高橋留美子の代表作の一つ。『うる星やつら』『らんま1/2』などと同様、長期連載作品となった。戦国時代を主な舞台に、半妖の犬夜叉と現代から来た少女、かごめが、あらゆる野望が叶うという「四魂の玉」のかけらを集める冒険を描く。神社の娘、かごめは、境内の隠し井戸を通って、戦国時代にタイムスリップする。封印されていた半妖の犬夜叉を蘇らせ、ひょんなことからかごめの体内に宿っていた四魂の玉が砕け散ったことから、四魂の玉のかけらを集める旅が始まる。その途中で弥勒、珊瑚、七宝といった仲間との出会いを経て、やがて四魂の玉を狙う妖怪、奈落との対立が物語の中心となっていく。本作は、戦国時代を舞台にしたファンタジーバトルアクション。妖怪退治の戦闘シーンを中心としながら、恋愛や人間関係にも重点を置いている点が特徴である。作中には多種多様な妖怪が登場し、妖力を利用して自分の得意な技を繰り出す。一方、巫女や神官は、妖力を払うことができる霊力を行使して妖怪と戦う。小学館「週刊少年サンデー」1996年50号から2008年29号まで連載。2001年に第47回「小学館漫画賞」少年部門を受賞。テレビアニメ化され、第1期が2000年から2004年、第2期が2009年から2010年まで放送された。また、2001年から2004年にかけ、劇場版アニメ4作品が制作された。