MONSTER

MONSTER

かつてある医師が命を救った少年は、成長して連続殺人犯となった。それを知り、強く責任を感じた医師は、少年を逮捕するため、すべてを投げうってその足取りを追う。ドイツを舞台に繰り広げられるサイコサスペンス。「ビッグコミックオリジナル」に1994年から2001年まで掲載された作品。第3回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞。第46回小学館漫画賞青年一般部門を受賞。

正式名称
MONSTER
作者
作者
ジャンル
推理・ミステリー
 
サスペンス
レーベル
ビッグコミックス(小学館) / ビッグコミックススペシャル(小学館)
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あらすじ

1986年。ドイツで働く日本人医師の天馬賢三は、将来を嘱望され、婚約者のエヴァ・ハイネマンとともに、一見順調な日々を送っていた。しかし、実際は院長のエヴァ・ハイネマンの父親(院長)から利用され、意に沿わない仕事ばかりをさせられていた。ある日、院長の命令を無視して、重傷を負ったヨハン・リーベルトの手術を行った賢三は、手術には成功したものの、出世コースからは外され、エヴァとの婚約も破棄されてしまう。それを悔しく思いつつも、ようやく自分らしい仕事ができると考えた賢三だったが、院長らが突如ヨハンの手によって殺害される。ヨハンが恩人である賢三のために院長らを殺したこと、さらに、他の多くの殺人事件にも関与していることを知った賢三は、強い責任を感じ、「ヨハンの命を救ったことで、自分は凶悪犯を世に放ってしまったのではないか」と苦悩する。そして賢三は医師をやめ、たった1人でヨハンを追うことを決意する。

メディアミックス

TVアニメ

2004年4月から2005年9月にかけて、日本テレビ系列において小島正幸監督によるTVアニメ版が放送された。キャラクターデザイン・総作画監督は藤田しげる、シリーズ構成は浦畑達彦が担当し、天馬賢三役を木内秀信、ヨハン・リーベルト役を佐々木望、ニナ・フォルトナー役を能登麻美子が演じた。

絵本

2008年10月、本作『MONSTER』に登場する4作の絵本「なまえのないかいぶつ」「めのおおきなひと くちのおおきなひと」「へいわのかみさま」「めざめるかいぶつ」を1冊にまとめ、フルカラーで単行本化した『なまえのないかいぶつ』が発売された。こちらは本作の登場キャラクターであり、4作の絵本の著者であるクラウス・ポッペのペンネーム「エミル・シェーベ」名義の作品として出版され、実際の作者である浦沢直樹は、翻訳家としてクレジットされている。

2002年6月、本作『MONSTER』を補完するノンフィクション風読み物『もうひとつのMONSTER -The investigative report』が発売された。こちらはヴェルナー・ヴェーバーというジャーナリストが、ヨハン・リーベルトにまつわる事件の謎を取材していくという体裁で進行し、事件に関係したキャラクターのインタビューや、写真などの資料を交えて展開していくことで、本編を別の視点から見ることのできる内容となっている。

評価・受賞歴

本作『MONSTER』は、1997年に第1回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、1999年に第3回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞。そして、2000年には第46回小学館漫画賞青年一般部門を受賞している。

登場人物・キャラクター

天馬 賢三 (てんま けんぞう)

ドイツのデュッセルドルフにある、アイスラー記念病院で脳外科医として働く日本人男性。1986年の物語開始当初は28歳。舞台がドイツであるため、作中では主にカタカナで「テンマ」「ケンゾー」といった名前で呼ばれることが多い。また、職業柄「Dr.テンマ」とも呼ばれる。前髪を真ん中で分けた、癖のあるショートカットヘアにしている。心優しく誠実な性格に加え、医師としても天才的な腕を持ち、仕事に強い情熱を抱いている。そのため患者からも非常に慕われ、人望も厚い。さらに勤務するアイスラー記念病院の院長の娘であるエヴァ・ハイネマンとは婚約中という、順風満帆な日々を送っていた。しかしある日、院長の命令を無視して、重傷のヨハン・リーベルトの手術を行ったことがきっかけで、人生が大きく変わってしまう。ヨハンという大量殺人犯を救ったことに強い責任を感じており、自分の手でヨハンを捕まえ、殺さなくてはいけないと考えている。

