知力と運で生き残れ!ギャンブラー漫画オススメ5選96 Pt.

真剣勝負の世界で生きるギャンブラー。今回紹介するギャンブラーたちは、みな命がけでギャンブルを行っており、常に死と隣り合わせだ。だからこそ、彼らの言動に人間の本質を垣間見れるのかもしれない。この記事では、ギャンブルに魅せられた彼らの生き様を味わえる作品を紹介する。

作成日時:2020-06-11 10:00 執筆者:マンガペディア公式


『賭ケグルイ』

ギャンブルによる階級制度に支配された学園にやってきた転校生が真剣勝負を繰り広げる学園ギャンブル漫画。名門・私立百花王学園に転校してきた主人公の女子高生・蛇喰夢子(じゃばみゆめこ)。彼女は転校早々、ギャンブルを挑まれるも圧勝する。彼女こそ、学園の誰よりもギャンブル狂である「賭ケグルイ」であった。2017年、2019年にテレビアニメ化。2018年に実写テレビドラマ化。2019年に実写映画化。また、本作と原作者を同じくするスピンオフ漫画作品が刊行されている。

学園を支配する生徒会と、ギャンブルによる階級制度を確立させた生徒会長・桃喰綺羅莉(ももばみきらり)。彼女らを頂点とする個性的な曲者たちを夢子が打ち負かしていくさまは実に痛快。その戦いが美麗な作画で描かれる。一見すると才色兼備な黒髪ロングの美少女である夢子。その外見からは想像しにくい冷徹で好戦的な性格の生粋のギャンブル狂であるという一面を持つ。登場人物で比較的一般的な思考といえるのは、本編の解説役をになう鈴井涼太ぐらいだろう。ギャンブルの内容も、「投票ジャンケン」や「ダブル神経衰弱」などよく練られており面白い。彼女らギャンブル狂がぶつかり合い、しのぎを削る場面はまさに文字通りの真剣勝負で、息を飲む迫力である。


『賭博黙示録カイジ』

『賭博黙示録カイジ』

出典:講談社

自堕落な青年が借金の返済のため非合法なギャンブルに挑んでいく本格ギャンブル漫画。上京し、自堕落な生活を送る主人公・伊藤開司(カイジ)。彼は以前のバイト先の後輩の借金を保証人として肩代わりするはめになり、違法賭博が行われる客船「エスポワール」に挑むこととなる。続編に『賭博破戒録カイジ』、『賭博堕天録カイジ』がある。2007年、2011年にテレビアニメ化。2009年、2011年、2020年に実写映画化。スピンオフ作品も人気が高い。

一風変わったギャンブルが目を引く本作。「限定ジャンケン」や「Eカード」といった知力や運を必要とするものから、命がけの「鉄骨渡り」などまさに違法賭博然とした内容だ。自堕落な青年であるカイジがそれらの命がけのギャンブルの中、ここ一番で神がかった知力と運を発揮し難局を切り抜けていく。登場するキャラクターは、参加者、運営側ともにみなどこか後ろ暗い部分を持ちながらも、含蓄に満ちた名言がしばしば登場するのも特徴。例えば「前向きのバカならまだ可能性はあるが、後ろ向きのバカは可能性すらゼロ」などがそうだ。独特の絵柄とそれらの名言、「ざわ‥」という擬音などの独特の演出表現などでも人気が高い。ギャンブル漫画の金字塔であり、後続の良作が多数登場するきっかけとなった大作である。


『嘘喰い』

『嘘喰い』

出典:集英社

闇金に手を出し追い詰められていた青年が、ある凄腕のギャンブラーと出会い、賭博の世界に足を踏み入れていく賭博バトル漫画。ギャンブルにハマった青年・梶隆臣(かじたかおみ)は闇金に借金があり、取り立てに追われる日々。そんな中、ひょんなことから「嘘喰い(うそぐい)」と呼ばれる凄腕のギャンブラー・斑目貘(まだらめばく)と出会う。彼のギャンブルの手腕を間近で見た梶は、それに魅せられて賭博の世界へと足を踏み入れることとなる。

登場キャラクターがギャンブルにおいて様々な頭脳戦を繰り広げる本作。実在、オリジナルのものを問わず、バラエティに富んだギャンブルやゲームが取り上げられ、中には殺人が許された命がけのものもある。そういったギャンブルに挑む貘の、悪魔的ともいえる頭脳と洞察力、駆け引きにおける手腕は一流で、その容姿も含め非常に魅力あるキャラクターとして描かれている。影のあるギャンブラー「嘘喰い」の謎を解き明かしていくのもまた本作の一つのテーマといえる。また、闇金や違法賭博、それを成立させるための暴力といった社会の暗部が、しっかり描かれているのも本作の特徴。裏の社会で生きるギャンブラーたちの「生」を克明に描いたヒット作である。


『GAMBLE FISH』

『GAMBLE FISH』

出典:秋田書店

名門中学へ転入してきた天才的なギャンブラーである男子と、学園の生徒たちとの戦いを描いたギャンブル漫画。名門中学・獅子堂学園に転入してきたギャンブラー・白鷺杜夢(しらさぎとむ)。彼は転入初日に学園長のひ孫の獅子堂美華(ししどうみか)を挑発し、風紀委員に目をつけられる。風紀委員とのギャンブル勝負に勝利した杜夢は、「1戦ごとに掛け金を倍にする」ことで100円を1か月で100億円にすると豪語するのであった。

杜夢の挑発を受けた教師・阿鼻谷零侍(あびだにれいじ)から送られる刺客の生徒とのギャンブルが繰り広げられる本作。様々な実在・オリジナルのギャンブルが登場する。本作はギャンブルそのものというより、いかにイカサマを決めるか、相手のイカサマを見破るかという部分に重きが置かれた展開となっているのが特徴だ。ちなみに悪魔的な風貌で嗜虐的かつ危険な性格の阿鼻谷。口癖の「アビィ!」とともに読者の人気は高く、主人公の杜夢を差し置き、表紙に抜擢されるほどだ。また、お色気描写が多数登場するのも特徴で、バラエティに富んだお色気が展開される。ギャンブル展開での逆転劇が熱いのみならず、登場キャラが非常に個性的であったりと、ギャンブル漫画の中でも異彩を放つ作品である。


『リーマンギャンブラーマウス』

『リーマンギャンブラーマウス』

出典:講談社

昼はサラリーマンであるギャンブラーが、違法なギャンブルに興じるギャンブルヒューマンドラマ。金に執着のないエリートサラリーマン・篁忠則(たかむらただのり)は、妻に離婚を切り出され、横領容疑のあった上司が自殺するなど、暗澹たる日々が続いていた。ある日、電車で出会った女性に導かれ、違法ギャンブルの店に赴く。そこでギャンブルに魅せられた忠則はギャンブラー「マウス」としての道を歩きだすのであった。続編に『リーマンギャンブラーマウス 女体地獄編』がある。

同じような日々を繰り返していたエリートサラリーマンが、ギリギリの勝負の世界で一歩を踏み出す本作。現在連載中の大作『土竜の唄』同様、裏社会の闇を描き出したものとなっている。また、本作がギャンブル以外で話題になる要素が「女体盛り」である。借金のカタに人間テーブルをしていたところを忠則に助けられた女性「インドまぐろ子」が、たびたび作中で女体盛りとなり、忠則を応援するために登場するのだ。そのバリエーションはてっちり、トンカツなど多岐にわたる。彼女の活躍をまとめた作品集が過去に2作出ているほどの人気だ。エリートサラリーマンの世界と社会の闇とを生きる忠則の悲哀が実に克明に描き出されている傑作である。


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