中村光の代表作の一つ。同じく代表作である『聖☆おにいさん』と世界観を共有している。「悪い子の所には、クリスマスの日に黒いサンタがやってくる」という欧州の伝承をもとに、現代日本においてブラックサンタが運営する企業組織「サンタクロースハウス」で繰り広げられる騒動を描いた物語。就職活動に失敗したフリーターの青年、三春は、クリスマスの夜に黒いサンタ服の男、クネヒトと遭遇し、彼に「悪い子」と判定される。そして、サンタの「袋」に捕獲された三春は、謎の企業組織「サンタクロースハウス」に連行され、強制的に労働者として雇用されることになる。当初は戸惑う三春だったが、次第に職場環境に適応し、同僚たちとの関係性を築きながら、企業内での成功を目指していく。本作は風刺、ブラック・コメディ、ダーク・ファンタジー、アクションなど、さまざまな要素を併せ持つ青年漫画。クリスマスという馴染み深い題材を現代社会の労働問題と結びつけ、コメディ要素と共に現代の就労環境に対する批評が描かれている。サンタクロースの活動を現代の企業システムとして再構築した世界観が特徴で、明確な階級制度や給与体系、福利厚生制度を備えた企業組織「サンタクロースハウス」が設定されている。物語は、初期のギャグ漫画からミステリー、バトル漫画、プロレス漫画へと展開を変遷させていく。集英社「週刊ヤングジャンプ」2016年49号から2019年34号まで連載されたのち、同社「ウルトラジャンプ」に移籍し2019年10月号から連載。実写映画(劇場)が2022年12月23日に公開された。