ヨハン・リーベルト

ニナ・フォルトナーの双子の兄で、ドイツ各地で起きている連続殺人の真犯人。前髪を真ん中で分け、癖のある金色のショートカットヘアにしている。甘い雰囲気の美形で、妹のニナとは瓜二つ。人の命を何とも思わない冷酷な殺人鬼で、並外れた自らの頭脳とカリスマ性を利用して、多くの殺人事件に関与している。両親はクラウス・ポッペの手により意図的に出会わされた形となっており、ヨハンとニナは人体実験の一例として生まれた。一度は母親とニナとともに実験から逃れて、プラハの「3匹のカエル」の家で暮らしていたが、クラウスに見つかり、さらに母親が失踪したため、ニナと2人きりでチェコを逃亡。そこをヘルムート・ヴォルフに保護され、孤児院☆511キンダーハイム」に入所した。この間、さまざまに名前を変えている。その後、ニナとともにリーベルト夫妻の養子となって家族で西ドイツへ亡命し、この時から「ヨハン・リーベルト」となった。しかし、亡命直後にリーベルト夫妻を殺害。それを知ったニナに自分を殺すように命じ、頭部を銃で撃たれて致命傷を負った。本来であれば、そこで死亡するはずだったが、天馬賢三により救われ、賢三を自分を救った親のような存在と考えるようになる。そこで賢三を苦しめるアイスラー記念病院の院長らを殺害し、ニナとともに病院から姿を消した。その後、行方不明になっていたが、9年後に再び賢三の前に姿を現し、彼の目の前でアドルフ・ユンケルスを殺害。こうして自らの障害となる人間を次々に殺しながら、賢三に追われることになる。

ニナ・フォルトナー

ヨハン・リーベルトの双子の妹で、ハイデルベルク大学に通う女子。幼い頃の名前は「アンナ・リーベルト」。両親を亡くして兄と別れ、養父母に引き取られた後に改名したため、「ニナ・フォルトナー」と名乗っている。明るく快活な性格で、成績優秀なうえ合気道の達人でもある。連邦検察庁の検事を目指して楽しい学校生活を送っていたが、20歳の誕生日、ヨハンの手の者に養父母を殺害されたことを機に、10歳になるまでの失われていた記憶を取り戻し始める。以降はヨハンの凶行を止めるため、天馬賢三とは別のルートでヨハンの足取りを追うようになる。

ハインリッヒ・ルンゲ

BKA(ドイツ連邦捜査局)で警部として働く中年の男性。坊主に近いほど短く切ったショートカットヘアにしている。驚異的な記憶力の持ち主で、指先を身体や机の上などで動かし、コンピューターのキーボードを打つ仕草をすることで情報を記憶するという、独特の記憶術を用いる。自分の捜査方法に絶対の自信を持っており、事件解決のためなら手段を選ばない強引な性格。事件を担当する際は、まずは客観的に情報を集めて事件を把握し、その次に、今度は犯人になり切るという主観的な方法で事件を分析する。その結果、いくつもの難事件を解決に導いた。しかし仕事に打ち込み過ぎたため、妻と娘には愛想を尽かされており、別居している。1986年、アイスラー記念病院で起きた殺人事件の犯人は天馬賢三だと捉えており、賢三が真犯人と語るヨハン・リーベルトは、実在しない賢三の別人格だと考えている。そのためヨハンの罪を着せられて逃亡生活を送る賢三を、執拗なまでに追いかける。

エヴァ・ハイネマン

天馬賢三の元婚約者の若い女性。ドイツのデュッセルドルフにあるアイスラー記念病院院長の娘でもある。前髪を真ん中で分けて額を全開にし、肩より少し上の高さで切りそろえたボブヘアにしている。傲慢で高飛車な気の強い性格だが、精神的に脆く、淋しがり屋で、つらいことがあると、自暴自棄に陥りがちな一面がある。1986年、賢三と婚約中だったが、賢三が、「別の患者の手術を行え」というエヴァ・ハイネマンの父親の命令を無視してヨハン・リーベルトの手術を行ったことにより、婚約を解消される。その後3回結婚をするが、すべてうまくいかずアルコール依存症になり、自分が不幸なのはすべて賢三のせいだと考えている。そのため、賢三がヨハンの犯した罪を着せられ、逃亡生活を余儀なくされていることを知りつつ、噓の証言で賢三を陥れようと考える。しかし、ヨハンの顔を知っている数少ない人間となったのを機に、自身も命を狙われるようになっていく。

ディーター

天馬賢三と行動をともにする少年。前髪を眉上で短く切ったショートカットヘアにしている。釣り目で三白眼が特徴。寡黙でおとなしい性格だが、その顔立ちから、いつもムッとしているように見える。ある日、里親のハルトマンから虐待を受けていたところを賢三に助けられ、以来賢三を慕って一緒に旅をするようになる。趣味はサッカー。

オットー・ヘッケル

ドイツのフェルデンで、窃盗や空き巣をして生活する中年男性。前髪を上げて額を全開にし、胸の高さまで伸ばしたストレートロングヘアを、後ろで一つに結んでいる。鷲鼻で出っ歯。多額の借金を抱えており、ある日、空き巣に入った家で天馬賢三と知り合う。そこで賢三が医師であることに目をつけ、病院に行けない犯罪者のための医者として、賢三をマネージメントすることを考え付く。特技は料理。

赤ん坊 (あかんぼう)

