概要・あらすじ
泥沼のベトナム戦争に従事する、アメリカ陸軍特殊部隊所属の偵察チーム「キャット・シット・ワン」(猫の糞1号)。ベテランのパッキーを中心に、ラッツ、ボタスキーらメンバーは、地獄のテト攻勢を生き延び、さまざまな特殊作戦を遂行していく。
登場人物・キャラクター
パッキー
アメリカ陸軍特殊部隊隊員。MACV-SOG 5thSFG(南ベトナム軍事援助司令部特殊作戦グループ第5特殊部隊)所属。偵察チームキャット・シット・ワンの隊長。階級は軍曹を自称して階級章もつけていないが、実際には大尉。戦闘では冷静沈着かつ勇敢で、数々の特殊作戦を成功に導いている。 仲間を見捨てないことからヤードからの信頼も厚い。ラッツからは「楽天家」と評されている。ブーニーハットを常に被っている。
ラッツ
アメリカ陸軍特殊部隊隊員。MACV-SOG 5thSFG所属。キャット・シット・ワンのメンバー。階級は軍曹。ベトナム語に堪能で、チコらヤードとの通訳を担当している。ブロンクス出身。
ボタスキー
アメリカ陸軍特殊部隊隊員。MACV-SOG 5thSFG所属。キャット・シット・ワンのメンバー。通信担当。臆病な性格で、戦闘中によく弱音を漏らしている。アジア人嫌い。従軍前はフロリダの農園で働いていた。
チコ
ベトナムの少数山岳民族モンタ二ヤード(ヤード)の族長の息子。キャット・シット・ワンらと作戦を共にしている。
チャーリー・ベックウィズ
アメリカ陸軍所属。階級は少佐。アメリカ陸軍特殊部隊とヤードの偵察チームの指揮官で、パッキーらキャット・シット・ワンの上官。ベトナム戦争後はデルタフォースを率いた。
池田 (いけだ)
陸上自衛隊隊員。階級は大尉。非公式にベトナムに研修に来て、キャット・シット・ワンらの教示を受けた。
中村 (なかむら)
日本の陸上自衛隊隊員。階級は軍曹。池田の部下。作戦中たびたび致命的なヘマをしては、佐藤に殴られている。口癖は「クソ!いつか殺してやる」。ほか小林源文作品にも頻繁に登場する。モデルは小林源文の元アシスタント中村正徳。
佐藤 (さとう)
日本の陸上自衛隊隊員。階級は中尉。池田の部下。使えない中村をしばしば殴っている。ほか小林源文作品にも頻繁に登場する。モデルは作家の佐藤大輔。
エルモア
第一騎兵師団第5ラビットフォース所属。階級は少佐。『地獄の黙示録』の登場人物キルゴア中佐と同じくキャバルリーハットを被っている。
ジュリアン
南ベトナムの農園の地主。フランス人の上流社会の中では名士として通っている。インドシナ戦争開戦当時から共産側についており、南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)で、兵を率いている。
マオ大人 (まおたーれん)
雑多な人種からなる集団国際反共十字軍のリーダー。中国系。麻薬の密輸や軍事物資の横流しで荒稼ぎしている。