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科学の発達した未来を舞台に繰り広げられるSFファンタジー漫画。学習と成長を繰り返し急速な進化を遂げた人工生命体と、それに関わる人々の交錯する想いを描く。「コミックアトム」に1989年から1991年まで連載された。

正式名称
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ふりがな
ばーじょん
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

時は機械が発達した近未来。私立探偵の八方塞のもとに、日暮月光を捜してほしいという依頼が舞い込んで来た。彼は「我素」と呼ばれる自分で学習して成長するバイオチップを持ち出し、行方をくらましたのだという。月光を追うため、手掛かりがあると目されるオーストラリアに向かった八方は、そこで月光の娘である日暮映子と出会う。

八方は映子と協力して月光を追うものの、手掛かりがつかめないまま数日がたったある日、月光が死体で発見されたという報告を受ける。

登場人物・キャラクター

八方 塞 (はっぽう みつる)

日本で私立探偵を生業にしている中年男性。体格は大柄で身体能力は非常に高い。飄々とした性格で、昔ながらの足を使った捜査を得意としている。一方で、コンピュータの操作や知識にはうとい。我素を作った日暮月光を追っていくうちに、我素の目的を知ることになる。

日暮 映子 (ひぐれ えいこ)

日暮月光の娘であり、ショートカットが似合う美しい少女。父親の月光に似て頭が良いが、集中すると周りが見えなくなってしまうところがある。八方塞とオーストラリアで出会い、一緒に月光の行方を追ううちに、我素の秘密に迫ったことで秘密組織「レリギオ教団」に狙われることになる。

日暮 月光 (ひぐれ つきみつ)

バイオチップの我素を研究・開発した男性。完成した我素を持ち出して逃亡したが、オーストラリアで死亡。しかし、その意識は死んだ後でも我素の中に存在しており、八方塞らが持つコンピュータにアクセスし、我素を追うためのメッセージを残す。

大沢木 四郎 (おおさわぎ しろう)

日暮月光とともに我素を開発した中年男性。失踪した月光の行方を捜すため、八方塞に依頼を持ち込んだ。月光を尊敬しており、今回の依頼は、あくまで個人で依頼したものである。八方らと一緒に月光の行方を追っていたが、途中で秘密組織「レリギオ教団」に捕まり操られてしまう。

ペピ船長 (ぺぴせんちょう)

ひげを生やした隻眼の中年男性。世界の海を渡り歩く船の船長を務めている。かつて航海している時に人魚に出会ったことがあり、再び会うことを願いながら海を旅している。海に投げ出されていた八方塞を偶然助け、その後彼と行動をともにすることとなる。のちに我素の意識に触れて様子がおかしくなってしまう。

ドルフィン

ペピ船長のもとで働く、黒髪に褐色肌の少年。オーストラリア原住民のアボリジニである。もともとはトドがたくさんいるカンガルー島の土産店で働いていたが、ペピ船長にスカウトされて船に乗ることになった。海の生物に詳しい。

マオ

ペピ船長のもとで働く、ちょびひげを生やした中国人男性。もともと自分で飲食店を経営していたが、ペピ船長が店を訪れた際に知り合い、スカウトされて船の一員となった。船ではコックを担当している。

ブラックエコー

秘密組織「レリギオ教団」のトップを務める男性。目的のためなら手段を選ばない。日暮月光の持ち出した我素の行方を追い、ついには捕獲することに成功。我素の力を得ようとするも逆に取り込まれ、肉体が滅びてしまう。しかし、それからはコンピュータのネットワーク内に意識を移し、どこにでも出現することができるようになる。

集団・組織

レリギオ教団 (れりぎおきょうだん)

ブラックエコーをトップとした秘密組織で、世界中に拠点がある。教団の象徴とするために、我素の秘密を解明し、アクセスすることを目的としている。手掛かりを持っている八方塞たちより先に我素を確保しようと、邪魔をしてくる。

その他キーワード

バイオチップ

高度な処理で情報を解析することができる生物学素子。ベースはたんぱく質でできているが、コンピュータのように演算処理することが可能。さらにその演算処理能力はコンピュータよりも高く、自ら学習する機能も持ち併せる。

我素 (がそ)

バイオチップの一種。日暮月光らが新規に立ち上げたバイオチップのプロジェクト中に偶然開発された。異常なまでの学習スピードで知識を吸収し、理解する。その学習能力の高さと自己増殖機能に脅威を感じた政府により、プロジェクトもろとも凍結された。しかし、月光はこれを持って失踪。その後は、月光のもとで細胞分裂を繰り返しながら成長を続けていた。 自己増殖機能も備わっており、何度も自身の形を変態させた結果、人魚のような姿になる。

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