連載デビュー作『てんで性悪キューピッド』に続く、冨樫義博の連載作品。代表作の一つでもある。現代日本を舞台に、交通事故で死亡した中学生の幽助が蘇り、霊界探偵として人間界で起こる霊的事件を解決していく物語。幽助は霊界を管理する閻魔大王の指示のもと、和真、蔵馬、飛影といった仲間と出会い、絆を深める。その後物語は、戸愚呂兄弟との対決を軸とした暗黒武術会編、魔界での戦いが描かれる魔界統一トーナメント編へと展開していく。本作は、オカルト要素を持った能力バトル漫画である。霊気や妖気といった独自のエネルギーが設定されており、格闘技と霊能力を組み合わせた戦闘描写が特徴となっている。また、霊界・魔界・人間界の三つの世界が存在し、人間と異種族の共存がテーマの一つとして描かれている。集英社「週刊少年ジャンプ」1990年51号から1994年32号まで連載。1994年に第39回「小学館漫画賞」少年部門を受賞。テレビアニメ化をはじめ、劇場アニメ、ゲームなど多数のメディアミックス展開が行われている。