概要・あらすじ
近未来の1970年、地球上では水爆実験と戦争と犯罪が繰り返されていた。その状況に危機感を持った銀河系連盟は地球に調査隊ワンダー3を派遣し、地球ごと破壊してしまうか否か調査することを決議する。
地球破壊兵器反陽子爆弾を携えて地球に赴いたボッコ、ブッコ、ノッコの3人はそれぞれ「ウサギ」、「カモ」、「ウマ」など動物の姿に変身するが、偶然に地球人の少年星真一にその正体と目的を知られてしまう。
真一の記憶を削除して地球に潜入するものの山火事を起こしピンチに陥る。真一は命の危険を顧みず3人(匹)を救出。真一のやさしさと勇気に触れたW3は結論を保留し地球に残って引き続き調査を行うことを決める。
登場人物・キャラクター
星 真一 (ほし しんいち)
星光一の弟。偶然、ワンダー3の正体と目的を知ってしまう。自らの危険をも顧みずワンダー3を山火事から救うやさしい心と勇気と正義感の持ち主。銀河系連盟の一方的な決定に対しては強い反感を持っているが、あくまで話し合いや説得で対応すべきだと思っている。
ボッコ
地球では「うさぎ」の姿をしている。宇宙人の心優しい女性。ワンダー3の隊長。危険を顧みず山火事の中からワンダー3を救い出した星真一のやさしい心を感じて、あくまでも地球人類をそっとしておくべきだと考えるようになる。 星真一に淡い恋心を持つ。
ワンダー3 (わんだーすりー)
『W3』に登場する組織。銀河系連盟所属のベテラン調査員。反陽子爆弾を持って地球の調査に向かう。ノッコ、ブッコ、ボッコの3人で構成。
ブッコ
地球では「カモ」の姿をしている。背の低い宇宙人。階級は中尉。地球人に懐疑的であくまでも地球を破壊すべきとの意見を持つ。攻撃的な地球人に対しては、容赦なく反撃するが涙もろいところもあり、ギターを片手に歌うなど感情豊か。 ボッコ隊長に対し恋心を秘めている。羽の力で車を吹き飛ばすなどの超能力を持つ。
秘密諜報フェエニックス
『W3』に登場する組織。星光一が所属するスパイ組織。世界的な犯罪に対抗し平和のために日夜活動している。組織活動する犯罪に対しては組織による軍事的行動も辞さないが、宇宙の超文明に対しては通じない。
星 光一 (ほし こういち)
星真一の兄。5年間故郷を離れて東京に行っていた駆け出しの漫画家と称しているが、その正体は秘密情報機関フェニックスのスパイ「F7号」。「煙幕を出すパイプ」を咥え「目くらまし光線やチェーンを出す多機能腕時計」、「小型のけん銃」など様々なスパイ道具を所持している。 弟思いであり、平和を求め悪を倒す正義感の持ち主。武器による暴力に対してはスパイ道具で対抗する。
ノッコ
地球では「ウマ」の姿をしている。背の高い宇宙人。兵長。メカニックを担当し地球上の材料からも超文明の乗り物や新兵器を製造する。淡々と冷静に行動するがよくブッコに振り回される。星真一に山火事から命を救われたことを恩義に感じている。
銀河系連盟
『W3』に登場する組織。銀河系の特に文明の優れた星の生物が集まって形成されている。銀河連盟と称されることもある。水爆実験と戦争を懲りずに繰り返している地球人類に対して危機感を持ち、人類を絶滅させるか否かワンダー3を地球に送って調査することを決める。
その他キーワード
宇宙船 (うちゅうせん)
『W3』に登場する兵器。一瞬にして銀河系連盟の本星から地球に到達する。ワンダー3のメンバーを動物に変えたり、人間の記憶を操作する光線を発したり、ロボットに変形して戦闘を行うなど超文明の科学力の結晶。
反陽子爆弾 (はんようしばくだん)
『W3』に登場する兵器。地球を破壊するために銀河系連盟がワンダー3に託した超兵器。一発で地球を破壊する威力を持つ。
熱線銃 (ねっせんじゅう)
『W3』に登場する兵器。ワンダー3が装備しているピストル型の光線銃。山火事を起こすほどの威力を持つ。