フランクフルト極右の大物の中年男性。「純粋ドイツ民族党」と「変革と前進党」の2つの党の幹部を兼務している。「赤ん坊」は通称で、本名は不明。小柄で、禿げ上がった頭をオールバックにして撫でつけている。排他的なレイシスト。ベルリンの壁崩壊後、ドレスデンへ行き、純粋なドイツ人だけの街を作ろうとしたが失敗。フランクフルトへ戻って来た。フランクフルトのトルコ人街を忌み嫌っており、放火してトルコ人たちを殺害する計画を立てている。ヨハン・リーベルトに心酔しており、ヨハンは「第2のアドルフ・ヒトラ」になると考えている。

ヘルムート・ヴォルフ

旧東ドイツの情報将校である年老いた男性。禿げ上がった頭に、後頭部の髪の毛を肩の上まで伸ばしたボブヘアにしている。クラウス・ポッペから逃げるためチェコとドイツの国境付近にいた、幼いヨハン・リーベルトとニナ・フォルトナーを保護し、当時名前のなかった2人の名付け親となった人物でもある。ヨハンの才能と類まれなるカリスマ性にいち早く気づき、彼を孤児院「511キンダーハイム」に入所させた。のちに、ヨハンに「511キンダーハイム」出身のエリートたちを統率させようと考える、「闇の組織」の指導者4人のうちの1人となる。しかし、ヨハンに周囲の親しい人物を次々殺害され、孤立させられていくうち、ヨハンに強い恐れを抱くようになっていく。

ヴォルフガング・グリマー

フリージャーナリストの男性。孤児院「511キンダーハイム」の出身。前髪を眉の高さで切ったストレートショートカットヘアをしている。14歳以前の記憶がほぼ失われており、本名は不明。そのため「ヴォルフガング・グリマー」という現在の名も、「511キンダーハイム」時代に名付けられた。目が細く、たれ目。穏やかで落ち着いた性格だが、実は「511キンダーハイム」での実験により、喜怒哀楽の感情を奪われている。そのため表面上はまったく問題なく暮らしているように見えるが、自分の感情をうまく表現できずに悩んでいる。また、「511キンダーハイム」での人格改造実験の結果、多重人格者になってしまっており、心の中に「超人シュタイナー」という別人格がいる。「超人シュタイナー」はグリマーが好きだったアニメキャラクターにちなんで名付けられた人格で、非常に腕っぷしが強く狂暴。グリマーが窮地に陥ったり強い怒りを感じると現れ、グリマーの代わりに敵を排除する。フリージャーナリストになる以前は、旧東ドイツのスパイとして活動していたが、統一後は自身の出身地でもある「511キンダーハイム」の調査を行っていた。ある日「511キンダーハイム」に関する調査で、プラハ行の列車に乗った際、同じようにプラハを目指していた天馬賢三と出会う。

ルーディ・ギーレン

天馬賢三の大学時代の同級生。ドイツのハッティンゲンで精神分析医、犯罪心理学者として働く男性。前髪を右寄りの位置で斜めに分けた撫でつけ髪にしている。やや太めの体型。賢三とは同級生だがあまり親しくはなく、さらにカンニング現場を賢三に目撃された過去から、賢三に軽蔑されていると思い込んでいた。しかしある日、ヨハン・リーベルトの罪を着せられて逃亡中の賢三が、自分を頼ってやって来たのを機に、賢三の無実とヨハンの存在を信じ、賢三に協力することになる。妻とは3年前に離婚している。

ミハエル・ミュラー

元警察官の男性。前髪を右寄りの位置で斜めに分けた撫でつけ髪をし、口ひげを生やしている。相棒のメスナーとともに、押収した麻薬の横流しを行っており、ある日、それをヨハン・リーベルトに知られてしまう。そこでヨハンから、悪事を黙っている代わりに、ニナ・フォルトナーの両親を殺害するよう命じられ実行し、一緒にいたヤコプ・マウラーも殺害する。事件後ヨハンから受け取った報酬で、新しい恋人とその息子と平穏に暮らしていたが、ヨハンの存在を不審に思い調査を始める。そこをボディガードに雇っていたアドルフ・ラインハルト(ミハエル・ミュラーに対しては「ロベルト」と名乗っていた)により殺害された。

アドルフ・ラインハルト

ヨハン・リーベルトを信奉する男性。禿げ上がった頭に、癖のある後頭部の髪だけを耳の下まで伸ばした髪型をしている。大柄で目が細く、眠そうな顔に見える。孤児院「511キンダーハイム」出身で、「ロベルト」「ヘッセ」「アルフレート・バウル」など多数の偽名を使っており、特に「ロベルト」と呼ばれることが多い。ヨハンの命により、ヨハンの正体を探ろうとしている人間など、ヨハンにとって都合の悪い存在を次々殺害して回っている。

