MONSTER

MONSTER

ドイツからチェコを舞台に、実験によって生み出された恐るべき連続殺人鬼の青年・ヨハン・リーベルトと、その凶行を食い止めようとする若き脳外科医・テンマとの死闘を描いたサスペンス漫画。第3回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞。第46回小学館漫画賞青年一般部門を受賞。

概要

ドイツのアイスラー記念病院に勤務する日本人脳外科医・天馬賢三(テンマ)は、ある日、頭部を撃たれて搬送されてきた少年・ヨハン・リーベルトの手術を担当し、その命を救う。だがこの際、自分たちの利益のために市長の手術を優先しろという院長の指示を無視したことで病院内での地位を失い、出世コースから外されてしまう。

人の命を金ではかる院長たちのやり方に激怒し、思わず「あんな奴、死んだほうがマシだ!!」と口走るテンマ。すると、ほどなく本当に院長、外科部長、脳外科チーフが相次いで毒殺される事件が発生。同時に、入院中だったヨハンと彼の双子の妹アンナ・リーベルト(ニナ・フォルトナー)が病院から失踪してしまう。一体誰が院長たちを殺害したのか? 真相が明らかにならぬまま、再び医師としての日常へと戻ったテンマ

それから9年後、テンマは思わぬ形で、かつて自分が命を救った少年ヨハンと再会を果たす。そこで実はヨハンは恐るべき殺人鬼であり、彼こそが院長たちを毒殺した犯人であったことを知る。

登場人物・キャラクター

主人公

ドイツのデュッセルドルフにあるアイスラー記念病院に勤務する男性。デュッセルドルフ大学医学部卒。天才的な腕を持つ優秀な脳外科医。誠実な人柄で、医師として人の命を救うことに強い情熱を持ち、病院の患者たちか... 関連ページ:天馬 賢三

アンナ・リーベルトの双子の兄。冷酷無比な殺人鬼。他人の心のスキに入り込む術を備え、他人をコントロールしては次々と殺人を行わせた。妹のアンナ(ニナ・フォルトナー)とともに、旧チェコスロバキアの秘密警察の... 関連ページ:ヨハン・リーベルト

ヨハン・リーベルトの双子の妹。殺人鬼であるヨハンの凶行を止めるため、その行方を追う。幼少の頃に1度、ヨハンを拳銃で撃ち、殺そうとしたが、搬送された病院の天才医師・テンマによってヨハンは助けられてしまう... 関連ページ:アンナ・リーベルト

BKA(ドイツ連邦捜査局)の男性警部。犯人の心の中に入り込み、犯人になりきることで行動を割り出していくという捜査手法を用い、関わったすべての事件を解決に導いた。驚異的な記憶力の持ち主で、キーボードを打... 関連ページ:ハインリッヒ・ルンゲ

アイスラー記念病院の院長の娘。高飛車な性格で、男性についてはなによりも地位や肩書きにこだわる。テンマの婚約者であったが、テンマが院長の命令を無視してヨハン・リーベルトの手術を優先し、病院内での地位を失... 関連ページ:エヴァ・ハイネマン

511キンダーハイムの元スタッフであるハルトマンのもとで、里子として暮らしていた少年。第二のヨハン・リーベルトをつくろうとしたハルトマンに虐待を受けていたが、テンマに助けられた。以降、テンマを慕い、一... 関連ページ:ディーター

コソ泥の男性。ヨハン・リーベルトの養父母で、その後に殺害されたシュプリンガー邸に空き巣に入った際に、偶然テンマと出会い、逃走中のテンマにもぐりの医者の仕事を仲介した。金にがめつい悪人だが、人殺しなどの... 関連ページ:オットー・ヘッケル

フランクフルト極右界の大物とされる男性。赤ん坊は通称で、本名は不明。ヨハン・リーベルトを第二のアドルフ・ヒトラーとして自分たちの組織のリーダーに迎え入れようと考え、そのためにアンナ・リーベルト(ニナ・... 関連ページ:赤ん坊

旧ドイツの将校である男性。ドイツとチェコの国境をさまよっていた幼いヨハン・リーベルトとアンナ・リーベルト(ニナ・フォルトナー)を保護し、ふたりの名付け親となった。ヨハンの才能にいちはやく気付き、511... 関連ページ:ヘルムート・ヴォルフ

511キンダーハイム出身の男性。以前は旧東ドイツのスパイとして活動しており、統一後はフリージャーナリストとして自身のルーツである511キンダーハイムの調査を行っていた。スパイ時代に妻子を持つが、事故で... 関連ページ:ヴォルフガング・グリマー

犯罪心理学者の第一人者として活躍する男性。結婚していたが、犯罪者の精神分析にのめり込み過ぎたことが原因で離婚されている。テンマの大学時代の同級生で、日本から転校してきたテンマに成績トップの座を奪われた... 関連ページ:ルーディ・ギーレン

マンハイム署の刑事。相棒のメスナーとともに押収した麻薬の横流しに手を染めており、そのことを身元を隠したヨハン・リーベルトに脅され、アンナ・リーベルト(ニナ・フォルトナー)の養父母であったフォルトナー夫... 関連ページ:ミュラー

プロの殺し屋である男性。511キンダーハイムの出身者。ヨハン・リーベルトを崇拝しており、ヨハンの存在を知る人物を次々と抹殺する。アンナ・リーベルト(ニナ・フォルトナー)の養父母殺しの犯人であるミュラー... 関連ページ:アドルフ・ラインハルト

