概要・あらすじ
西暦1997年、「コンパイラ」、「アセンブラ」という2人の女性が空から降ってきた。練馬区に住む五十嵐兄弟が彼女たちを発見し、家に連れて帰る。彼女たちは、電次元から来た「ルーチン」という存在で、互いに競い合って、勝ったものが地球征服をするという使命を帯びていた。
登場人物・キャラクター
コンパイラ
電次元と呼ばれる異次元からやってきた「ルーチン」と呼ばれる一族の女性。こめかみの部分にスリットが付いており、そこにディスクを入れると様々な能力を発揮する。「破壊」を司り、地球征服をするために送りこまれた。しかし、五十嵐家で居候生活をしているうちに遊ぶことに熱中してしまう。ウェーブがかかったロングヘアーでスタイルは抜群。 性格は勝気で、自分が楽しければ周りはどうでもいい。那智のことを気に入っている。
アセンブラ
電次元と呼ばれる異次元からコンパイラと共にやってきた「ルーチン」と呼ばれる一族の女性。コンパイラと同様、こめかみ部分のスリットにディスクを挿すと能力を発揮する。「創造」を司り、コンパイラと共に地球征服をするために電次元から送りこまれたが、対戦の途中にかばってもらったと勘違いし、淑のことが好きになってしまう。 淑をケガさせたことにより、地球征服のゲームの無効を宣言した。外見は高校生くらいで、髪は肩くらいまでの長さのストレート。淑に好かれるために、素直で優しい乙女設定のディスクを使用している。
五十嵐 那智 (いがらし なち)
淑の兄。コンパイラとアセンブラが電次元から送り込まれた時に、空から降ってきた場面に居合わせた男性。おもしろいことが大好きで、コンパイラたちのことも楽しいことが起こりそうだという理由だけで自宅に連れて帰った。コンパイラが地球征服を目的にやって来たことを知り、自分もテレビ中継されて目立ちたいために協力する。 職業はゲームプログラマー。外見はカッコイイ男だが、中身は目立ちたがり屋で破天荒。現在、両親は別居中で、父親は海外出張中のため、兄弟2人で暮らしている。
五十嵐 淑 (いがらし とし)
那智の弟。高校生。変わり者が多い周囲の中で、一番の常識人。あまり女の子に免疫がなく、全裸で訪れたコンパイラたちの姿を見て鼻血を出してしまう。少し体も弱い。優しい性格で、突然やってきたコンパイラたちを受け入れるが、楽天家すぎる那智に我慢できないことが多い。アセンブラに告白されるも、天堂寺恵という彼女がいるため、断っている。
インタプリタ
コンパイラたちと同じく、電次元からやってきた「ルーチン」と呼ばれる一族の女性。アセンブラが地球征服のゲームの無効を宣言した瞬間、その場に姿を現した。コンパイラとアセンブラには友好的で、様々な場面で手助けをしており、「中和」を司っている。ルーチンはみな水に弱いのだが、コンパイラは地球に雨が降ることを知らなかった。 雨に濡れたコンパイラは地球征服の途中で倒れてしまうが、インタプリタはルーチンの能力でコンパイラを五十嵐家までシフトさせて助けた。那智のことを気に入っている。わかりにくい名前のせいか、名前をもじったボケにノリツッコミで応えるノリの良さを持っている。
バイアス
地球征服に失敗したコンパイラとアセンブラを消去するため、電次元から送り込まれたルーチンの一族の男性。筋肉がついた体で、黒髪・真ん中分けの髪型をしている。コンパイラに完敗してからは、姑息な手段で嫌がらせをしようと考えていたところ、全裸で騒いでいたため、警察に捕まってしまう。 その後も、なぜか服は着ず、ディレクトリと共に全裸で行動している。那智の手でロケットと共に宇宙に飛ばされた後、バイアスHGと名乗り、「パワーアップした」と自称し、ふたたびコンパイラたちを消去するために姿を現す。
ディレクトリ
地球征服に失敗したコンパイラとアセンブラを消去するため、バイアスと一緒に電次元から送り込まれたルーチンの一族の男性。筋肉質で短髪。バイアスとはコンビで、頭は良くないが、電次元ではエリートらしい。那智の手でロケットと共に宇宙に飛ばされた後、ディレクトリEXと名乗り、ふたたびコンパイラたちを消去するために姿を現す。
佐々木 (ささき)
暴力団鬼瓦組の構成員。なぜか那智のいる場所に居合わせることが多く、いちゃもんをつけて絡んでくる。高速を走る走り屋でもあり、「首都高の紅伝説」として、青のRX-7を乗りこなす。ジャガーXRJ-15を乗りこなす那智に勝負を挑み、圧勝するが、コンパイラに泣きつきパワーアップした那智に完敗する。 さらに、麻雀にハマった那智が訪れた雀荘でも遭遇。対戦した。
天堂寺 恵 (てんどうじ めぐみ)
淑の高校のクラスメイトで彼女。財閥のお嬢様で、執事を勝手に「パーカー」と呼んでいる。美人でワガママ。嫉妬深く、五十嵐家に居候しているアセンブラを目の敵にし、淑を巡ってバトルを繰り広げる。淑の前だけ「~ですの」と語尾に付け、かわいい女の子を演じている。5人の兄がいて、財閥が所有しているスーパー兵器を操り、恵のワガママを聞いてあげている。
五十嵐 土鬼 (いがらし どき)
貿易商を営む那智と淑の父親。那智以上に破天荒な人柄で、女性にも手が早い。海外出張中は、天然記念物のシーラカンスやロケットなど困ったお土産を送ってくる。那智は父親から迫害といじめを受け続けたせいで、今の性格になったと毛嫌いしている。
デバック
地球征服に失敗したコンパイラとアセンブラを消去するため、電次元から送り込まれたルーチンの一族の男性。彼の言うボケにツッコむと、周りの空間のバランスが崩れ、爆発するという技を持つ。自称「最強の敵」。
白コンパイラ (しろこんぱいら)
コンパイラのオリジナル。コンパイラと外見はそっくりだが、髪の色が白い。地球に来たコンパイラは彼女のレプリカで、地球に送りこまれる直前に彼女を襲って入れ替わった。性格はコンパイラそのもの。勝気でズル賢い。コンパイラを倒し、改めてアセンブラとゲームで地球征服を試みる。
鬼門院 花子 (きもんいん はなこ)
那智と淑の母親。いつも和服で、しゃべると語尾に「ザマス」を付ける。旦那の五十嵐土鬼を異様に嫌っており、そっくりな那智のことも毛嫌いしている。発言に迫力があり、那智すらも黙ってしまうほど。自分に似ている淑だけかわいがっており、自分が引き取ろうと五十嵐家にやって来た。 淑と一緒にいたアセンブラを気に入り、自分についてくるよう淑への説得を彼女に頼んだ。
場所
練馬区 (ねりまく)
五十嵐家がある東京都23区のひとつ。コンパイラたちが暴れまわることにより、何度も破壊の危機に陥っているが、アセンブラの創造の力で何もなかったことになっている。