殆ど死んでいるの初連載作品にして代表作。殆ど死んでいるがSNSで発表していた作品がベースとなっている。2017年秋、17年間の昏睡状態から目覚めた34歳のおじさん(たかふみの叔父)が、異世界「グランバハマル」から帰還したと主張することから物語は始まる。おじさんが異世界で身につけた魔法を使えることを知ったたかふみは、金儲けのために彼を引き取り、同居生活を開始。そんなたかふみに、おじさんは異世界での冒険譚を語り始める。「記憶再生(イキュラスエルラン)」の魔法によって投影される記憶映像には、チート的な能力を持ちながらも内向的な性格のために、カンちがいから苦難に遭い続けるおじさんの姿が映し出される。本作は、異世界ファンタジーとメタフィクションコメディの要素を持ち、現実世界での生活と異世界での体験を交互に描く二重構造の物語展開を特徴とする。異世界「グランバハマル」では精霊との意思疎通により魔法の使用が可能だが、実は現実世界にも精霊は存在し、魔法が使用できる設定となっている。KADOKAWA「ComicWalker(現カドコミ)」で2018年6月29日から連載。その後、「カドコミ」のレーベル「WebComicアパンダ」で2021年7月から連載。2019年に「次にくるマンガ大賞2019」Webマンガ部門第8位およびU-NEXT特別賞、「このマンガがすごい!2020」オトコ編で第11位、2020年に「全国書店員が選んだおすすめコミック2020」第7位を獲得。2022年7月にテレビアニメ化された。