カール・シューバルト

ミュンヘン大学フリードリヒ・エマヌエル校経済学部経営学科に所属する男子。前髪を額が見えるほど短く切った癖のあるショートカットヘアにしている。母親のマルゴット・ランガーを亡くして以来、里親を転々としており、現在の里親の姓から「カール・ノイマン」と名乗っている。しかし実は大富豪ハンス-ゲオルグ・シューバルトの息子で、それをハンス-ゲオルグが知って家族として迎えられてからは「カール・シューバルト」となる。ハンス-ゲオルグと出会った当初は、自分の正体をなかなか言い出せず、正体を隠して、目の不自由なハンス-ゲオルグに、ラテン語の本を読んで聞かせるアルバイトをしていた。しかしある日、同じ大学のロッテ・フランクとハンス-ゲオルグの怪しげな行動を尾行した際、ある事実を知る。それは、「ハンス-ゲオルグには、生き別れた愛人のマルゴット・ランガーとその息子がいる」という事実を利用して、マルゴット、あるいはその息子の名を騙って、ハンス-ゲオルグに近づく存在がいるということだった。そのため、ロッテとともに息子を騙るエドムント・ファーレンを探すが、エドムントは突如自殺してしまう。そして、エドムントがヨハン・リーベルトに利用された結果死んだことを知らないまま、ロッテの知人であるヨハンと親しくなり、自らもまたヨハンの計画に利用されてしまう。

ロッテ・フランク

ミュンヘン大学フリードリヒ・エマヌエル校文化人類学科に所属する女子。前髪を目の上で切り、肩よりわずかに上で切り揃えたボブヘアに、眼鏡をかけている。好奇心旺盛な性格で、情報収集が得意。ある日、真夜中の街に繰り出すハンス-ゲオルグ・シューバルトの不気味な姿を見かけて以来、ハンス-ゲオルグに強い関心を抱いている。そのため、彼の下でアルバイトしているカール・シューバルトに声をかけ、一緒にハンス-ゲオルグの秘密を探ろうとする。調査するうちに、カールに想いを寄せるようになり、カールの力になりたいと考えるようになる。ヨハン・リーベルトとは知り合いだが、ヨハンの悪事を知らぬままカールにヨハンを紹介してしまう。

ハンス・ゲオルグ・シューバルト

シューバルト財閥のトップで、大富豪として知られる年老いた男性。前髪を上げて額を全開にした撫でつけ髪にしている。口ひげを長く伸ばし、目が不自由。そのため車いすで移動している。電話1本でドイツ中の企業の株を自在に操作するといわれており、「バイエルンの吸血鬼」の異名を持つ。冷たい雰囲気の気難しい性格だが、かつての愛人であるマルゴット・ランガーとその息子を捨てたことに、深い負い目を感じ続けている。そのためマルゴットではないと理解していながら、マルゴットの名を騙る娼婦に支援をしていた。ある日、自分の息子を騙るエドムント・ファーレンと知り合い、彼の素性調査をリヒァルト・ブラウンに依頼する。しかしエドムントは突如自殺し、自分の下でアルバイトをしていたカール・ノイマンこそが、自分の息子であることを知る。そのためカールを息子として迎え、カール・シューバルトと改姓させ、同時にエドムントの友人であるヨハン・リーベルトを、その悪事を知らないまま自身の秘書にする。

リヒァルト・ブラウン

ユーリウス・ライヒワインの友人。ドイツのミュンヘンで、私立探偵として働く中年男性。前髪を額が見えるほど短く切った、癖のあるショートカットヘアにしている。目が細く、がっしりした身体つきをしている。元ミュンヘン署の刑事で、ヨハン・リーベルトの起こした殺人事件なども担当していた。正義感の強い真面目な性格だが、真面目過ぎて、担当した事件に感情移入しすぎる一面がある。そのため連続殺人犯シュテファン・ヨースをどうしても許せず、彼を射殺する事件を起こす。それが原因で警察を辞め、妻子とも離別することになった。シュテファンを殺した理由については、当時酒量が増えていたことを利用して「飲酒していたから」と噓をついており、これがきっかけでユーリウスのカウンセリングを受けるようになった。ある日ハンス-ゲオルグ・シューバルトの依頼で、彼の息子を騙る青年エドムント・ファーレンの身元調査を行う。調査を行ううち、数々の不審な点を発見し、過去のいくつもの未解決殺人事件が、すべてハンス-ゲオルグを孤独にするために起こされていたこと、それらすべての事件にヨハンが関わっていたことに気付く。しかし、それを知ったヨハンにより殺害される。

