四つの太陽系を持ち、主に五つの惑星に人が住み国家が林立するジョーカー星団。それぞれの国家は、軍事兵器の切り札として、超人的な身体能力を持つ騎士とそのサポートをする人間型演算装置ファティマの二人がかりで操縦する巨大ロボットモーターヘッドを所有していた。惑星デルタ・ベルンを中心とした統治国家AKDの総帥であり光の神である天照帝と、彼のモーターヘッドナイト・オブ・ゴールドを駆るパートナーであり、妃でもあるファティマラキシスの出会いと別れ、そして再会を中心軸に、ジョーカー星団のさまざまな騎士とファティマたちの運命を描いた物語。宇宙を駆けるロボットや人工生命体といったSF要素から、神や悪魔、ドラゴンも登場するファンタジー的な要素まで、さまざまな側面を持ち、作者永野護は本作品のジャンルを「おとぎ話」としている。大きな特徴として、おおよそのストーリーが星団暦という形で年表として単行本の巻末等にまとめられており、本編は年表に沿い、各時代のエピソードをピックアップして描かれる。そのためストーリー進行は時系列ではなく、テーマごとに章立てされた形となっている。また、作品の背景として作者永野護が主にキャラクターデザイン・メカニックデザインを担当していたTVアニメ作品『重戦機エルガイム』で作成した設定が本作の大元となっており、それを譲り受けた形となっているため、一部キャラクターデザイン等が同一のキャラクターが存在する。2013年に名称・デザインを含む大幅な設定変更があったが、このデータベースでは基本的に初版準拠の名称・設定を書く。