概要・あらすじ
オバケと人が共存するこうもり岬。オバケの少年パイフーは親友のアーポンと共に平和な日々を暮らしていた。しかし、ある日こうもり岬でオバケにだけ罹り、感染すると一月程で死亡してしまうという奇病・オバケ風邪が流行してしまう。パイフーは岬のみんなを救うため、友達のオバケホセ、アーポン、村はずれに住みついた強面の人間丸山真虎(マコリン)と共に、オバケ風邪の特効薬を遠くのミミズク山に住む魔女から貰う冒険の旅に出のだった。
登場人物・キャラクター
パイフー
悪戯好きで、元気いっぱいの少年。コアラ男の父親と吸血鬼の母親の間に生まれたハーフ。三秒以上十字架を見ると凶暴なコアラ男に変身し、丸いものを見て元の姿になるまで暴れ続ける。父親は町で暴れた為に、人間によって射殺されてしまった。こうもり岬にオバケ風邪が流行した時に、真っ先に特効薬を取りに行く役目を引き受けた。
ホセ
変身能力を持つオバケの子供でパイフーの親友。臆病で気が弱く、強引なパイフーに引き摺られがち。緊張すると放屁する癖がある。パイフーに連れられてオバケ風邪の特効薬を取りに行く旅に出る。
丸山 真虎 (まるやま まこ)
キツネ海岸に住む、体格が良くいかつい顔の男性。人殺しと噂されており、オバケたちからも恐れられていた。昔は活火山という四股名で活躍していた相撲取りで、圧倒的な強さで人気を博していた。しかし、ある日の取り組みで仲の悪かった横綱を蹴り飛ばしてしまい、打ちどころが悪く殺してしまう。 罪には問われなかったものの、自己嫌悪に陥ってしまいキツネ海岸でひっそりと生活していた。パイフーから魔女の薬を取りに行く手伝いを依頼され、報酬百万円で引き受ける。自分の名前の読み方が女っぽいことがコンプレックスで、パイフー達からマコリンと呼ばれるのを嫌がっている。
アーポン
髪の毛を逆立てたオバケの少年。こうもり岬小学校のケンカ王を目指し、パイフーをライバル視している。負けん気が強く、パイフーとホセが魔女を尋ねる旅に出ることを知るとほぼ強制的に参加した。
バロアバ
ミミズク山の麓にある森を住処とするオバケ。二振りの長剣を持ち、森を守るために侵入した物を排除している。ぷよぷよした体をしており、ピストルを含めたあらゆる攻撃が通用しないが、口笛を聞くと体が縮んでしまう。
魔女 (まじょ)
ミミズク山の頂上に住み、世界で唯一オバケ風邪の特効薬を作れる魔女。並外れた巨体の持ち主で体重が1.5トン程ある。最新のテクノロジーにも明るく、調合した薬をネット販売している。相撲取り現役時代の丸山真虎のファンであり、彼に自分を持ち上げることが出来たら薬代を無料にしようかと持ちかけた。
レオナルド
ミミズク山に住む魔女の付き人。筋骨たくましく、頭には角が生えている。力比べには自信があったが、丸山真虎が過去最強の力士活火山と知ると引き下がった。なぞなぞを好んでいるが、出題内容は稚拙。
医者の先生 (いしゃのせんせい)
こうもり岬で医者をしているオバケ。老齢であり、歯も抜け落ちてボケも進んでいる。魔女が通信販売で特効薬を売っていることを忘れ、パイフーにお使いを頼んでしまった。
パイフーのお母さん (ぱいふーのおかあさん)
若い女性の吸血鬼で、パイフーの母親。夫のコアラ男は、町で暴れていたところ人間によって射殺されており、女手一つでパイフーを育てている。パイフー達がオバケ風邪の薬を持って帰って来た時には、彼らをヒーローと呼び出迎えた。
その他キーワード
オバケ風邪 (おばけかぜ)
『COWA!』に登場する病気。オバケだけが感染し、罹ってしまった場合は一月ほどで死に至る難病。ミミズク山に住む魔女が作る薬だけが有効とされている。過去にこうもり岬で流行した際には大半のオバケが死亡した。