代表作『孤高の人』に次ぐ坂本眞一の連載作品。代表作の一つでもある。18世紀フランス革命期のパリを舞台に、代々死刑執行人を家業とするサンソン家の四代目当主、シャルルの生涯を描く物語である。心優しく慈悲深い性格のシャルルは処刑人の家業に前向きになれず、父や祖母から度々折檻を受ける。やがて運命を受け入れたシャルルは、「いつか死刑をなくす」という高い理想を胸に処刑人となり、国王、ルイ16世の処刑という歴史的事件に至るまでの間に、自らの意志に反して血に染まった人生を歩むことになる。本作は、歴史上の人物と出来事を基にした歴史漫画である。18世紀フランスの身分制度や司法制度を背景に、処刑、拷問、解剖といった歴史的事実が描かれる。また、死刑執行人が国王から任命される「正義の番人」である一方で、民衆からは忌避される存在という社会的矛盾が設定されている。集英社「週刊ヤングジャンプ」2013年9号から2015年20号まで連載。2013年に第17回「文化庁メディア芸術祭」マンガ部門審査委員会推薦作品に選出された。舞台化され、2019年11月に上演された。