BLUE GIANT SUPREME

BLUE GIANT SUPREME

前作『BLUE GIANT』から直接続くシリーズ第2作。単身ヨーロッパへと渡った宮本大のドイツ・ミュンヘンでの新たな挑戦を描く。小学館「ビッグコミック」2016年18号から2020年9号まで連載。

正式名称
BLUE GIANT SUPREME
ふりがな
ぶるーじゃいあんとしゅーぷりーむ
作者
ジャンル
その他芸能・音楽
レーベル
ビッグ コミックス(小学館)
巻数
既刊11巻
関連商品
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あらすじ

舞台は現代。前作『BLUE GIANT』最終ページの直後からスタートする。つても知人も無いままドイツ・ミュンヘンに渡った宮本大。大はSUN YOUTH HOTELを拠点に、練習場所をミュンヘンの川沿いに定め行動を開始する。TIEF Jなどのジャズクラブに出演を申し込むが、無名のアジア人であるがゆえに断られてしまう。そんな中、大は立ち寄ったカフェで出会ったクリス・ヴェーバーに気に入られ、彼のアパートに居候をすることに。さらに、クリスは小さなジャズバー・mr.J'sにアポイントをとり、友人たちを招待した。これをきっかけに、大のヨーロッパでの挑戦が始まる。

メディアミックス

コンピレーションアルバム

・『BLUE GIANT』

作者・石塚真一の好む60年代~70年代にかけてのモダン・ジャズの名曲を中心にセレクトしたアルバム。コミックス第1巻の発売に合わせ、2013年12月4日に発売。

・『The Sounds of BLUE GIANT』

作中に登場した楽曲を収録した、サウンドトラック的な内容のアルバム。2015年7月1日発売。

・『Blue Giant Complete Edition』

上記の2タイトルを収録した完全版アルバム。2016年10月5日発売。

登場人物・キャラクター

宮本 大 (みやもと だい)

前作『BLUE GIANT』と同じく主人公を務める青年。東京で活動していたトリオのジャズバンド「JASS」が解散した後、同バンドのピアニスト・沢辺雪祈の後押しと、師匠・由井の勧めで単身ドイツ・ミュンヘンに渡った。 渡独当初はジャズバーでの飛び込み演奏を断られる日々が続いたが、ある日カフェで出会ったクリス・ヴェーバーと親しくなり、小さなジャズバー・mr.J'sで活動を始める。渡独後も、一日も欠かさずテナーサックスの練習を続けており、ミュンヘンの川沿いで朝からずっと吹き続けている。

クリス・ヴェーバー

ミュンヘンのカフェで宮本大と出会った大学生。落書きだらけのアパートに住んでいる。身体はビールで出来ていると言うほどのビール好き。大を“D”と呼ぶ。「世界一のプレイヤー」になると言った大の言葉を信じ、出会ったばかりの大を自身の住むアパートのリビングに居候させる。さらに、ライブ会場の手配や、友人をライブに誘うなど大に親身に尽くす。 大の渡独後、初のコンサートのギャラは彼のビール代になった。そのビールに大のサインを書いてもらった。

オバさん

ミュンヘンの川沿いで練習中の宮本大に、渡独後初めて声をかけた人物。身につけていた手袋を対価に、大に「グリーン・ドルフィン・ストリート」をリクエストした。

ブラント

ミュンヘンの大学生。髪の色は金で、短髪の男子。クリス・ヴェーバーの学友であり、彼とは同郷。ジャズには興味がなかったが、クリスに熱心に誘われて宮本大の渡独後初のコンサートにやって来る。

ブリッタ

ミュンヘンの女子大学生で、クリス・ヴェーバーの学友。髪を後ろで束ね、メガネをかけている。ジャズへの興味は薄く、クラシックのほうが好み。だが、クリスに誘われて宮本大の渡独後初のコンサートにやって来る。

オットー

ミュンヘンの男子大学生で、クリス・ヴェーバーの学友。黒髪。父親のBMWを安く修理できる店をクリスの紹介してもらったことがある。ジャズよりもいい女の方に惹かれるとのことだが、クリスにビリヤードで負け、大の演奏が気に入らなければお代はクリスが払うという約束で、宮本大の渡独後初のコンサートにやって来る。演奏後、大と握手を交わし褒め称えた。

