概要・あらすじ
黄葉菜花は、運動が不得手な中学3年生の女の子。彼女は8年前、五行町の商店街を車で通りかかった際、陥没事故に巻き込まれた。彼女の両親はその事故で亡くなったが、菜花は車外で血まみれで発見され、一命をとりとめたのだ。ある日、今はシャッター街となっている商店街にユーレイが出るという噂が流れ、菜花はなんとなく事故現場を再び訪れた。なにかの物音に気づいた菜花は、商店街の奥へと足を踏み入れる。すると、空間がグニャッと曲がった感覚があり、大正時代のような町並みが眼前に現れた。しかも、歩いている人々は、体が透けていた。そこで突然、菜花はカマキリの化け物に襲われる。菜花は腕を斬られるが、その返り血が化け物の体を溶かした。逃げ出す化け物にとどめを刺したのは、長髪の少年、摩緒だった。右腕を切断された菜花は、そのまま失神。しかし、目を覚ましたときにはその右腕はくっついていた。傷を治したのは摩緒だという。彼は菜花に、「なぜ戦わなかったのか」と問う。そして、菜花のことを、カマキリの化け物より格上の「妖(あやかし)」だろうと言った。わけが分からずその場を立ち去った菜花は、現代に戻ることができた。自分の世界に戻った菜花だが、なぜか超人的な身体能力が身についていた。不思議に思った菜花は、再びシャッター街から大正時代の異世界へ。摩緒と再会した菜花は、彼が陰陽師で、「猫鬼(びょうき)」という妖怪に呪われているのだという。そしてどうやら、菜花も幼少時の事故の際、「猫鬼」と出会って呪われているらしい。こうして、同じ宿命を背負った二人は、猫鬼を探すために、共に闘うことになったのだ。
登場人物・キャラクター
黄葉 菜花 (きば なのか)
中学3年生の女子。ショートカットが特徴。小学校1年生のときに、地元商店街の陥没事故に遭遇し、両親を亡くす。以来、祖父とお手伝いさんの三人暮らし。ある日、事故現場を訪れた際、異世界に迷い込み、そこで陰陽師の摩緒に出会い、「猫鬼」という強力な妖(あやかし)のことを知る。事故の際、猫鬼と出会い、その血を浴びて呪いを受け、妖力を得た。
摩緒 (まお)
陰陽師の少年。前髪の半分が白髪になっている。また左目の下と背中に大きな傷を持つ。師匠を殺し、宝物殿の秘伝書を喰った「猫鬼」という妖(あやかし)と戦った際、猫鬼の呪いを受ける。猫鬼の器にされそうになり、その首をはねて逃れるが、体は融合してしまう。そのため、妖力と不死の寿命を得て、900年以上を生きている。戦いに終止符を打つために、猫鬼を探し求める。
書誌情報
MAO 22巻 小学館〈少年サンデーコミックス〉
第1巻
(2019-09-20発行、 978-4091293107)
第2巻
(2019-11-20発行、 978-4091294463)
第3巻
(2020-01-19発行、 978-4091295477)
第4巻
(2020-05-20発行、 978-4098500789)
第5巻
(2020-08-20発行、 978-4098501748)
第6巻
(2020-10-20発行、 978-4098502660)
第7巻
(2021-01-20発行、 978-4098503858)
第8巻
(2021-03-19発行、 978-4098503957)
第9巻
(2021-07-19発行、 978-4098505319)
第10巻
(2021-10-18発行、 978-4098507238)
第11巻
(2022-01-18発行、 978-4098508679)
第12巻
(2022-03-17発行、 978-4098510085)
第13巻
(2022-06-17発行、 978-4098511518)
第14巻
(2022-10-12発行、 978-4098512621)
第15巻
(2023-01-18発行、 978-4098515349)
第16巻
(2023-04-18発行、 978-4098520299)
第17巻
(2023-08-18発行、 978-4098526147)
第18巻
(2023-11-17発行、 978-4098530120)
第19巻
(2024-02-16発行、 978-4098531127)
第20巻
(2024-05-17発行、 978-4098532940)
第21巻
(2024-08-17発行、 978-4098535453)
第22巻
(2024-11-18発行、 978-4098536795)