿楓堂のリーダー的存在となり、スタッフのときたか、ぐれ、つばきと共に切り盛りしている。眼鏡をかけたイケメンで、お店ではお茶を担当している。大の猫好きで、鹿楓堂の看板猫「きなこ」を溺愛している。また読書や古書店、猫カフェ巡りを趣味にしている。剣道、茶道を嗜み、日本酒を好む。おっとりとした穏やかな性格で、頭脳明晰なうえに気遣い上手。職場だけでなくプライベートでも和服を身につけている。フルネームは「東極京水」。天下の東極グループの御曹司・東極八京の双子の弟で、外見もそっくり。しかし東極家とは確執があり、八京とも疎遠になっている。またスイ自身も、東極グループとの関係を表ざたにはしていない。誕生日は4月7日で、血液型はO型。

ときたか

和風喫茶「鹿楓堂」で料理を担当している男性。長い髪を後ろで束ねたイケメン。鹿楓堂のスタッフであるスイ、ぐれ、つばきとはプライベートでも仲がいい。趣味は時代劇やドラマを鑑賞することで、園芸や陶芸を嗜むなど好みも渋い。自宅では陶芸教室を開き、近所のご老人たちに陶芸を教えていることもあり、交友関係も幅広く、高齢者から慕われている。料理の腕もかなりのもので、手芸や卓球も上手にこなす。食べ物の中では特に煮豆を好む。物静かな性格で、物憂げな表情に少し影を感じさせるが、人に優しく人当たりがいい。フルネームは「永江ときたか」。誕生日は10月19日で、血液型はA型。

書誌情報

鹿楓堂よついろ日和 21巻 新潮社〈バンチコミックス〉

第1巻

(2014-07-09発行、978-4107717566)

第17巻

(2022-12-08発行、978-4107725516)

第18巻

(2023-07-07発行、978-4107726223)

第19巻

(2024-03-08発行、978-4107726933)

第20巻

(2024-11-09発行、978-4107727664)

第21巻

(2025-05-09発行、978-4107728326)

鹿楓堂よついろ日和 16巻 新潮社〈Bunch comics〉

第2巻

(2015-03-01発行、978-4107718037)

第3巻

(2015-11-01発行、978-4107718495)

第4巻

(2016-04-01発行、978-4107718877)

第5巻

(2016-12-01発行、978-4107719409)

第6巻

(2017-06-01発行、978-4107719867)

第7巻

(2017-11-01発行、978-4107720245)

第8巻

(2018-04-01発行、978-4107720702)

第9巻

(2018-10-01発行、978-4107721266)

第10巻

(2019-03-01発行、978-4107721662)

第11巻

(2019-10-01発行、978-4107722225)

第12巻

(2020-04-01発行、978-4107722751)

第13巻

(2020-10-01発行、978-4107723260)

第14巻

(2021-04-01発行、978-4107723796)

第15巻

(2021-10-01発行、978-4107724373)

第16巻

(2022-04-01発行、978-4107724892)

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