ユーリウス・ライヒワイン

天馬賢三とルーディ・ギーレンの大学時代の恩師。精神分析医として働く年老いた男性。禿げ上がった頭にわずかに髪の毛を残し、口ひげを長く伸ばし、眼鏡をかけている。太めの体型で、頬の肉が垂れ下がっている。かつて国境警察の警察医だった経歴を持ち、現在はドイツのミュンヘンで「Dr.ライヒワイン心理療法センター」を開いている。リヒァルト・ブラウンとは友人で、患者と医師の関係として知り合い、親しくなった。ある日、リヒァルトがハンス-ゲオルグ・シューバルトにまつわる、いくつもの未解決連続殺人事件を追っていると聞き、事件に深く関わるヨハン・リーベルトの存在を知る。ヨハンが恐るべき殺人鬼であると見抜いたライヒワインは、同じく自分の元教え子で、犯罪心理学の第一線で活躍しているルーディとともに、賢三の無実の証明のために尽力する。

ラインハルト・ビーアマン

かつて孤児院「511キンダーハイム」の院長を務めていた年老いた男性。前髪を上げて額を全開にした撫でつけ髪をしている。目が大きく、ぎょろぎょろとした目つきをしている。洗脳の専門家で、「511キンダーハイム」でさまざまな人体実験を行っていた。1985年にヨハン・リーベルトが「511キンダーハイム」を崩壊させた頃には、院長の職を外れていたため生き延び、ベルリンの壁崩壊後にはチェコへと亡命した。亡命後は「ミハイル・イワーノヴィチ・ペドロフ」と名乗り、身分を偽って無許可の孤児院を経営している。「511キンダーハイム」での行いを深く恥じており、当時とは違う、真っ当で愛情を込めた教育方針で子供たちを育てている。ある日「511キンダーハイム」について調査中のヴォルフガング・グリマーと出会い、交流を持つようになるが、突如現れたヨハン・リーベルトにより殺害される。死の間際、ヴォルフガングに「511キンダーハイム」の資料と、ヨハンが自身の過去について語った音声を記録した面接テープの入った貸し金庫の鍵の在り処を伝える。

ヤン・スーク

チェコのプラハで刑事として働く若い男性。前髪を上げて額を全開にした撫でつけ髪をしている。真面目で正義感溢れる性格だが、ややお調子者で単純。ある日、上司として慕っていたゼーマンが謎の死を遂げたのを機に、ゼーマンが汚職を行っていたこと、プラハ警察と旧チェコスロバキア秘密警察の闇の繋がり、といった恐ろしい事実を知り、深く苦しむようになる。そのため、事件と同時期に知り合い、いつも同じ店で会って自分を励ましてくれる、名前も知らない女性に想いを寄せるようになる。しかし、彼女の正体は女装したヨハン・リーベルトであり、やがてヨハンに利用され、ヨハンの犯した殺人事件の容疑者にされてしまう。両親は離婚しており、家族は母親だけだが、母親は現在入院している。

フリッツ・ヴァーデマン

ドイツの法曹界の寵児として知られる弁護士の男性。前髪を上げて額を全開にし、癖のあるふんわりとしたショートカットヘアにしている。太めの体格。1968年、父親のシュテファン・ヴァーデマンがスパイと殺人容疑で逮捕され、獄中で死亡後に無実が立証された過去を持つ。そのため冤罪に対して人一倍強い怒りを抱くようになり、弁護士となった。ある日天馬賢三の元患者たちから賢三の無実を証明してほしいと依頼され、デュッセルドルフ州警視庁の留置場にいる、賢三と知り合う。そして、その話を聞きつけたユーリウス・ライヒワインとも協力し、賢三の担当弁護士として尽力することになる。

ギュンター・ミルヒ

「脱獄王」の中年男性。1988年に現金輸送車強奪容疑で逮捕されてから、脱獄してはまた別の罪で捕まりを繰り返し、これまでに計12回もの脱獄に成功している。禿げ上がった頭に後頭部だけ癖のある髪の毛を残し、無精ひげを生やしている。ある日、ドイツのデュッセルドルフ州警視庁の留置場にいたところ、ヨハン・リーベルトにより着せられた無実の罪で投獄された天馬賢三と出会う。そこで脱獄を願う賢三に協力し、一緒に逃げることになる。仮病を使うのが得意で、現金輸送車強奪も投獄も、仮病で周囲を騙して成功させることが多い。

ギュンター・ゲーデリッツ

ドイツのドレスデン大学で教授を務める年老いた男性。前髪を上げて額を全開にした撫でつけ髪をしている。現在、身を隠しているヨハン・リーベルトを見つけ出し、孤児院「511キンダーハイム」出身のエリートたちを統率させようと目論む、「闇の組織」の4人の指導者の1人でもある。ヨハンをアドルフ・ヒトラー以上の人物と崇拝しており、ニナ・フォルトナーを使ってヨハンをおびき寄せようとする。