タクシードライバー

妻と2人の娘をトルコに残し、ドイツへと出稼ぎに来ている男性。ドイツに来て以来、トルコには5年間帰っていない。スランプに陥った宮本大が郊外まで歩いてきたところを拾い、彼をコンサート会場であるmr.J'sまで送り届けた。

場所

ミュンヘン

宮本大が世界への足がかりとした都市。ドイツの連邦州であるバイエルン州最大の都市であり、同州の州都である。師匠である由井にドイツを勧められた大は、単身この街へ向かい活動を始めた。

ミュンヘンの川沿い (みゅんへん)

渡独した宮本大の練習場所。落書きが多く人気は少ない。大は練習場所を探してたどり着き、毎日テナーサックスを練習した。

SUN YOUTH HOTEL (さん ゆーす ほてる)

渡独した宮本大が、最初に拠点とした宿。二段ベッドが2つ並んだ内装をしている。大は下段に泊まり、夜遅くまでドイツ語を勉強していた。

TIEF J

ミュンヘンにあるジャズバー。宮本大が渡独後、最初に飛び込んだジャズバーである。ステージをフロントに、上手にバーカウンターがあり、四人がけのテーブルが並んでいる。ミュージックチャージは4ユーロ。大が来店時には「ピアノ」と「ベース」のデュオが静かなジャズを奏でていた。その場にいた8人の客は拍手もアンコールもなく、その静けさに大は戸惑った。 大は店主に演奏を申し込むが、日本の有名なプレイヤーではないため、頑なに断られた。

JAZZ 555

ミュンヘンにあるジャズバー。宮本大が渡独後、2軒めに飛び込んだ店である。キャパシティは110~120席、ミュージックチャージは18ユーロの大きな店である。大が来た日は技術的に高い演奏をみせ、客席もほぼ満員だったがみんなが静かに聴いていた。大は客が引くのを待ち、店主に演奏を申し込んだが、「アジアのジャズを知らない」という理由で断られた。

mr.J's

ミュンヘンにあるジャズバー。キャパシティは10席、最低ミュージックチャージは3ユーロの小さな店である。店主は黒人。クリス・ヴェーバーが頼み込み、宮本大が渡独後初めてのコンサートを行った店である。その際に大は、ミュージックチャージを最高の10ユーロに設定して店主を驚かせた。コンサート終了後、店主は嬉しそうに次のライブを頼み、今後のミュンヘンでの大の演奏はこの店で行われることとなった。

前作

BLUE GIANT (ぶるーじゃいあんと)

のちにシリーズ化される『BLUE GIANT』シリーズ第1作。中学生時代にジャズに出会った少年・宮本大が、さまざまな人との出会いを経て、ジャズプレイヤーとして、人として成長していく様子を描く。小学館「... 関連ページ:BLUE GIANT

続編

BLUE GIANT EXPLORER (ぶるーじゃいあんとえくすぷろーらー)

『BLUE GIANT』『BLUE GIANT SUPREME』に続くシリーズ第3作。ヨーロッパから一時帰国した宮本大は、テナーサックスだけを手に、ジャズの本場であるアメリカへと旅立つ。西海岸のシアト... 関連ページ:BLUE GIANT EXPLORER

BLUE GIANT MOMENTUM (ぶるー じゃいあんと もめんたむ)

『BLUE GIANT』『BLUE GIANT SUPREME』『BLUE GIANT EXPLORER』に続くシリーズ第4作。舞台はアメリカのニューヨーク。カルテットとして歩み始めた宮本大(ダイ)た... 関連ページ:BLUE GIANT MOMENTUM

関連外部リンク

書誌情報

BLUE GIANT SUPREME 11巻 小学館〈ビッグ コミックス〉

第1巻

(2017-03-10発行、 978-4091894670)

第2巻

(2017-06-30発行、 978-4091895851)

第3巻

(2017-10-30発行、 978-4091897435)

第4巻

(2018-02-23発行、 978-4091898432)

第5巻

(2018-06-29発行、 978-4098600229)

第6巻

(2018-10-30発行、 978-4098601691)

第7巻

(2019-02-28発行、 978-4098602650)

第8巻

(2019-06-28発行、 978-4098603527)

第9巻

(2019-10-30発行、 978-4098604999)

第10巻

(2020-02-28発行、 978-4098605835)

第11巻

(2020-10-30発行、 978-4098608119)

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