ミュンヘン大学の経済学部経営学科に在籍する男子学生。幼い頃に娼婦をしていた母・マルゴット・ランガーと別れ、いろいろな養父母の元を転々として育った。実の父親はバイエルン州の経済界の大物であるハンス・ゲオ... 関連ページ:カール・シューバルト

ミュンヘン大学で文化人類学を専攻する女学生。好奇心旺盛で、いろいろな情報を調べることが得意。バイエルン州の経済界の大物であるハンス・ゲオルグ・シューバルトの身の回りの世話をするアルバイトをしており、同... 関連ページ:ロッテ・フランク

大富豪の老紳士。電話1本でドイツ中の企業の株を自在に操作すると言われる、バイエルン州経済界の大物で、バイエルンの吸血鬼との異名を持つ。大学は行かず、独学で現在の財を築いた。老齢のためほとんど目が見えず... 関連ページ:ハンス・ゲオルグ・シューバルト

私立探偵の男性。元はミュンヘン署の刑事で、ヨハン・リーベルトの起こしたアイスラー記念病院での殺人事件なども担当していた。正義感の強い真面目な性格だが、それ故に犯人を追いきれない自分に苛立ち、酒に溺れる... 関連ページ:リヒァルト・ブラウン

精神分析医の男性。かつて国境警察の警察医だった経歴も持つ。テンマの大学時代の恩師であり、現在は心理療法センターを開いている。患者であった私立探偵のリヒァルト・ブラウンとの交流を通じて、大富豪のハンス・... 関連ページ:ユーリウス・ライヒワイン

洗脳の専門家で、かつて511キンダーハイムで院長をしていた男性。ベルリンの壁崩壊後はチェコへと亡命し、ペドロフと名乗り、身分を偽って生活する。プラハで無許可の孤児院を経営していたが、非人道的な実験を行... 関連ページ:ラインハルト・ビーアマン

チェコのプラハ署の若手刑事である青年。両親は離婚し、女手ひとつで育ててくれた母親のことを愛している。尊敬していた上司・ゼーマンの死をきっかけに、ゼーマンが裏で汚職を行っていたこと、さらにプラハ警察と旧... 関連ページ:ヤン・スーク

弁護士の男性。次々と冤罪事件を暴き、一躍法曹界の寵児となった腕利き弁護士。逮捕されたテンマの弁護を請け負う。父親のシュテファンは東西冷戦時代にスパイ容疑で逮捕され、禁固刑を受けて獄死した。そのせいで幼... 関連ページ:フリッツ・ヴァーデマン

過去12回もの脱獄歴を持つ囚人。逮捕されたテンマとデュッセルドルフ警察庁の留置場で知り合う。仮病が得意で、病人のふりをして現金輸送車の前に倒れ、相手が驚いて車から出てきたところを、拳銃を持った仲間たち... 関連ページ:ギュンター・ミルヒ

ドレスデン大学の教授である男性。ヨハン・リーベルトをリーダーに511キンダーハイム出身のエリートたちを統率させることを目論む闇の組織の4人の指導者のひとり。ヨハンをアドルフ・ヒトラー以上の人物と崇拝し... 関連ページ:ギュンター・ゲーデリッツ

ヨハン・リーベルトをリーダーに511キンダーハイム出身のエリートたちを統率させることを目論む闇の組織の4人の指導者のひとり。ヨハン・リーベルトの顔を知るエヴァを使って、ヨハンを見つけ出させた。子供の頃... 関連ページ:ペトル・チャペック

欧州屈指の財閥ジーヴァーニッヒ家の御曹司である青年。ヨハン・リーベルトをリーダーに511キンダーハイム出身のエリートたちを統率させることを目論む闇の組織の4人の指導者のひとり。もともとは父親のエルネス... 関連ページ:クリストフ・ジーヴァーニッヒ

フランクフルト極右界の大物・赤ん坊の部下である男性。闇の組織の指導者・ペトル・チャペックの命令で、ヨハン・リーベルトの顔を確認する役目を与えられたエヴァの護衛を命じられる。アルコールと女絡みの仕事が嫌... 関連ページ:マルティン・レースト

旧チェコスロバキア秘密警察の元大尉であった男性。ヤロミールという息子がいる。心理学者・脳外科医であり、エミル・シェーベ、ヤコブ・ファロベック、ヘルムート・フォス等、幾つものペンネームを持つ絵本作家でも... 関連ページ:クラウス・ポッペ

旧チェコスロバキアの秘密警察の大尉であったフランツ・ボナパルタの息子。彼自身も朗読会の生徒のひとりだったが、父から優秀な生徒ではないと言い渡され、赤いバラの屋敷から締め出された。その後、プラハで売れな... 関連ページ:ヤロミール・リプスキー

場所

赤いバラの屋敷

『MONSTER』に登場する施設。旧チェコスロバキアにある屋敷。フランツ・ボナパルタによる優秀な兵士をつくるための実験場で、「朗読会」と称し、自身の絵本を使った子供の人格改造実験が行われていた。 関連ページ:赤いバラの屋敷

511キンダーハイム

『MONSTER』に登場する施設。旧東ドイツのベルリンにあった特殊な孤児院。厚生省と内務省によって共同管轄された実験場で、表向きはただの孤児院だが、裏では子供たちを完全な共産主義の兵士に変えるプロジェ... 関連ページ:511キンダーハイム

アニメ

MONSTER

ドイツの病院に勤務する日本人の天才脳神経外科医である天馬賢三は、瀕死の重傷を負った双子のひとりヨハン・リーベルトを手術して命を救う。その9年後、天馬賢三は連続殺人犯として警察に追われる身となるが、その... 関連ページ:MONSTER

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