日本初の少年警察官を自称するこまわり君の変態的な行動が巻き起こす騒動を描く1話完結式のギャグ漫画。ギャグ漫画なのに劇画調のリアルな絵で描かれている、ボケ役とツッコミ役の明確な役割分担がある、ツッコミ役のリアクションも含めてギャグが構成されているなど、当時の少年漫画としては画期的な表現が採られている。これらに加えて、読者に強烈なインパクトを与えたのが、死刑!、あふりか象が好き!などの一発ギャグと、直接的で過激な下ネタの数々だった。連載当時はそのあまりの下品さが全国のPTAに非難されたものの、読者からは圧倒的な支持を受けて大ヒットし、作者山上たつひこの代表作となった。なお、連載終了から9年後にTVアニメ化に応じる形で完結編となる『がきデカファイナル』が月一連載された。さらにその5年後には、大人になったこまわり君を主人公とする『中春こまわり君』も発表されている。