JUMBO MAX

JUMBO MAX

『地雷震』『スカイハイ』他で知られる、高橋ツトムの連載作品。神奈川県小田原市を舞台に、薬局経営者の建男が幻のED薬「ジャンボマックス」の密造に巻き込まれる物語。妻の妊娠を知らされた建男は、EDに悩んでいたことから妻への疑念を抱く。そんなある日、偶然入手したED薬の効果に衝撃を受けた建男は、帝都大の鹿子の協力を得て、スーパーED薬「ジャンボマックス」の製造に成功する。しかし、ED薬の使用で死者が出たことから鹿子らの脅迫を受け、「ジャンボマックス」の密売に加担することになる。本作は、ED薬、愛、犯罪が絡んだ、新しいタイプのクライム・ストーリーである。幻のED薬の再現と製造を試みた純粋な男が、犯罪に巻き込まれていく悲喜劇を描いている。小学館「ビッグコミック」2020年9号から連載。

正式名称
JUMBO MAX
ふりがな
じゃんぼ まっくす
作者
ジャンル
その他医療・福祉・社会
 
犯罪
レーベル
ビッグ コミックス(小学館)
巻数
既刊14巻
関連商品
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作品の概要

基本情報

『地雷震』『スカイハイ』他で知られる、高橋ツトムの連載作品。

要旨と舞台設定

神奈川県小田原市を舞台に、薬局経営者の曽根建男が幻のED薬「ジャンボマックス」の密造に巻き込まれ、組織犯罪や警察との攻防を繰り広げる物語である。薬局経営者という立場と医薬品の専門知識が物語の重要な要素となっている。

ストーリー展開

妻の妊娠を知らされた建男は、EDに悩んでいたことから妻への疑念を抱く。そんなある日、偶然入手したED薬の効果に衝撃を受けた建男は、薬の再現を決意。帝都大の宝生鹿子の協力もあり、スーパーED薬「ジャンボマックス」の製造に成功する。しかし、「ジャンボマックス」の使用で死者が出たことから鹿子らの脅迫を受け、「ジャンボマックス」の密売という犯罪に加担することになる。

ジャンル的特徴と位置づけ

本作は、幻のED薬の再現と製造を試みた純粋な男が、犯罪に巻き込まれていく悲喜劇を描いた、新しいタイプのクライム・ストーリーである。

連載状況

小学館「ビッグコミック」2020年9号から連載。

あらすじ

薬局とアパートを経営する53歳のさえない中年、曽根建男。彼は、免停の講習に出かけた際、あかねという美人と出会う。そして3か月の交際の末、彼女と結婚することになった。あかねはバツイチで子持ちながら、建男より年下の美人である。愛する妻、義理の娘と穏やかな日々を過ごしていた建男は、妻から妊娠の報告を受ける。結婚パーティーの夜、泥酔して寝たときの子供だと妻は言うが、建男には信じることができなかった。なぜなら、彼は53年間、一度も勃起を経験したことがなかったからだ。それ以来、幸せな日々から一転、建男は悶々とした日々を送ることになる。そんなある日、建男は須磨岡貢郎という男性と待ち合わせて、自分が所有するアパートの一室に向かう。そこの借主は須磨岡の娘であり、家賃を3か月滞納したうえ失踪していた。部屋は足の踏み場もないほど散らかっていた。須磨岡は部屋の解約を申し入れ、後片付けまで建男に押し付ける。部屋に置いてあったED治療薬13錠を建男に渡し、「それをあげるからカンベン」といって、さっさと立ち去ってしまったのだ。それからしばらくして、須磨岡が再び建男を訪ねてきた。先日渡したED薬を引き取りたいという。どうやら、その薬はただのシロモノではないらしい。結局、須磨岡は1錠だけを建男に残し、薬を持ち去る。バイアグラをはじめ、ED薬の効果を信じていない建男だったが、試しにその薬を飲んでみた。すると、これまで経験したことのない感覚に襲われ、建男は人生で初めて勃起した。薬の成分を知りたいと考えた建男は、須磨岡の娘を探し当て、話を聞くことに成功する。須磨岡の娘が言うには、その薬は中国の薬屋が個人で作った「幻のED薬」で、もう世の中に出回っていないという。それを聞いた建男は、薬の成分を解析し、一生分のED薬を作ろうと決意した。

登場人物・キャラクター

曽根 建男 (そね たてお)

53歳の中年男性。肥満体型と短髪のオールバックが特徴。両親から受け継いだ薬局と築40年のアパートの経営をしている。妻の曽根あかねと免停の講習で出会い、3か月の交際を経て結婚。妻と義理の娘の三人暮らしを始める。53年間、一度も勃起したことがないのに、妻の妊娠の報せを受けてショックを受ける。ひょんなことから手に入れた「幻のED薬」で、人生初の勃起を経験。薬の成分を解析して、一生分のED薬を作ろうと決意する。一緒にED薬作りを行う須磨岡貢郎からは「たてポン」と呼ばれている。

曽根 あかね (そね あかね)

曽根建男の妻。建男とは再婚で、年頃の娘が一人いる。学生時代は、学校中の男性の憧れであったほどの美人。免停の講習で建男と出会い、3か月の交際を経て結婚。結婚後3か月、建男に妊娠の報告をする。

須磨岡 貢郎 (すまおか みつろう)

53歳の中年男性。細身で、丸眼鏡とハゲ頭が特徴。とらえどころのない、胡散(うさん)臭い人物。曽根建男が経営するアパートに娘が住んでいたことが縁で、建男と知り合う。娘が所有していた「幻のED薬」13錠のうち、1錠を建男に渡す。建男が薬の成分を分析してED薬を作ろうとしていることを知り、金目当てで建男に協力する。建男のことを「たてポン」と呼ぶ。

書誌情報

JUMBO MAX 14巻 小学館〈ビッグ コミックス〉

第1巻

(2020-11-30発行、978-4098607624)

第2巻

(2021-03-30発行、978-4098610051)

第3巻

(2021-07-30発行、978-4098611140)

第4巻

(2021-11-30発行、978-4098611966)

第5巻

(2022-03-30発行、978-4098612666)

第6巻

(2022-07-29発行、978-4098613892)

第7巻

(2022-12-28発行、978-4098614950)

第8巻

(2023-04-28発行、978-4098616985)

第9巻

(2023-09-28発行、978-4098625307)

第10巻

(2024-02-29発行、978-4098627158)

第11巻

(2024-06-28発行、978-4098627844)

第12巻

(2024-11-28発行、978-4098631087)

第13巻

(2025-03-28発行、978-4098632336)

第14巻

(2025-08-29発行、978-4098635412)

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