概要・あらすじ
2020年の成人式。20歳になった友利日心は、ある人物を捜していた。時を同じくして、市川來も日心を捜していた。二人は中学時代のクラスメート。ふざけ合える気の置けない友達だったが、実はお互いに相手のことが好きだった。來はソフトボール部で一生懸命練習に励む日心を毎日のように見ていた。背の小さい日心にソフトボール部の顧問が「人より劣っているのだから、人一倍努力しろ」とひどい言葉を投げかけた時、來は「朝昼夕こんなに練習している日心のどこを見てるんだ」とその顧問に食ってかかった。傍から見ても仲のいい二人だったが、中学の卒業式、二人は恥ずかしくてお互いの気持ちを言えぬまま、友達として別れたのだった。ずっと思いを残したまま、二人は成人式でやっと再会する。すぐにじゃれ合ってバカ話をするが、お互いの心の内はドキドキだった。別れ際、日心の手をつかんだ來は彼女を食事に誘った。そこへ來の友人である花澤叶愛が「僕も行く」と二人の手をとった。結局、來の友人である守谷壮司と、日心の友人である道子、山岡りあらが合流し、みんなで食事をすることに。周囲には來と日心の気持ちはだだもれで、みんなに応援してもらいながら、二人は徐々に距離を縮めていく。
登場人物・キャラクター
友利 日心 (ともり にこ)
スポーツの専門学校に通う20歳のボーイッシュな女性。市川來のことが中学の時から好きだった。中学、高校とソフトボール部に所属していた。黒髪ショートカットで背は小さい。性格は素直で明るく、友達思い。これまで男子と付き合ったことはない。道子の夫の店でバイトをしている。
市川 來 (いちかわ らい)
大学に通う20歳の男性。中学の時から友利日心のことが好きだった。中学時代はソフトボール部で練習する日心の姿をこっそり目で追っていた。短髪でおでこを出しており、毛先を立たせている。耳にはピアスをして、目は切れ長。高校時代は女子からモテていたが、日心のことが忘れられず、未だ童貞。
道子 (みちこ)
友利日心の高校からの友人で、20歳の女性。高校を卒業する頃、妊娠がわかり、できちゃった結婚をする。夫はジャマイカ人のボブで、彼とのあいだに1歳の娘がいる。背が高く、髪型はアフロでレゲエが好き。見た目が老けているからか、すぐ姐さんと呼ばれてしまう。
花澤 叶愛 (はなざわ とわ)
市川來の高校からの友人で、20歳の男性。いつもにこにこしているムードメーカー。サラサラヘアで前髪を真ん中で分けている。かわいらしい顔をしているチャラ男で、特定の彼女はいないが友達はたくさんいる。何も考えていないような発言をするが、実は友達思い。
山岡 りあら (やまおか りあら)
友利日心の高校からの友人で、目が大きくてかわいらしい20歳の女性。髪は長くて、少しウエーブがかかっている。男に傷つけられた経験があり、男嫌い。
守谷 壮司 (もりや そうじ)
市川來の高校からの友人で、20歳のメガネ男性。黒髪で前髪を斜めに流している。言葉数は少なく、仲間からむっつりメガネと言われている。山岡りあらのことをかわいいと思っている。
書誌情報
20×20 4巻 小学館〈フラワーコミックス〉
第1巻
(2021-02-25発行、 978-4098712427)
第2巻
(2021-02-25発行、 978-4098712434)
第3巻
(2021-07-26発行、 978-4098714421)
第4巻
(2021-10-26発行、 978-4098715107)