概要・あらすじ
働かず、引きこもって爆弾を使った対戦型オンラインゲーム「BTOOOM!」に熱中していた坂本竜太。そんな彼はある日、知らない島の森の中で目を覚ます。なぜここに居るかもわからないまま、「BTOOOM!」を現実でやらされることになってしまう。島から脱出するには参加者を殺してチップを奪わなければならないが、坂本竜太はそのことをためらう。
そんな中、同じ考えの平清とヒミコに出会う。仲間とともに戦いながら、島を脱出するため、このゲームに関係しているゲーム版「BTOOOM!」の製作会社ティラノスジャパンの陰謀を探っていく。
登場人物・キャラクター
坂本 竜太 (さかもと りょうた)
22歳、B型、無職。部屋に引きこもり、オンラインゲームばかりしている青年。両親との仲がうまくいかず、母親に指名されてリアル版「BTOOOM!」に参加することとなる。小さいころに出会ったオンラインゲームの世界に魅了され、現実世界のゴタゴタから逃げるようにネット世界に没頭していく。ゲームの腕前は高く、いくつものゲームでワールドレコードをたたき出している。 ゲーム版「BTOOOM!」でも日本人唯一の世界TOP10入りしている。ゲーム内ではSAKAMOTOと名乗っている。現実とゲームの区別はついており、人を殺すデスゲームには否定的。ティラノスジャパンの飯田恒明とは先輩後輩の仲で、ゲーム版「BTOOOM!」のデバックを共に行っていた。
ヒミコ
15歳、B型、高校生。ゲーム版「BTOOOM!」でのハンドルネームはHIMIKO。本名はヘミリア。何度かレイプされそうになったことがあり、男性に対して嫌悪感を持っている。高校での友人たちを先輩に紹介したが、レイプされてしまう。ヒミコは1人逃げ出すが、そのことが原因で友人達に指名され、リアル版「BTOOOM!」に参加することとなる。 ゲーム版「BTOOOM!」内では、SAKAMOTO(坂本竜太)と結婚している。
織田 信隆 (おだ のぶたか)
22歳、AB型、飲食店経営。リアル版「BTOOOM!」の参加者。長髪とサングラス、左腕のタトゥーが特徴。坂本竜太とは高校時代の同級生で、仲がよかった。過去の悪行から、誰にリアル版「BTOOOM!」参加を指名されてもおかしくないといわれている。緻密な計算力と、高い身体能力を持つ。 また、大胆な作戦を実行する行動力もあり、他を圧倒している。
吉良 康介 (きら こうすけ)
14歳、AB型、中学生。リアル版「BTOOOM!」の参加者。父親から虐待を受けており、耐え切れなくなり家出する。最初は金に困り引ったくりをする程度だったが、次第に猟奇的になり、逮捕されるまでに3名の女性を殺害した。このことは報道されたので、誰にリアル版「BTOOOM!」参加を指名されたかは不明。 ゲーム版「BTOOOM!」の腕には自信を持っており、世界ランカーである坂本竜太をライバル視し、彼を倒すことが夢である。
平 清 (たいら きよし)
51歳、A型、不動産経営。リアル版「BTOOOM!」の参加者。家族には優しく接していたが、仕事では鬼のようで、法律の隙間をついてギリギリのことをしていた。そのため、誰から恨まれても不思議ではなく、誰にリアル版「BTOOOM!」参加を指名されたかは不明。関西弁の中年親父で、ゲーム版BTOOOM!のことは知らないが、思慮深い性格。
村崎 志紀 (むらさき しき)
39歳、O型、看護師。前回のリアル版「BTOOOM!」の生き残り。看護師として働いていた病院で医療ミスがあり、伊達政人に責任をなすりつけられて解雇されてしまう。さらにそのことが原因でリアル版「BTOOOM!」参加を指名されてしまう。前回のゲームで伊達政人にチップが付いた左腕を切り落とされたが、誰にも見つからず生き延びていた。
伊達 政人 (だて まさひと)
40歳、AB型、医師。前回のリアル版「BTOOOM!」をクリアしており、2回目の参加となる。前回のゲームで社会の闇に触れてしまい、医師を続ける気をなくしている。クリア時の多額の賞金で豪遊と快楽の日々を送っていたが、金を使い続けるうちに敵が増えていき、また島に連れてこられた。
木下 秀美 (きのした ひでみ)
19歳、A型、フリーター。リアル版「BTOOOM!」の参加者。たくさんの人から羨ましがられることに生きがいを感じる。元彼を自殺に追い込んだとして、周囲から非難された。誰にリアル版「BTOOOM!」参加を指名されたかは不明。ゲームでは織田信隆と行動を共にし、「ひでこ」と名前を間違えられてしまうが、最終的に「デコ」と呼ばれることになる。 その名の通り、おでこを出した髪型をしている。
鷹嘴 (たかのはし)
45歳、AB型、ゲームプランナー。ティラノスジャパンの取締役。ゲーム版「BTOOOM!」開発の中心メンバー。リアル版「BTOOOM!」を企画し、実際に行っている黒幕の1人。坂本竜太のことを、優秀なゲーマー、デバッガーとして高く評価している。
飯田 恒明 (いいだ つねあき)
24歳、A型、ゲームプログラマー。ティラノスジャパンの社員。坂本竜太の先輩で、彼にゲーム版「BTOOOM!」のデバッグをやらせていた。リアル版「BTOOOM!」にも関わっているが、内容の残虐さに反感を持っており、ゲームを失敗させるため裏で妨害している。
集団・組織
ティラノスジャパン
『BTOOOM!』に登場する会社。ゲーム版「 BTOOOM!」の制作会社。天才ゲームクリエイターの集団として名高い会社である。ゲーム版「 BTOOOM!」の中心開発メンバーとティラノスジャパンの幹部が中心となって、取締役の鷹嘴が企画したリアル版「BTOOOM!」を管理している。
その他キーワード
ゲーム版「BTOOOM!」 (げーむばんぶとぅーむ!)
『BTOOOM!』に登場するゲームソフト。全世界で300万本発売されているオンラインゲーム。BIMと呼ばれる性能の違うさまざまな爆弾を使い対戦する、バトルロイヤルアクションゲーム。対戦成績は世界ランキングに登録される。このゲームの設定が、そのままリアル版「BTOOOM!」に取り入れられている。
BIM (びむ)
ゲーム版BTOOOM!で使う爆弾だが、リアル版「BTOOOM!」でも使われている。それぞれ性能の異なる計8種類があり、参加者には最初に1人1種類、8個のBIMが支給される。リアル版「BTOOOM!」ではICチップと連動しており、生きている人間のBIMを勝手に使うことはできない。
ICチップ (あいしーちっぷ)
リアル版「BTOOOM!」参加者の左手の甲に埋め込まれている。島を脱出するには、このICチップを自分のものを含めて8個集める必要がある。ICチップは死亡するか、埋め込まれている部分を切り離さないと外れないようになっている。また、レーダーとしての機能があり、他の参加者の位置を知ることができる。
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