ペトル・チャペック

「闇の組織」の4人の指導者の1人。現在、身を隠しているヨハン・リーベルトを見つけ出し、孤児院「511キンダーハイム」出身のエリートたちを統率させようと目論む。年老いた男性で、前髪を上げて額を全開にした撫でつけ髪に眼鏡をかけている。ヨハンの顔を知るエヴァ・ハイネマンを使い、ヨハンを探させようとする。子供の頃は、厳格で教育熱心な両親のもとで育ち、成人後は旧チェコスロバキアの文部省の役人となる。この頃にクラウス・ポッペの「朗読会」に参加し、クラウスの考えに心酔するようになる。

クリストフ・ジーヴァーニッヒ

欧州屈指の財閥ジーヴァーニッヒ家の御曹司。前髪を左寄りの位置で分けて額を全開にした、癖のある撫でつけ髪にしている。わざと人を傷つけて悲しませることに喜びを感じる残酷な性格。実はジーヴァーニッヒ家の人間ではなく、孤児院「511キンダーハイム」の出身で、東ドイツからの違法な斡旋による養子として、ジーヴァーニッヒ家の人間となった。ヨハン・リーベルトとは「511キンダーハイム」時代から親しく、1985年にヨハンが「511キンダーハイム」を崩壊させた際にも生き延びた。子供の頃から、いずれヨハンと組んで世界を自分のものにしようと考えており、現在はヨハンを見つけ出し、彼に「511キンダーハイム」出身のエリートたちを統率させようと目論む、闇の組織の4人の指導者の1人となっている。

マルティン・レースト

赤ん坊の部下の男性。スポーツ刈りに、がっしりとした身体つきをしている。11年前に恋人を殺した罪で服役し、出所後から現在まで3年間、赤ん坊のもとで働いていた。ある日ペトル・チャペックの命令で、ヨハン・リーベルトの顔を知る貴重な存在であるエヴァ・ハイネマンの護衛を命じられる。母親がアルコール依存症だったので、アルコールと女性がらみの仕事を嫌っている。そのためアルコール依存症の女性であるエヴァのことも最初は嫌っていたが、エヴァと過ごすうちにその人間性に触れ、想いを寄せるようになっていく。

クラウス・ポッペ

旧チェコスロバキア秘密警察の元大尉であった男性。ヤロミール・リプスキーの父親。心理学者・脳外科医であり、「フランツ・ボナパルタ」「エミル・シェーベ」「ヤコブ・ファロベック」「ヘルムート・フォス」など多数のペンネームを持つ絵本作家でもある。優秀な遺伝子を持った子供を意図的に生ませ、彼らを共産主義のエリートに育成する計画の中心人物。そのため赤いバラの屋敷で、「朗読会」と呼ばれる、自作を用いた人格改造実験を行っており、ヤロミールもその参加者であった。ベルリンの壁崩壊直前に旧西ドイツへと亡命し、その後は先祖の故郷であるルーエンハイムという田舎町で、ひっそりとホテルのオーナーをして暮らしていた。

ヤロミール・リプスキー

クラウス・ポッペの息子で、チェコのプラハで人形師として働く男性。前髪を額が見えるほど短く切ったベリーショートカットの髪型をしている。内気で物静かな性格。赤いバラの屋敷を創作意欲の湧く場所として気に入っており、よく訪れている。そのため、ある日、屋敷内で倒れていたニナ・フォルトナーを発見して介抱し、それがきっかけでニナと、同行していたディーターとも親しくなる。やがてニナと赤いバラの屋敷は深いかかわりがあると知り、ニナに協力する。かつて赤いバラの屋敷でクラウス・ポッペが行っていた「朗読会」の参加者の1人だったが、ポッペからは優秀な生徒ではないと、判断され締め出された過去がある。のちに、ヨハンの居場所を聞きにきた賢三に、ヨハンの故郷につながる情報を教える。

アドルフ・ユンケルス (あどるふゆんけるす)

「錠前屋」の32歳の男性。家の鍵を開ける技術を用いて、窃盗の補助を行う。前髪を右寄りの位置で分けて額を全開にし、癖のあるショートカットヘアにしている。口の周囲にうっすら髭を生やしている。1995年までに4件発生した「中年夫婦連続殺人事件」のうち、3件に関与しており、事件の重要参考人と考えられていた。そこを「中年夫婦連続殺人事件」の真犯人ヨハン・リーベルトに殺されかけ、アイスラー記念病院に入院してくる。 入院中、担当医の天馬賢三と親しくなって心を開いていくが、賢三の目の前でヨハンに殺害される。

エヴァ・ハイネマンの父親 (えゔぁはいねまんのちちおや)

