概要・あらすじ
父親の仕事の関係で転校の多い沖田そよ子は、転校した学校のテストで1位を取り続けていた。先週転校した新しい学校でもそれは変わらないことだと思っていたが、授業中寝てばかりいる深稲ねむりが1位で、自分が2位だったことにショックを受ける。深稲に興味を持った沖田は、彼女を調査しているうちに仲良くなり、深稲に振り回される日々を送ることになる。
登場人物・キャラクター
沖田 そよ子 (おきた そよこ)
父親の仕事の関係で転校ばかりしている女子高生。転校した先々で常に1位を取っているほど成績優秀で、生活態度も真面目な優等生。しかし成績を維持するために睡眠時間を削って勉強しており、常に気を張った状態で生活しているため、無意識にストレスを溜めている。先週転校した学校でのテストで2位になってしまったことで、1位の深稲ねむりに興味を持ち調査を開始。 調査の最中に深稲と知り合い、彼女の天然な性格や行動につっこみを繰り返すうちに徐々に打ち解け、自然体で生活できるようになりストレスも減っていく。深稲からは「おっきー」と呼ばれている。
深稲 ねむり (ふかいね ねむり)
沖田そよ子のクラスメイトの女子生徒。授業中はもちろん、登下校中でも寝ていることが多く、生活態度は悪いものの成績は学年トップを取るほど優秀。性格は穏やかだが少し天然でマイペース。10人姉弟の一番上で普段から弟や妹の世話をしているため料理は得意。アイマスクを着けて、さまざまな安眠グッズを持っている。沖田が横で寝ているのを見て沖田も昼寝が好きなのだと思い、自分の安眠グッズを貸したりして親交を深めていく。
松前 (まっつ)
沖田そよ子が通う学校の男性教師。担当教科は「倫理」で、生徒からは授業が退屈と思われている。普段はゾンビのような低いテンションだが、フランス映画について語る時は別人と思えるほどテンションが高くなる。生徒からは「マッツ」と呼ばれている。
最上 成美 (もがみ なるみ)
沖田そよ子と同学年の男子生徒。テストで深稲ねむりより上位になるために貧血で倒れるほど睡眠時間を削っていたが、沖田そよ子にも負けて3位となる。深稲に負けたうえに3位に転落したことにショックを受け、倒れて鼻血を出したところを沖田に優しくされて、彼女のことを好きになる。沖田が転校して来るまでは万年2位だったため「ザ・セカンド」とも呼ばれている。
愛 (あい)
沖田そよ子が通う学校の女性教師。生徒からは「愛ちゃん先生」と呼ばれ慕われている。慣れない教師という仕事、授業中いつも寝ている深稲ねむりの存在、自らの失恋などが重なり、ストレスにより金縛りになることが多い。
その他キーワード
ヒーリングミュージック
深稲ねむりが持っている安眠グッズの1つ。小川のせせらぎや小鳥のさえずりなどを小型の音楽プレイヤーで聴きながら眠る。緊張をほぐして血圧やストレスホルモンの量を下げる効果がある。睡眠学習と勘違いした沖田そよ子が、深稲から無断拝借して聴いたとたんに寝てしまった。
ネックピロー
深稲ねむりが持っている安眠グッズの1つ。首にまくマクラで、首に程よい固さと柔らかさを感じることができる。さらに安眠効果のアロマオイルの匂いもあって心地良い眠りを得られる。授業中に寝ていた沖田そよ子に深稲が貸した。
ハンドクリーム
深稲ねむりが持っている安眠グッズの1つ。バレリアン(セイヨウカノコソウ)の香りがして、心の緊張やストレスをほぐす効果がある。この香りは不眠症にも効く。深稲が家で使っているハンドクリームで、いい匂いがするからと沖田そよ子に勧めた。
ハンモック
深稲ねむりが持っている安眠グッズの1つ。不安定感からくる揺れが浮遊感を出し、疲れた心身にリラックス効果を与える。野外行事中にいなくなった深稲を探して疲れきった沖田そよ子が、ヘビから逃げるために乗ってそのまま寝てしまう。
アロマオイル
深稲ねむりが持っている安眠グッズの1つ。200種類以上の中から場面に応じて使い分けができる。倫理の授業の一環としてフランス映画を鑑賞する際、深稲がアルコールランプを使ってフレンチラベンダーの匂いを充満させてクラスメイトを眠りに誘った。
みみせん
深稲ねむりが持っている安眠グッズの1つ。音を遮断して眠りを妨害されないようにする。ポリマー、ウレタン、シリコンなどさまざまな素材があり、自分の耳に合う素材で最適なフィット感のものを探すのが大事。深稲は試したが合わなかったため、最上成美に譲った。