概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
細納 不二雄 (さいの ふじお)
神奈川県の私立丘の上大学に通う青年。年齢は18歳。小太りな体型で、黒縁眼鏡をかけている。アグネス・チャンの大ファンで、部屋に彼女のポスターを張り巡らせている。酒浸りの父親や障がいを持つ弟がいるなど、家庭環境に恵まれていない。細納不二雄自身も、自己肯定感が低いことから学業に対して本気になれず、日頃の鬱憤を趣味である漫画を描くことで晴らしていた。自らの境遇をもどかしく思う一方で家族のことは大切に思っており、漫画家になりたいという願望と家族のために安定した収入を得られる職業に就くべきではないかという思いに苦しんでいる。そんなある日、スタジオぬえの松崎健一から漫画家になりたいという内心を見抜かれたことをきっかけに、本格的に漫画家への道を志すようになる。それからは、尊敬する永井豪や高橋留美子に少しでも近づきたいと努力を重ね、やがて「クラッシャージョウ」シリーズのコミカライズを担当するなど、着々と実力を伸ばしていく。本作の著者で実在の人物、細野不二彦がモデル。
弁士ガンモ (べんしがんも)
本作『1978年のまんが虫』の語り部を務める性別不明の鶏。語尾に「コケッ」と付ける口癖がある。現代の視点から1970年代の出来事や流行を解説しつつ、細納不二雄自身の心の声などを伝える役割も担っている。その立場上、よくも悪くも率直な発言が目立ち、特に細納に関しては辛らつな物言いをすることが多い。細野不二彦の代表作品『GU-GUガンモ』に登場するガンモがモデル。