山口貴由の代表作の一つ。南條範夫の時代小説『駿河城御前試合』の「無明逆流れ」のエピソードを原作に大幅な脚色と創作を加えた連載作品。江戸時代初期の駿河国を舞台に、隻腕の剣士、源之助と盲目の剣士、伊良子による御前試合を軸に展開される物語。両者はかつて同じ虎眼流で修行した間柄であったが、師匠の娘、三重をめぐる確執と道場内での権力争いにより対立関係となった。二人の御前試合の場面から始まり、過去の因縁を描いた後、最終的に駿府城での真剣による決闘へと至る構成となっている。本作は、江戸時代初期を舞台にした時代劇漫画である。劇画調の重厚な画風を用いた、切腹、斬首、四肢切断などの過激でグロテスクな暴力描写が特徴で、虎眼流という架空の剣術流派の存在が物語の基盤となっている。また、江戸時代初期の武士社会における身分制度、切腹の作法、剣術の流派制度などが描かれており、当時の社会情勢と武士の価値観が物語に組み込まれている。秋田書店「月刊チャンピオンRED」2003年8月号から2010年9月号まで連載。テレビアニメ化され、2007年7月から10月までWOWOWにて放送された。