概要・あらすじ
西暦202X年、内燃機関を動力とする自動車は世界中で生産を中止していた。一部の発展途上国を除き、化石燃料を動力とする燃料自動車は、急激なスピードで路上から姿を消しつつあった。そんな中、日本で開催されるようになっていた燃料自動車のみを対象にした公道レースイベントMFGは、世界中にネット配信され、人気を博していた。イギリスの有名なレーシングスクールを卒業した、英国人と日本人のハーフの青年カナタ・リヴィントン(片桐夏向)は、MFGの予選最終日に出走するために来日し、母親の知人である西園寺氏の家に居候することになる。
来日には行方不明になった父親を探すという目的もあったカナタは、西園寺氏の娘である西園寺恋に手伝ってもらうが、手がかりがつかめないまま予選最終日を迎えることになる。
来日からわずか数日で出走することになったカナタだが、出走後は意外な好成績をおさめ、レース中にも注目を集めることになる。
テレビアニメ
2023年テレビアニメ化。10月1日よりTOKYO MXほかにて放送。アニメーション制作はFelixFilm、CGアニメーション制作はFelixFilmおよびdirectrain。主人公のカナタ・リヴィントン(片桐夏向)を内田雄馬、西園寺恋を佐倉綾音が演じる。
登場人物・キャラクター
カナタ・リヴィントン (かなたりゔぃんとん)
英国人と日本人のハーフの青年。19歳。物静かで落ち着いた性格の持ち主。イギリスの有名なレーシングスクールを卒業して、日本で開催されているMFGの予選最終日に出走するため来日し、西園寺恋の家に居候している。母親から教わって、日本語は話せるものの、漢字を読むのは苦手。来日にはレース以外にも、行方不明になっている父親を探すという目的もある。 父親に自分の存在をアピールするためか、MFG予選には父方姓の「片桐夏向」でエントリーしている。搭乗車両は赤いボディカラーのトヨタ86で、カーナンバーも86号車。
西園寺 恋 (さいおんじ れん)
神奈川県藤沢市に住む17歳の少女。父親の知人の息子カナタ・リヴィントンと同居することになる。「男は中身で選ぶ」と友人には豪語していたが、家に現れたカナタを見て一目惚れしてしまう。カナタが父親を探していることを知って、父親探しに協力しようとする。今年からMFGでのキャンペーンガール「MFGエンジェル」のバイトをしており、「エンジェル7」を名乗っているが、高校生ということもあってプロフィールは非公開。 カナタにもバイトのことは内緒にしている。
相葉 瞬 (あいば しゅん)
24歳の男性で、MFGに出走しているレーサー。愛車は日産GT-R NISMO(R35)でカーナンバーは9号車。昨年度の出場者の中で、国産車で唯一ランキングトップ10入りしたことで注目を集めている。予選第1日目に出走し、2位でフィニッシュ。予選の際に出会った「MFGエンジェル」のエンジェル7に一目惚れし、強引なアタックを繰り返しているが名前も教えてもらえていない。 エントリーのため書類手続きにMFG事務所を訪れたカナタ・リヴィントンと偶然出会う。日本に不慣れそうなカナタを見て不安に思うが、カナタの素直さを知って何かと面倒を見ようとする。
オガタ
車検工場を営む中年男性。西園寺恋の父親の知人。恋の父親から頼まれ、MFG予選に参加するカナタ・リヴィントンのことを全面的にサポートしている。カナタがMFG予選にて搭乗したトヨタ86は、以前自分が乗っていたもので、MFGにも出場したことがあるが、「MFGで活躍できるほど戦闘力のあるクルマじゃない」と評価している。
その他キーワード
MFG
日本で開催されている、燃料自動車のみを対象にした公道レースイベント。レースは世界中にネット配信されており、各国でも人気を博している。レギュレーションは車体重量に対するタイヤの重量の比率「グリップウエイトレシオ」を均一化することのみとなっている。考案者はエグゼクティブオーガナイザーの「リョウ・タカハシ」と呼ばれる人物とされているが、表舞台に立つことはなく、経歴などは謎に包まれている。 予選は神奈川県小田原市の公道上で開催され、1周40.8キロのタイムアタック形式で行われる。300台以上ものエントリーの中、決勝に進めるのはわずか15台のみ。
書誌情報
MFゴースト 21巻 講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉
第1巻
(2018-01-05発行、 978-4065107072)
第2巻
(2018-05-07発行、 978-4065114513)
第3巻
(2018-09-06発行、 978-4065128190)
第4巻
(2019-01-04発行、 978-4065141601)
第5巻
(2019-05-07発行、 978-4065154595)
第6巻
(2019-09-06発行、 978-4065169377)
第7巻
(2020-01-06発行、 978-4065182123)
第8巻
(2020-05-07発行、 978-4065195390)
第9巻
(2020-09-04発行、 978-4065206867)
第10巻
(2021-01-06発行、 978-4065220139)
第11巻
(2021-05-06発行、 978-4065233344)
第12巻
(2021-09-06発行、 978-4065247464)
第13巻
(2022-01-06発行、 978-4065264775)
第14巻
(2022-05-06発行、 978-4065277782)
第15巻
(2022-09-06発行、 978-4065290705)
第16巻
(2023-02-06発行、 978-4065303832)
第17巻
(2023-06-06発行、 978-4065320297)
第18巻
(2023-10-05発行、 978-4065333709)
第19巻
(2024-02-06発行、 978-4065345993)
第20巻
(2024-06-06発行、 978-4065358269)
第21巻
(2024-10-04発行、 978-4065372609)