概要・あらすじ
主人公の山田紗依は、大手航空会社エアロニッポンラインの客室乗務員として働いている。しかし、入社2年目の彼女はまだ契約社員で、ガサツな性格から仕事では失敗が多い。そんな彼女が引き起こすドタバタや仕事に対する夢、職場での人間関係、恋愛などが描かれる。
登場人物・キャラクター
山田 紗依 (やまだ さえ)
航空会社エアロニッポンライン(ANL)で客室乗務員(CA)として働く女性。連載開始時は23歳、入社2年目で契約社員の状態。お調子者でガサツ、失敗が多い問題児だが、前向きで、CAという職業に対する自負はある。お金の使いどころが独特で、私服を買うより「心の鎧」となってくれる高い下着を買うことを優先する。 岡山県出身で、両親はコンビニを経営している。住居は蒲田にある会社の寮。部屋番号はB-805号室。後輩の菊池優花、先輩の田中恵とは特に仲が良く、プライベートな時間でも食事をともにしたりしている。
菊池 優花 (きくち ゆか)
航空会社エアロニッポンライン(ANL)で客室乗務員(CA)として働く女性。山田紗依の1年後輩で、紗依、田中恵とつるんでいることが多い。容姿は女性らしく可愛らしい感じで、愛想が良く、立ち回りがうまいが、二面性がある。結婚相手を見つけるためにCAをやっており、男性乗客から人気が高いが、「エコノミーの客は眼中にない」と言い切ったり、自分よりモテる女がいた場合、その女を排除しようと動く。
田中 恵 (たなか めぐみ)
航空会社エアロニッポンライン(ANL)で正社員の客室乗務員(CA)として働く女性。山田紗依の先輩。紗依とは仲が良く、菊池優花とともに3人で食事などをとることが多い。貯金が趣味というしっかりもので、結婚に興味はなく、男に依存するなんて理解不能、と言い切る。 自立した女性であろうとする傾向が見られる。京都出身で、実家は由緒ある料亭を営んでいる。オフの時は眼鏡をかけている。
二階堂 玲奈 (にかいどう れいな)
航空会社エアロニッポンライン(ANL)で客室乗務員(CA)として働く女性。山田紗依の2年後輩として入社してきた新人。元は外資系の大手商社トゥーボールズに勤めていたが、事情があり転職してきた。4ヶ国語を操る才媛。美貌、落ち着いた接客態度など、仕事の能力は申し分ないが、CAという職に対しては冷ややか 。 辺母木とは大学の同期。
辺母木 (へぼき)
航空会社エアロニッポンライン(ANL)で働く男性。山田紗依と同期で、客室系総合職の正社員。にこやかな好青年。男性クルーの客室乗務員として配属されてきた。仕事は丁寧だが、丁寧すぎて遅い場合があり、紗依の指導を受けることがある。学生時代ホテルでアルバイトをしていた経験から、客と触れ合うことのできる職業に好感を持った。 中国語、英語を操る。二階堂玲奈は大学の同期で、入社前からの知り合い。
伊集院 (いじゅういん)
航空会社エアロニッポンライン(ANL)で客室乗務員(CA)として働く女性。バブル期を経験した正社員のCAで、チーフパーサーを務める。立ち居振る舞いに対して厳しい指摘をするため「鬼のチーフ」と呼ばれている。平安時代の貴族のような小さな眉(麻呂眉)が特徴。
高岡 真 (たかおか しん)
航空会社エアロニッポンライン(ANL)でパイロットとして働く男性。副操縦士(コ・パイロット)を務める27歳。渋谷で山田紗依のメロンパンを踏みつぶしたことから知り合う。操縦する時は客室のことなど考えていない、CAはただのお茶汲みなど、チームワークを考えない発言をして紗依の反発を買う。 美形で女性にモテるが、どこか自己中心的なところがあり、いつも振られている。
栗田機長 (くりたきちょう)
航空会社エアロニッポンライン(ANL)でパイロットとして働く男性。機長を務める。明るいがおふざけが多く、妻帯者にもかかわらず隙あらば女性をくどく浮気者。世界中に愛人がいるという噂があるほどだが、山田紗依には言い寄ってこない。私服はダサいが、これは女性が寄ってこないよう妻がわざと着せているため。
佐野 司 (さの つかさ)
航空会社エアロニッポンライン(ANL)で働く男性。成田空港支店総務部人材開発チームのマネージャーを務める。眼鏡をかけた中年男性。抜き打ちチェックで山田紗依の乗務する飛行機に乗り込んだが、その接客のつたなさに厳重注意を与える。接客態度に関する規約を厳しく守ろうとするが、接客サービスの本質に関しては柔軟に捉えており、四角四面な判断はしない。 紗依と同じ岡山県出身で、ふたりで飲みに行った際、話が弾んだ。後に客室部部長となる。
酒々井 (しすい)
航空会社エアロニッポンライン(ANL)で整備士として働く男性。眼鏡をかけた中年男性。糸目の垂れ目で、常に笑顔のような穏やかな表情をしている。空港ロビーで見かけた山田紗依の体型を評価したことで知り合い、その後、紗依が屋上で休んでいた時に再会。 格納庫を見学させてくれ、仕事に対するプライドに関しての見解を述べた。
剣崎取締役 (けんざきとりしまりやく)
航空会社エアロニッポンライン(ANL)の取締役として働く男性。厳しい表情をした中年男性。会社を立て直すため、体質を改善させようと様々な施策を立てている。契約社員のCAを代わりのきくものとしか見ていない冷酷な一面がある。
柳沼 (やぎぬま)
航空会社エアロニッポンライン(ANL)で客室乗務員(CA)として働く女性。結婚を機に退職していたが、OG採用で現場に復帰。山田紗依と同じ飛行機に乗務する。表情は常に笑顔。紗依に、必要とされる人間である喜びや、笑顔の大切さを伝える。夫はIT企業の青年実業家。
MISOJI三姉妹 (みそじさんしまい)
航空会社エアロニッポンライン(ANL)で客室乗務員(CA)として働く30代の女性3名。常に3人で行動しているため、山田紗依たちからこの名で呼ばれている。プライドが高く意地悪で、怒ると倉庫に閉じ込めるなど、解りやすい嫌がらせをする。
集団・組織
エアロニッポンライン
『CAとお呼びっ!』に登場する航空会社。山田紗依たちが勤める。バブル期以降、大きく経営が悪化しており、120億もの赤字を出すほどになっているため、人員や経費の削減など、経営改革が進められている。