概要・あらすじ
製菓会社に勤めるサラリーマンの松丸文彦は映画館で声優の卵の恩田赤と偶然出会い一緒に映画を見ることとなる。その日、赤が住んでいるアパートが火事にあい文彦は自分の住んでいるアパートに赤を連れて帰りそのまま同棲生活を送ることに。順調に声優として夢を実現していく赤に対し、文彦は仕事でうまくいっておらず、ふたりはケンカをしてしまう。
登場人物・キャラクター
松丸 文彦 (まつまる ふみひこ)
『REC』の主人公のひとり。胃ノ上製菓に勤めるサラリーマン。総務部に所属していたが木の葉型スナック「は」の社内公募CM企画で採用され、念願の宣伝部に異動する。ひょんなことから恩田赤と同棲することになる。不器用だがまじめな性格で赤にも心から信頼される。
恩田 赤 (おんだ あか)
『REC』の主人公のひとり。声優事務所ジェネプロに所属する新人声優。住んでいた家が火事になったことにより松丸文彦と同棲することになる。おっちょこちょいな性格で仕事の度に何かしら失敗することが多い。同じ事務所所属の声優桜庭杏子と工藤本白とアイドルユニットeXを結成してアイドル声優としても活動する。 夢はオードリー・ヘプバーンの吹き替え。
吉岡 (よしおか)
声優事務所ジェネプロに勤務。恩田赤の担当マネージャー。元グラビアアイドルで当時は吉見沙奈香という名前で活動していた。ジェネプロの社長青森一とは10年以上の付き合いがある。恩田赤と松丸文彦のよき理解者。
青森 一 (あおもり はじめ)
声優事務所ジェネプロの社長。現在はモヒカンヘアーだが若い頃はアフロヘアーで髪の毛もふさふさだった。吉岡とは10年以上の付き合いがある。適当なようだが芯の強い義理堅い性格。
恩田 青 (おんだ あお)
恩田赤の妹。音田青はペンネームで本名は恩田青。関ヶ原秀吉監督の主催するアニメ製作会社スタジオ合戦に所属。ジュピター大帝の主力アニメーター。若いながらもアニメーターとしての実力は相当なものである。松丸文彦に特別な感情を抱く。
恩田 藍 (おんだあい)
恩田赤の母親。外資系会社ブリスコに所属。胃ノ上製菓が買収されブリスコイノウエとなった際に松丸の上司になる。厳しい性格だが整理整頓ができない。娘である恩田赤と松丸文彦の交際を認めていない。
逆本 (さかもと)
恩田赤の最初のマネージャー。新人声優を中心にマネージメントしている。バイクが好きで相当な金額をつぎ込んでいる。新人の芽を潰されまいと恩田赤と松丸文彦の仲を裂こうとするが吉岡に阻止される。
関ヶ原 秀吉 (せきがはら ひでよし)
伝説の映画監督。3年間行方知れずだったが急に人前に現れて新作シュピター大帝の制作を始める。恩田赤の声に惚れ込みヒロイン役に起用する。豪快で大雑把な性格で世間を騒がせる事もある。
久保 一志 (くぼ かずし)
特撮ヒーロー出身の俳優。容姿がよく人気がある。恩田赤のファンでかなりのアニメオタク。
畑田 良夫 (はたけだ よしお)
胃ノ上製菓に勤めるサラリーマン。松丸文彦と同期。恩田赤の大ファン。住んでる部屋は恩田赤グッズであふれかえっている。かなりの声優オタクで情報通。幡池桃花の兄。
細目 (ほそめ)
胃ノ上製菓に勤めるサラリーマン。宣伝部の部長で松丸文彦の上司。やさしい性格だが時折厳しいことを言って文彦を悩ませる一面もある。
小岩井まき (こいわいまき)
声優で恩田赤と雪路あかりと一緒にラジオ番組ジュピターウェーブで共演する。ハキハキした性格で頼れるお姉さん的存在。大雑把なところもある。久保一志の大ファン。
雪路 あかり (ゆきじ あかり)
声優事務所コンツェルンプロに所属する声優。恩田赤と小岩井まきと一緒にラジオ番組ジュピターウェーブで共演する。落ち着いたお姉さんキャラで物腰もやわらかいが少し変わっている。
工藤 本白 (くどう ましろ)
声優事務所ジェネプロに所属する声優。子役出身の声優で天才子役と呼ばれていた。プライドが高く現場でトラブルを起こすことが多かった。恩田赤と桜庭杏子とアイドルユニットeXを結成してからとっつきやすい性格になっていく。
桜庭 杏子 (さくらば きょうこ)
声優事務所ジェネプロに所属する声優。繊細で幅のある演技ができる実力派。極度のあがり症で人前に立つのが苦手で人と目が合わないように前髪を長く伸ばしている。恩田赤と工藤本白とアイドルユニットeXを結成してからあがり症を克服する。
幡池 桃花 (はたいけ ももか)
キンダーガーデンプロに所属する声優。本名は畑田花子で畑田良夫の妹。自分の容姿に自信がなく、アイドル声優として活躍する恩田赤を敵視するが仕事を共にするようになり次第に仲良くなる。仲良くなった後も赤をライバル視する。
池上 声純 (いけがみ せいじゅん)
大御所声優で作中の人気アニメ作品マンジュウマンの声優を担当している。幡池桃花の憧れの声優。恩田赤に様々なアドバイスをしてチャンスを与える。優しくおだやかな性格だが、役になり切ったまま激怒したりするおっちょこちょいな一面もある。
池上 夕葉 (いけがみゆうは)
大御所声優池上声純の娘。恩田赤が臨時講師をした渋谷アニメーションスクールの生徒。気が強く、母親である池上声純の権力を使われるのを嫌い実力をつけようとスクールに入学。個性的な自分の声にコンプレックスを抱いている。その後声優事務所キンダーガーデンプロに入る。
江藤 海月 (えとう くらげ)
恩田赤が臨時講師をした渋谷アニメーションスクールの生徒。無気力で嫌なことがあるとヘッドホンをつけて自分の殻に閉じこもってしまう。そんな暗い性格を一新し恩田赤が所属する声優事務所ジェネプロに新人声優として入ってくる。
高橋 ルル (たかはし るる)
12歳のカリスマモデル。恩田赤と声優や舞台で共演することになる。初アフレコの際には絶望的にへたくそな演技だったが赤のアフレコを見学して以来、急激に上達する。
松丸 小麦 (まつまる こむぎ)
松丸文彦の従妹。イギリスに留学していた帰国子女。昔から松丸文彦に想いを寄せており、恩田赤をライバル視して小姑のような振る舞いをする。文彦が住むアパートの隣に引っ越してくる。
田中 (たなか)
胃ノ上製菓に勤める女子社員。松丸文彦が最初に想いを寄せていた人物。人の不幸が大好きなひねくれた性格の持ち主。文彦と恩田赤の仲を裂こうと邪魔してくる。