エヴァ・ハイネマンの父親。ドイツのデュッセルドルフにあるアイスラー記念病院の医院長を務める年老いた男性。その立場から、周囲からは主に「院長」「Dr.ハイネマン」と呼ばれている。前髪を上げて額を全開にした撫でつけ髪にしている。太めで眉が太く、鼻が大きく、眼鏡をかけている。冷酷で、アイスラー記念病院を売り込むためなら、知名度や裕福度で患者を取捨選別する、手段を選ばない性格。 天馬賢三とは賢三が研修医の頃に知り合い、賢三の能力を高く買って世話をしている。一方で賢三が成功させた手術を自分の手柄にしたり、論文を代わりに執筆させたりと、賢三の能力を私物化している。ある日、自分が指示した患者でなく、ヨハン・リーベルトの手術を行った賢三に腹を立て、賢三とエヴァの婚約を解消し、賢三の医師としての道を閉ざそうとする。 しかし、それを知ったヨハンにより殺害される。

ヒューゴー・ベルンハルト (ひゅーごーべるんはると)

山奥で狙撃の教官として働く中年男性。刈り上げヘアに口ひげを生やし、がっしりとした身体つきをしている。いつも厳しい表情をした、寡黙で不器用な性格。天馬賢三とは、賢三がある日、狙撃を教わりにやって来たのをきっかけに知り合い、賢三を指導することになる。フランス外人部隊出身で、フリーランスとなった後も、数々の輝かしい戦歴を持つ。 仕事でミャンマーを訪れた際に知り合った少女を引き取って育てている。

ハルトマン

かつて孤児院「511キンダーハイム」で小児専門の精神科医を務めていた中年男性。前髪を上げて額を全開にした撫でつけ髪にしている。10年前に「511キンダーハイム」で行われた残酷な実験と、ヨハン・リーベルトの扇動で孤児院の人間全員が殺し合いをした事件の全容を把握している。そのため、本来であれば罪に問われて逃亡しているはずの存在だが、厚生省の地区担当官と過去を偽り、現在でも「511キンダーハイム」跡の近くで暮らしている。 自分では指一本動かさずに、大量殺人を行ったヨハンを崇拝しており、ヨハンに代わる存在を生み出すため、ディーターを育てている。ある日、ヨハンの足取りを追うために訪ねて来た天馬賢三と知り合う。一見温和に振る舞っているが、ディーターを日常的に虐待している。

メスナー

元警察官の男性。前髪を右寄りの位置で斜めに分けた撫でつけ髪をし、口ひげを生やしている。相棒のミハエル・ミュラーとともに、押収した麻薬の横流しを行っており、自身も麻薬中毒となっている。しかしある日、それをヨハン・リーベルトに知られ、ヨハンから、悪事を黙っている代わりに、ニナ・フォルトナーの両親を殺害するよう命じられる。 その際、一緒にいたヤコプ・マウラーも殺害する。しかし事件後、麻薬疑惑で警察を辞めて無職となり、ヨハンから受け取った報酬も麻薬に遣ってしまったところで、天馬賢三と再会する。

ヤコプ・マウラー (やこぷまうらー)

新聞記者の中年男性。ドイツのハイデルベルクにある「ハイデルベルク・ポスト新聞社」で働いている。禿げ上がった頭に、癖のあるショートカットヘアにしている。太めで無精ひげを生やしている。ぶっきらぼうだが正義感が強く、面倒見の良い性格。仕事熱心なあまり妻と娘に去られ、1人で暮らしていた1995年に、「中年夫婦連続殺人事件」の真犯人を追う天馬賢三と知り合う。 賢三の「真犯人の次のターゲットを知っている」という言葉を信じて、ともにニナ・フォルトナーと養父母のいるフォルトナー宅を訪ねる。しかし、不在のニナを探すため賢三が席を外したすきに、ヨハン・リーベルトにより殺害される。ヘビースモーカーで賢三に注意されていたが、賢三がニナを無事保護したらたばこをやめる、と約束していた。

マルゴット・ランガー (まるごっとらんがー)

カール・シューバルトの母親で故人。ハンス-ゲオルグ・シューバルトの愛人でもあった。前髪を真ん中で分けて額を全開にし、肩につくほどの長さのセミロングウェーブヘアにしている。チェコのプラハ生まれで、本名は「ヘレンカ・ノヴァコバー」だが、作中では主にドイツに不法入国した後の名前「マルゴット・ランガー」で呼ばれる。 ミュンヘンの高級コールガールとして名を馳せ、その際にハンス-ゲオルグと知り合う。22歳の時にハンス-ゲオルグとの子供であるカールを出産する。カールを手放し、その後、娼婦として再び働いたのち、通り魔に襲われて亡くなった。

シューマン

小さな村で医師として働く年老いた男性。前髪を右寄りの位置で分けて上げ、額を全開にして撫でつけ髪にしている。職業柄周囲からは「Dr.シューマン」と呼ばれることが多い。内科医だが、近隣に他の医師がいないため、専門外のことでも診ている。以前は大学病院で働いていたが、出世に夢中になるあまり、妻の体調不良に気付かず死なせてしまったことを悔いている。 そのため、もう自分に人を愛する資格はないと考え、同じ村に住む老婆のペトラに想いを寄せつつ、気持ちを伝えられずにいた。ある日、偶然村を訪れた天馬賢三と知り合い、賢三が指名手配犯であることを察しつつ、ともに突如倒れたペトラの手術を行うことになる。

