概要・あらすじ
主人公永井力は漫画「RESONANCE」の作者。自分が描いた漫画の世界に吸い込まれてしまった永井力と出会ったサトコたちは、自身のいる世界が虚構である事を知り、衝撃を受けるとともに悲しみに暮れるのだった。そして、虚構と現実を行き来する物語が始まり、世界の崩壊に立ち向かっていくことになる。
登場人物・キャラクター
永井 力 (ながい ちから)
無精髭でメガネをかけた漫画家の青年。「RESONANCE」という漫画を執筆していたが、突然漫画原稿に吸い込まれてしまい漫画の世界に入ってしまう。最初は半信半疑だったが自分が漫画を描くことで作り出される世界や人物がいることを知り責任を感じ始める。
サトコ
ショートカットの女性。テレパシー能力を持つ新米刑事で、仮面という教祖が司る無名教を倒すため戦っている。15年前、仮面になる前の犯人に攫われた過去を持つ。永井力と出会ってからは事情を飲み込み一緒に世界の崩壊を防ごうとした。
リン
『OPUS』の登場人物で、作中の架空漫画「RESONANCE」の登場人物でもある。移民スラムの少年ギャングのリーダー。戦闘能力はサトコをも上回る。仮面と相討ちになって死ぬはずだったが、その未来を変えるため永井力の元へやってきて自分が死ぬシーンが描かれた漫画原稿を奪って逃げた。前世でサトコを助けて仮面に殺されている。 メイという妹がいる。
メイ
『OPUS』の登場人物で、作中の架空漫画「RESONANCE」の登場人物でもある。リンの妹。予知能力を持った盲目の小さい女の子。
花村部長 (はなむらぶちょう)
『OPUS』の登場人物で、作中の架空漫画「RESONANCE」の登場人物でもある。サトコの所属する警察の上司の刑事。サトコと永井力を窮地から助け出すも仮面に捕まり洗脳されてしまう。
アトム
『OPUS』の登場人物で、作中の架空漫画「RESONANCE」の登場人物でもある。リンの連れている犬。ウランにそっくりだが白い。リンの右腕としてフォローしてくれる。
ウラン
『OPUS』の登場人物で、作中の架空漫画「RESONANCE」の登場人物でもある。メイの連れている犬。アトムにそっくりだが黒い。メイの目として物を見て、メイのことを守っている。
擬似人格 (ぴーまん)
『OPUS』の登場人物で、作中の架空漫画「RESONANCE」の登場人物でもある。リンとメイと共に生活している。老婆のような見た目をしておりディスプレイの中にいる。機械で作り出された人格だがしゃべり口調などは本物の人間そのもの。
佳奈恵 (かなえ)
永井力の恋人。サトコに似た面影がある。ショートカットの女性。
沢村 (さわむら)
『OPUS』の登場人物で、作中の架空漫画「RESONANCE」の登場人物でもある。刑事の男性。15年前少女連続殺人事件を追っている途中でサトコと出会う。サトコと同じテレパシー能力の持ち主。サトコを救うため少女連続殺人事件の犯人と刺し違えて死ぬ。リンの前世。
犯人 (はんにん)
『OPUS』の登場人物で、作中の架空漫画「RESONANCE」の登場人物でもある。15年前に起こった少女連続殺人事件の犯人。超能力の持ち主。左目の下にほくろが2つある男性。捕まることがなかったが実は警察官だった。沢村と刺し違えるがその後仮面になる。
仮面 (かめん)
『OPUS』の登場人物で、作中の架空漫画「RESONANCE」の登場人物でもある。無名教の教祖で大きな仮面を被っている。超能力により多くの人を洗脳している。元は少女連続殺人事件の犯人だった。
編集長 (へんしゅうちょう)
「RESONANCE」を連載している漫画雑誌「ヤングガード」の編集長。リンが死ぬシーンが描けない永井力に発破をかけに来る。
編集 (へんしゅう)
永井力の担当編集。一緒にサトコと仮面が対峙するシーンを考えたり、ネームを取りに来たりする。
今 敏 (こん さとし)
漫画家であり『OPUS』の作者。実在の今敏がモデル。『OPUS』の連載されている雑誌が休刊になり『OPUS』の続きをどうするかで頭を悩ませる。
今敏の妻
実在の今敏の妻がモデル。永井力が漫画の中から抜け出し作者の今敏に詰め寄っているところに帰宅し驚きのあまり悲鳴を上げる。
場所
RESONANCEの世界 (れぞなんすのせかい)
サトコやリンが登場する漫画「RESONANSE」の世界。永井力によって作り出された。仮面と警察が対立しており人々が洗脳させつつある世界。漫画のため世界の端へ行くと人物や背景が書き割りのような状態になっている。
その他キーワード
RESONANCE (れぞなんす)
永井力によって描かれる漫画。連載作品で漫画雑誌「ヤングガード」で連載されており物語は佳境に入っていた。