李學仁と王欣太の代表作の一つ。後漢末期から三国時代を舞台に、「阿瞞」と呼ばれた幼少期から魏王となるまでの曹操孟徳の生涯を描いた物語。黄巾の乱の鎮圧から始まり、傍若無人な圧政を敷く董卓の討伐や、さまざまな武将が台頭する群雄割拠の時代の戦いが展開される。劉備や孫権らとの対立関係を物語の中核としながら、夏侯惇、夏侯淵、張遼、徐晃ら魏の武将たちとの関係性も重要な要素として組み込まれている。本作は史実に基づきながら、独自の解釈を加えた歴史改変要素を含む戦記漫画で、曹操を主人公としている点が特徴となっている。曹操を「最も人に興味を示した英雄」として描きつつ、「その人物に与えるコマにおいては全員が主役」という制作方針により、善悪二元論的な描写から脱却した多面的なキャラクター描写が採用されている。さらに、後漢末期の政治・軍事制度や社会構造が詳細に設定されており、宦官の横暴による政治腐敗、黄巾の乱に代表される民衆蜂起、そして群雄割拠による地方勢力の台頭といった歴史的背景が物語の基盤として構築されている。講談社「週刊モーニング」1994年47号から2005年50号まで連載。1998年に第22回「講談社漫画賞」一般部門を獲得。テレビアニメ第1期が2009年4月から放送された。