ベッカー

中年の男性医。ドイツのデュッセルドルフにあるアイスラー記念病院で働いている。医師であるため、周囲からは主に「Dr.ベッカー」と呼ばれている。前髪を上げて額を全開にし、癖のある髪を撫でつけている。やや太めの体格。医師としての腕はいまいちで、天馬賢三を医師として評価しつつも、コンプレックスを感じている。しかし同時に、人の好すぎる賢三を案じてもいる。

エルナ・ティーツェ (えるなてぃーつぇ)

孤児院で働く中年女性。前髪を眉上で短く切り揃え、顎の高さで切り揃えたボブヘアに、丸眼鏡をかけている。一見険しい顔つきの恐ろしい人物に見えるが、心優しく仕事に強い熱意を持っている。天馬賢三とは、賢三がハルトマンに虐待されているディーターの受け入れ先を探していた際に知り合った。かつて孤児院「511キンダーハイム」で行われていた実験と、孤児院の人間たちが殺し合った事件について知っており、賢三にその詳細を話す。 ニナ・フォルトナーとは知り合いで、ニナが「アンナ・リーベルト」であった頃に、孤児院にやってきたのがきっかけで知り合った。

場所

赤いバラの屋敷 (あかいばらのやしき)

チェコのプラハにある屋敷。その実態はクラウス・ポッペによる、優秀な兵士を作るための実験場。絵本作家であるクラウスの執筆した絵本を用いた、「朗読会」と呼ばれる、子供の人格改造実験が行われており、ヤロミール・リプスキーもその参加者の1人であった。

511キンダーハイム

旧東ドイツのベルリンにあった孤児院。ヨハン・リーベルトが一時期身を寄せた場所でもあり、ハルトマンはここで小児専門の精神科医として働いていた。厚生省と内務省の共同管轄の特別孤児院で、刑事犯や政治犯の子供、親が内乱罪やスパイ罪に問われた子供たちが集められていた。表向きはただの孤児院だが、裏では子供たちを完全な共産主義の兵士に変えるプロジェクトが進行しており、精神改造や人間改造の研究、憐れみをまったく感じない冷徹な人間を作り出すための実験などが行われていた。その結果、教官たちも含めた孤児院に所属する全員が殺し合う事件が発生。ヨハンはそれを操っていたとされている。

アニメ

MONSTER

ドイツの病院に勤務する日本人の天才脳神経外科医である天馬賢三は、瀕死の重傷を負った双子のひとりヨハン・リーベルトを手術して命を救う。その9年後、天馬賢三は連続殺人犯として警察に追われる身となるが、その... 関連ページ:MONSTER

書誌情報

Monster 全18巻 小学館〈ビッグコミックス〉 完結

第1巻 ヘルDr.テンマ

(1995年8月発行、 978-4091836519)

第2巻 戦慄の誕生日

(1995年11月発行、 978-4091836526)

第3巻 511キンダーハイム

(1996年6月発行、 978-4091836533)

第4巻 アイシェの友達

(1996年10月発行、 978-4091836540)

第5巻 カーニバルのあと…

(1997年5月発行、 978-4091836557)

第6巻 秘密の森

(1997年7月発行、 978-4091836564)

第7巻 リヒァルト

(1997年12月発行、 978-4091836571)

第8巻 名なしのヒーロー

(1998年4月発行、 978-4091836588)

第9巻 なまえのないかいぶつ

(1998年7月発行、 978-4091836595)

第10巻 ピクニック

(1998年12月発行、 978-4091836601)

第11巻 死角

(1999年5月発行、 978-4091852717)

第12巻 バラの屋敷

(1999年8月発行、 978-4091852724)

第13巻 脱走

(2000年4月発行、 978-4091852731)

第14巻 あの日の夜

(2000年8月発行、 978-4091852748)

第15巻 記憶の扉

(2000年12月発行、 978-4091852755)

第16巻 おかえり

(2001年4月発行、 978-4091852762)

第17巻 ただいま

(2001年10月発行、 978-4091852779)

第18巻 終わりの風景

(2002年4月発行、 978-4091852786)

Monster 全9巻 小学館〈ビッグコミックススペシャル〉 完結

第1巻

(2008年2月発行、 978-4091817907)

第2巻

(2008年2月発行、 978-4091818027)

第3巻

(2008年3月発行、 978-4091818034)

第4巻

(2008年4月発行、 978-4091818041)

第5巻

(2008年5月発行、 978-4091818058)

第6巻

(2008年6月発行、 978-4091818065)

第7巻

(2008年7月発行、 978-4091818072)

第8巻

(2008年8月発行、 978-4091818089)

第9巻

(2008年9月発行、 978-4091818096)

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